りんごの里から

毎日の出会いの写真をお届けします。

「黒部川下流域のジオ散歩」

2017-10-20 | ジオパーク
ナ同期の会の研修会。
Wさんが、「黒部下流域のジオ散歩」を計画され、参加しました。
Wさんパンフレットより、黒部川が作り上げた扇状地の特徴を、手作り資料で、詳しく、わかりやすく説明していただきました。詳しい内容や写真等は後でアップします。訪ねた場所は、

○生地湧水群:生地には個人宅も含め約600ヶ所湧水があるそうです。いくつかの場所を案内していただき、味わいの違いを。






      
最後に訪ねて湧水場で、親切な方が、ペットボトルを下さり、家に水を持ち帰り炊いたご飯美味しかったです。


 ・片持式旋回橋 生地中橋を見学。工事が終わって3時から開通とか。船用の信号機もありました。


海底トンネルを通って漁港向こう側へ出ました。

○吉田科学館:宇奈月で見つかった38億年前の鉱物ジルコンや日本で一番有名な十字石、富山県の石などを、久保学芸員さんからお話を聞く。










○園家山キャンプ場:日本一低い一等三角点。ここは土木専攻の愚息が、夏休みの宿題で県内の一等三角点をどこか調べてくることで、県内7か所で一番低いということで訪ねた思い出の場所でした(家の近くに城山があったんですが)


      

○墓の木自然公園:世界で最も新しい(80万年前)花崗岩(黒部川花崗岩)を観察。ここは野鳥観察の県内のメッカ?


○愛本橋:黒部川の扇状地の扇頂にかかる日本3奇橋(過っては<はね橋>)の歴史
はね橋の場所:両岸は硬いリソイダイト

今は赤い鋼製の橋が60m下流にかかっています。宇奈月のシンボルです。

○十二貫野用水:昔社会科で習った 椎名道三が江戸時代?に扇状地上に30km造った用水。龍の口用水のサイフォンに使われていた、庄川町の細工しやすい金   屋石


○下立大理石群:国会議事堂にも使われている大理石(オニックスマーブル)の産地。


大理石の椅子とテーブルが扇状地を眺める林道沿いの上に




○北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅:二階から、ジオラマを見て黒部川扇状地の全体像を把握する。



 駅待合室の壁は、大理石が張られていました。

「ブラタモリ」に引けを取らないくらい素晴らしい内容でした。
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ジオガイド養成講座(現地研修2)

2015-05-30 | ジオパーク
今日、立山黒部ジオガイド養成講座「日本海コース」の現地研修2に参加しました。いくつかアップします。
○くさり礫と上宝火山灰(呉羽山礫層)
 近くの城山が、何らかの運動(地殻変動)によって、約70万年前の神通川流域の河床から現在の高さまで持ち上げられたことを教えてもらいました。


○岩瀬浜(神通川)・浜黒崎(常願寺川)で砂鉄(花崗岩が風化して川の砂として流てきた)集め
浜黒崎の黒は砂鉄から。黒い砂浜




上空をミサゴ


ハマヒルガオ


○高月海岸 防波堤と遮水壁 寄り回り波との戦い:6mの防波堤


個人のお家も



○県漁業調査船 立山丸


○魚津断層
○魚津水族館 北アルプスの渓流から日本海の深海に住む生き物


フンボルトペンギンがお出迎え


 日本初のアクリル製海中トンネル:富山湾大水槽


海底1000mの富山湾


途中、海の道の蜃気楼は? 残念でした。
      

何十年ぶりの水族館など、楽しい勉強の時間でした。
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ジオガイド養成講座

2014-12-14 | ジオパーク
”津波被害のJR仙石線 不通区間がつながり良かったですね(今日のニュースより)”

5月から始まった今年のジオガイド養成講座の最終回(第6回)でした。

ここで改めてジオパークとは←クリックしてね。

○ 講座内容は

10:05~11:50 講義① 伊豆半島ジオパーク:2012年認定 のガイド活動から学ぶ
  講師:田畑朝恵氏(伊豆半島ジオガイド協会会長)




