りんごの里から

毎日の出会いの写真をお届けします。

自遊塾開校式

2011-05-29 | 県民カレッジ自遊塾
今年の県民カレッジ自遊塾<越中の山野草と温泉を楽しもう>の開校式と二上山の自然観察会が高岡市二上まなび交流館でありました。
加藤塾長さんのご挨拶。


雨の中の散策となりました。


駐車場横の大きなアベマキの根元に、葉緑素を持たない植物ギンリョウソウ(銀竜草)


クヌギ同様アベマキの樹液も、カブトムシやスズメバチなどの昆虫が大好き。
高木先生から、オオスズメバチの標本を見せてていただきました。


大伴家持像(頂上目指して)に向かって散策。花の時期は過ぎていましたが、観察したいくつかをアップします。

ナツハゼの花 秋に黒く熟れた実は甘酸っぱくおいしいです。


ヤマツツジ


ホタルガの幼虫。


ホタルガは名前のとおり。昨年6月に撮影。


ツクバネウツギ 花や果実につくがく片の形が羽根に似ていることが、名前の由来。


ヤマボウシ


サルトリイバラの実がたくさんついていました。


サルトリイバラ(猿捕茨)の名前の由来は、棘のある茎を伸ばし、そこに猿が追い込まれ捕まってしまうという意味からだそうですが、別 名「サンキライ(山帰来)」の名前も有名ですね。
また、関西以西では、大きく育った葉を用いて餅や団子を包む習慣があり、マンジュウシバとも呼ばれています。
「サンキライ(山帰来)」については諸説あるようです。
「山帰来」の名前の起源は、「和漢三才図会」に「楊梅瘡(梅毒)の重い者は山に捨てられる習慣があり、山で実を食べた人が毒が消え、元気に 帰って来たところから山帰来と名付けられた」 早春に若葉を摘み取ったり、晩秋に熟した実を収穫します。
また、秋に根茎を掘り取り、水洗し細かく切って日干したものを生薬として利用します。

用途、効能
 根茎にはステロイド系のサポニンを含んでおり、解毒作用があり、薬効としては、はれもの、できものにきびなどやむくみのときの利尿 などに効果があるそうです。食用としては、若芽、若葉、つる先を天ぷらやおひたし、あえものにします。
また、赤く熟した実は、そのまま生食も出来ますし、よく利用されるのがホワイトリカーなどに漬けて薬用酒にします。

だんだん、風雨(台風2号が温帯低気圧に)が強くなり、見通しも悪くなり、引き返しました。近くのホオノキがこんな感じで視界不良。


午後から、用事で早く帰りました。

ところで、今日の<ダーウインが来た>は、アホウドリの移住プロジェクト」でしたね。

今年、噴火による絶滅を防ぐため、営巣地である伊豆諸島・鳥島から約350キロ離れた小笠原諸島・聟島(むこじま)に平成20年に移送され巣立っていった国の特別天然記念物、アホウドリ1羽が2月10日、3年ぶりに聟島に戻ったこと、繁殖の兆しが見受けられ、秋の繁殖が楽しみであるとのことでした。
3月2日 デコイの話でもしましたね。

夕方から、北東の風が強く暴風雨になっています。
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歩くアルペンルート 材木坂コース

2011-05-19 | 県民カレッジ自遊塾
今日は、<歩くアルペンルート 材木坂コース>で
立山駅(標高475m)~美女平駅(977m) 距離約1.5K 標高差500m(ケーブルカーで7分700円)を歩きました。

集合場所にオトシブミ


立山駅裏の入口の道標です。
      

ジガバチの泥の巣が張り付けてありました。


道の下はケーブルカーの線路です。


ここは山野草の宝庫です。いくつかアップします。

ルイヨウボタン(類用牡丹)メギ科


ニリンソウ、トキワイカリソウ、ユキザサ、チゴユリなど

途中名前の由来の材木坂=材木の形をした岩石が石垣のようになっています。
これは材木石といって、立山火山が数十万年前より活動を始め、流失した溶岩が冷え固まるときに亀裂が入り五角あるいは六角柱に割れたもの。いわゆる柱状節理で、ケーブルカーの窓からも見ることができます。