  お話の中で印象的だったのは
  ・今の生活の中でジオパークを結びつける。
  ・ガイドにあたり、押しつけでなく、お客さんとキャッチボールをしながら
  ・ジオフードの開発


13:00~14:30 講義② グループディスカッション
  グループに分かれて、半日コースのジオツアーを模擬企画、発表。
 

 

日本海側山沿や東北の日本海側が大雪になっています。

富山の今日はさほど降りませんでしたが、明日も強い雪マークです。

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ジオガイド養成講座

2014-11-30 | ジオパーク
ガイドをするにあたっての基本的な知識についての研修を受講しました。

講義1「中部山岳国立公園の利用とマナーについて」
  講師:環境省中部地方環境事務所主席自然保護官 西尾 治氏




講義2「ガイド活動におけるリスク・マネジメントについて」
  講師:山岳ガイド 佐伯高男氏



 
講座3「ガイドとしてのマナー・接遇について」
  講師:山岳ガイド 佐伯知彦氏




ナチュラリスト解説活動にも、とても参考になる研修会でした。
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立山火山 過去・現在・未来

2014-11-15 | ジオパーク
ジオパーク講習会に参加しました。
【内容】「立山火山 過去・現在・未来」
講師の先生は 石崎泰男氏(富山大学大学院理工学部 教授)国内の火山を研究


○火山の基礎的な内容から立山火山の活動について勉強しました。
・火山とは?
・噴火とは?
・立山の過去(噴火史)
・立山火山の現在と将来


最後に、重力異常から推定された飛騨山脈下超低密度域(体積で、1000Km3!)の分布、実体は?。立山火山は超火山の有力候補?だって! びっくりです!

お昼は、出席しておられたナ同期の皆さん(5人)と、<お任せご膳>で、冬の旬を先取りでいただきました。美味しかったです。


今日は最高気温も一桁(9℃)の冷たい雨の寒い一日でした。
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百間滑、称名滝

2014-10-27 | ジオパーク
昨日、ジオガイド養成講座 現地研修に参加しました。

講師の先生方
 増渕佳子学芸員(富山市科学博物館)  丹保俊哉学芸員 菊川 茂学芸員(富山県立山カルデラ砂防博物館)から教わった「立山の大地のものがたり」をいくつかアップします。

○粟巣野地域の地質と滝の形態の関係:百間滑と龍神の滝
 百間滑:手取層群(1億数千年前)の礫岩(一枚岩)。 上がっていくと川床や足もとの転石が称名滝火砕流堆積物(約8万年前)へと変化す る。


途中、松尾の滝:称名滝火砕流堆積物を削り落ちている

       

龍神の滝:称名滝火砕流堆積物を削り落ちている
      

近くに松尾の大杉


○称名滝に見る立山火山の噴火活動(3回):。滝の後退
 滝を作る岩石は一番上が上に二ノ谷溶岩:安山岩(約4~8万年前)高さ約50m。その下が称名滝火砕流堆積物(約8万年前)高さ約100m。  これらの一番下位に芦峅寺火砕流堆積物(約10万年前)高さ350mが近年の研究よりとか


今日は勉強会、滝壺までは行かず!(時間の関係です)

○横江頭首工
 農業用水、火力電力はもとより富山の暮らしや産業に多様に利用されている常願寺川から流れてくる水を取水している「横江頭首工」を見学
 

 砂防ダムの役割も

 
 魚道もしっかり確保、遡上は確認。


○芦峅寺火砕流堆積物(約10万年前)がつくる台地(不動平)にある国立立山少年自然の家近くに崖の露頭している所を見学。芦峅寺火砕流堆 積物、火山性の軽石が混じっている。


また常願寺川の河原に下りて、石を拾いながら岩石の勉強と中身の濃い研修会で、初めて聞くことも多く、これからの解説に幅がもたせれそうです。

称名滝の上の紅葉は終わっていましたが、ダケカンバの白い幹が印象的でした。


悪城の壁も美しく装い


お天気に恵まれ、多くの観光客でにぎわっていました(車も渋滞)
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ジオガイド研修、みどりが池にコガモが。