急な登りですが、お花を観察しながらゆっくり登りました。


イワウチワ(岩団扇)イワウメ科


イワカガミ(岩鏡)イワウメ科


途中、八重のイワウチワがありました。


オオカメノキ


ブナの花

雄花で先に雌花がついています。今年はたくさん咲いていました。今年は熊さん 大丈夫かな?
ブナの木にヤドリギもついていました。

3時間足らずで美女平の駅に到着しました。今日の参加者 山野草グループ12名の楽しい仲間です。
         

鍬崎山


美女平の中は残雪が多いので、車道沿いを歩きました。残雪が多いです。


美女平からブナ平にかけて自生する立山スギ巨木(巨木の愛称を募集し、命名)の一つ<子育て杉> タカノツメを抱っこしています。
   

イワナシ(岩梨)ツツジ科


新緑の中キビタキなどの鳥の声を聞きながら、たくさんの山野草に出会えた楽しい散策でした。

追:家で、材木坂の話をしていたら、夫が○○年前(半世紀前かな?)中学生の頃、八郎坂を登り(麓で一泊)、浄土の富大研究所でもう一泊後、 立山登山、帰りは材木坂から下山したとか。すべて歩く立山登山だったとか。ということは…。
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常願寺川 歩いて自然観察 part-2

2011-04-28 | 県民カレッジ自遊塾
<常願寺川 歩いて自然観察 part-2>に参加しました。一回目は常願寺川河口から雄山神社まで先日行われました(不参加)

行程:立山町岩峅時雄山神社前立社壇(標高185m)スタート⇒立山千寿ヶ原(立山駅)(標高475m)ゴール
   標高差290m 距離16Km


オオルリのお見送りを受けて出発。いくつか紹介します。

途中、キセキレイの姿も


かっての立山登拝道に安置されている「西国三十三所観音石仏」(一番から十三番)を訪ねながら。
二番(十一面観音)紀伊国三山金剛宝寺



今日一番は「本宮砂防堰堤」です。詳しい説明は←「本宮砂防堰堤」をクリックしてね。


国土交通省立山砂防センターの方から説明を受けました。

< 水辺の楽校 > 総合学習の場としてきらら広場。

心のかけ橋(つり橋:普段は通れません)を渡ります。小見小学校(左岸)から芦峅時小学校(休校)(右岸)へ。


熊さんにもご挨拶。


此岸と彼岸の別れ道<三途の川>


「布橋灌頂会」(立山登拝が許されなかった女性を救済する儀式)の舞台、布橋。<まんだら遊苑>の中へ。


映画「剱岳」のロケ地


立山駅近くの崖でカモシカが歓迎してくれました。道路にはかじったトチの実が転がっていました。近くで手が震えたかな?


普段は車で通りすぎてる道の旧道を、昔の登拝者に思いを寄せながら歩いたひと時でした。傘を差しながらの25000歩あまりでした。
出会ったお花たちは後日にアップします。

詳しい紀行は 企画された<立山の麓から>さんの姉妹ブログをご覧ください。クリックしてね。

『インターネット自然散策会【四季の彩景】』
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百間滑・龍神の滝

2009-11-01 | 県民カレッジ自遊塾
今日から11月、旧暦では霜月。いよいよ寒くなりますね。

県民カレッジ自遊塾<龍神の滝自然観察会と閉校式>に参加しました。
立山山麓家族旅行村に集合。ゴンドラリフトも紅葉に染まっていました。


講師のお一人の橋本先生お手製の”むかご入りつみれ”でパワーアップしてからの出発となりました。大変美味しかったです。


3月に「森林セラピー基地」(全国で38ヶ所)に認定され、遊歩道が整備された中<百間滑>を目指します。


ケーブル終点の美女平の駅が目の前に。


あわすのスキー場横を


【百間滑】200mにわたって岩肌が美しく、夏の夕立の後、龍がこの急流で遊ぶと言う龍になり代わって登ります。


【龍神の滝】500m上流の、立山火山の噴出物を侵食して流れ落ちる様子は、龍が天に昇っているよう、落差40mの美しい滝です。お天気続きで水量がイマイチですが。


帰りに猿の一群が現れました。子猿は枝に、心配した母ざるは、赤い顔で(威嚇)私たちの方をにらんで?います。かなり近くで撮れました(母親は強し!)。
 

食事の後、終了式です。

丁度終わった頃に、空が急変雨になりました。いよいよ寒くなります。

立山の麓さんが県民教授のこの講座に集ったお仲間さんとのブログを通じたお付き合いも始まっています。
皆さん、半年間ありがとうございました。
出会ったお花(実)たちは、明日アップします。
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馬場島の渓流と自然観察