2014-10-05 | ジオパーク
昨日「ジオガイド養成講座立山コース現地研修1」を受講しました。

講師の先生方は

石崎泰男氏(富山大学)、菊川茂氏(立山カルデラ砂防博物館)、増渕佳子氏(富山市科学博物館)方々の先生たちです
 
22~23万年前から噴火が始まった立山火山の地形の特徴を、室堂山登山、ミクリガ池周辺(室堂平)を歩きながら、観察ポイントで説明を聞きました。

お天気が良く、立山三山がきれいに見えていました。多くの観光客でにぎわっていました。


立山三山を造っている白っぽい花崗岩と、室堂山や室堂平を覆っている黒い玉殿溶岩(火山岩(安山岩))の違い・特徴を聞きます。
二つ並んでいました。


氷河の動きによってできた羊背岩と氷河擦痕を観察。




室堂山から室堂平が眼下に見えます。


展望台から、五色が原、薬師岳が眼下に、黒部五郎岳、笠岳、赤牛岳、水晶岳、遠くには槍・穂高まで見えました。



たくさんの犠牲者を出している「御嶽山」の噴煙が、笠岳の左側奥に見えました。


今日の目的の一つ、<立山カルデラ内を上から見る>ことは、ガスがかかり見れなかったです。
カルデラの中を映す監視カメラ


遊歩道にミヤマリンドウ


水蒸気爆発の火口湖の一つ<みどりが池>を散策中に、なんと池の中にカモが2羽!ゆうゆうと泳いでいます。びっくり!
こんなことは初めてです。遠かったですが、かえってPCで見ると、どうもコガモのエクリプスのようでした(最初オナガガモかと思っていましたが)


水蒸気爆発の噴気孔が今も残る地獄谷




みくりが池に映る<逆さ立山・浄土山>


途中であった「ライチョウ」


ホシガラスは、松ぽっくり集めに忙しそうでした(今回は撮影時間なし)

最後に弥陀ヶ原で<鹿児島 喜界島のアカホヤ火山灰:7300年前に大噴火の降灰。>を観察しました。


ここでは、○○カラスを二羽見ました。こんなところへも上がってきています。

(そういえば、バスの中で、先日みどりが池周辺で、朝方クマの親子連れを見たといった方がおられました。)

今年の紅葉は、室堂・弥陀ヶ原と同時進行だったそうで(こんなことは何十年に一回あるかなしとか)。車窓から撮った写真です。


アルペンルート沿いには、道幅の目印のポール(9mのが立てられ、冬の準備が進められていました。)

ここ池多の地で、夫が、昨日畑の農道で、角ガ大きくて立派な<ニホンジカ>がりんご畑に入っていくのを見たと言っていました。
(カモシカ、ハクビシン・イノシシ被害も)

今日は、ノスリを見ました。戻ってきました。




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立山黒部ジオパーク認定

2014-08-29 | ジオパーク
ー立山から富山湾高低差4000mの自然が評価され、日本ジオパーク委員会から、「立山黒部」が認定されました。ー
来春の新幹線開業に向け、朗報でした。
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「ジオパークっちゃなんけ?」

2014-08-18 | ジオパーク
ナチュラリスト同期の研修会で、平成26年度「日本ジオパーク」認定を目指している、
「立山黒部ジオパーク」推進協議会←クリックの事務局をなさっておられる、
富山県「立山カルデラ砂防博物館」の 学芸員 丹保 俊哉先生から、ジオパーク構想についてお話をお聞きしました。




ジオパークのテーマ
「38億年×高低差4000m! 体験しようダイナミックな時空の物語」
ー雪と水と大地の悠久の営みー

地学的な自然遺産の「保護・保全」と「教育普及」、「地域振興への活用」の3つを進める取組です。

これを富山県東部の9市町村の陸域面積2769Km2 と神通海脚、黒部川扇状地の海底地形、宮崎海底断層を含む海域面積1135Km2の範囲を対象として推進する計画です(立山黒部ジオパーク構想 概要版 より)


今年、ジオガイド養成講座を受講しています。しっかり勉強したいです。
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