2009-09-07 | 県民カレッジ自遊塾
今日は二十四節気の一つ、秋の気配が深まるとされる<白露>です。
朝、庭の草に降りた露が、朝日を浴びて光っていました。



昨日、馬場島から、立山川沿いに菊石までお花を見ながら自然観察した続きです。
出会ったお花や虫たちの一部をアップします。

ツノハシバミ:カバノキ科 実はヘーゼルナッツと同じで、食べると香ばしい。孫が大好きです。


ツルニンジン:キキョウ科。花冠の斑点を老爺のそばかすに見立てて別名ジイソブ


ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)が一輪。


見落としそうな小さな花 タニタテ


色づき始めた ナナカマドの実


ツリバナの実が一つはじけていました。


菊石の絶壁に可憐に マツムシソウが咲いていました。



出会った昆虫は、
カワラバッタ


ゴマダラカミキリ。家のイチジクの木は、彼の犠牲に。


ホツツジにスジグロシロチョウが吸蜜。


立山川を渡ります。清流に感激!            剱岳へ続く一歩!早月尾根登山口にて
 


朝、井田川に鮎釣りの人が、川に身を浸かり糸をたらしていました。コロコロ釣り?

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カシノナガキクイムシ被害とクズの葉の調位運動

2009-09-06 | 県民カレッジ自遊塾
県民カレッジ自遊塾で、<馬場島の渓流と自然観察>に出かけました。
馬場島からの目の前に剱岳がそびえています。右手前が早月尾根です。


映画「点の記・剱岳」人気でしょうか?たくさんの登山客の車で駐車場がいっぱいでした。
立山川に沿っての渓流散策です。剱岳からの清流です。


今日出会ったお花たちは明日アップすることにして、

夏の紅葉?かと思われた<カシノナガキクイムシ被害>に驚きました。


原因は、枯死木やカシノナガキクイムの体表からナラ菌と呼ばれる糸状菌が分離され、このナラ菌が進入した樹木は、黒褐色に変色して水を通す機能を失い、枯死するとの事でした。ナラ菌はムシの掘った孔から進入します。つまり真犯人はナラ菌であり、病原菌のこのナラ菌を運ぶのがカシノナガキクイム(体長1cm以下)であることが分かったと書いてありました。

原因は1960年代に始まった燃料革命後、薪炭林施業の中止によって、樹木が大径木化している場所で発生(大木から孔をあける)が明らか:著者小林正秀(京都府林業試験場)

ミズナラの根元に堆積したフラスと孔。


太陽光の強さに応じて調整;クズの葉の調位運動。について加藤学長さんから聞きました。

クズの葉は太陽の光が弱い早朝(日陰)は、葉をいっぱい広げます。


太陽が強すぎる昼間は、光があたらないように葉の角度を変える性質がある。


夜は下向き?とか。
理由は、葉の温度が高くなり過ぎると、局所的に水不足になって光合成量が落ちるとか。
ほかに、マメ科や向日葵でも観察されるとか。
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立山山麓

2009-08-02 | 県民カレッジ自遊塾
県民カレッジで有峰・冷谷の自然観察の予定でしたが、雨(道路事情を考慮)で有峰行きが変更され、立山山麓家族旅行村内散策になりました。植生豊かな所です。
気になった花木をアップしてみます。

まず、村内に建てられている、今話題の剱岳名ガイド<宇治長次郎>銅像です。


シオデ:ユリ科 若菜は美味しい山菜です。


オニグルミの実です。純日本産のくるみです。


マタタビの実です。左が正常な果実で、右側は虫こぶです。両方ともマタタビ酒ができます。


ヘクソカズラ(花や葉を揉むと臭気が)お花はきれいですね。下にセミの脱殻です。


クズも咲き出しました。


タマアジサイ きれいに開花していますね。


村内は、家族連れや児童クラブ等の皆さんで賑わっていました。
白樺ハイツで温泉に入り、午後からは、H先生のPCで有峰のお花たちを見せていただきました。
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立山・弥陀ヶ原の植物観察 Ⅱ

2009-07-20 | 県民カレッジ自遊塾
昨日の弥陀ヶ原で出会った高山植物のいくつか(これまでアップしていない)をアップします。コンパクトカメラでぼけています。
シロウマチドリ;ラン科


コバノトンボソウ:ラン科


ゼンテイカ:ユリ科 弥陀ヶ原では、これからです。


オオバスノキ:ツツジ科 ブルーべりの仲間です。


カワラマツバ:アカネ科


今日は、わりと涼しい<海の日>の祝日でした。
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立山・弥陀ヶ原の植物観察 Ⅰ

2009-07-19 | 県民カレッジ自遊塾
18~19日、県民カレッジ自遊塾で立山・弥陀ヶ原植物観察に出かけました。
18日は、前線の影響で朝から雨、いやな予感的中。
弥陀ヶ原も雨、予定の美松古道散策は中止、室堂平へ。室堂平もどしゃ降り、


立山センターの中を見学。センターに展示の美しいキルト作品から立山を想像してください。

上手にできていますね。水橋海岸からの立山連峰ですね(早春でしょうか?)

宿泊地立山荘へ戻り、昼食後<知られざるもう一つの立山・立山カルデラ>展望台へ。
着いた頃には雨もあがり、今も砂防工事中のカルデラの中が覗けました。


H先生から説明を聞きました。


立山カルデラとは、立山火山活動(約22万年前から始まり、9万年前ごろに弥陀ヶ原台地形成。約4万年前頃カルデラを取り囲む国見岳、天狗山が溶岩により形成される。)とその後の侵食よって造られた。
カルデラとは、火山でできた大きな凹地で、ポルトガル語の「おお鍋」からきています。
安政の地震(安政5年・1858年4月9日に発生した地震で起きた崩れ、崩壊土砂が今なお2億㎡堆積)で、せき止め湖が崩れ、常願寺川流域に大きな災害をもたらした。1891年から砂防工事が始まり現在に至っている。
カルデラの中で行われている砂防工事の見学会(学習会)が行われています。

展望台までの歩道脇にキヌガサソウ:ユリ科(放射線状につく葉の形を平安時代、高貴な人にさしかけた衣笠に見立てた)が咲いていました。


サンカヨウ、ベニバナイチゴ、エンレイソウ、オオタケシマラン、ズダヤクシュ等
花盛りでした。カメラがコンパクトでしたので撮影なしです。

雨が上がり、大辻山の後ろに、能登半島まで富山平野がはっきり見え明かりが入り始めました(はっきり見える次の日はお天気が悪いとか。明日もか・・・)


色とりどりの優しい○○万ドル?夜景を堪能しました。カメラがイマイチですが・・


お風呂後、夜遅くまで、ブログつくりの学習をしました。
H先生(立山の麓からさん)丁寧なご指導ありがとうございました。

夜、手に取るような星空を期待しましたが、雲の上でした。

いつも親しくして頂き、私がお手本にめざしています<立山がマイガーデン>のSさんも、昨日から宿泊(ゆっくり飲めなかったのが残念)。今朝、団体さんを案内!さすがです。あやかりたいです。
今日は環境財団の研修で、たくさんのナチュラリストさんが、弥陀ヶ原にみえていました。今日の私たちは、室堂に行きましたがやはり風雨強く、午後から弥陀ヶ原の散策になりました。明日、もう少し添付します。

今、ニュースで、国際宇宙ステーションに、若田飛行士により日本の実験棟<きぼう>が完成した映像が映っていました。巨額の開発費用に見合う成果を期待したいですね。
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21世紀の森散策とキャンドルナイト

2009-06-21 | 県民カレッジ自遊塾
今日は、県民カレッジ自遊塾で白木峰への登山口<21世紀の森>を散策してきました。


姿・香りが一番のササユリのお出迎え。


ヤマグワの実がいっぱい。昔が懐かしいです。


ハルゼミの声を聞きながら、美しいブナの原生林に癒されますね。


まつおだにのつり橋を渡ります。

散策中好天気、みんなで山野草や木々を観察しながらの楽しいひと時でした。

ところで、今日は夏至。
今、<100万人のキャンドルナイト>のイベントが全国で行われています。
今年のテーマ「はじめない?あなたのエコ道」ーセイブ ザ フユーチャーー
環境や平和についてみんなで考えよう。8時からライトダウンされた映像がテレビに映っていました。
名古屋からの映像です。テレビ塔の明かりが消えました。


今日の森の散策でも、大切なこの森林を次世代にこのまま伝えるには、今私たちのできることは?。 考えさせられる一日になりました。
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