伊勢真一監督の
映画「えんとこの歌 寝たきり歌人 遠藤滋」は2019年、各種の映画賞を受賞しました。
映画の主人公の遠藤滋氏から歌集「いのちゆいのちへ」(あけび叢書 第189篇)が年末に贈られて来ました。
発行所、七月堂
(東京都世田谷区)
電話∶03-3325- 5717
激しくもわが拠り所探りきて障害もつ身に「いのちにありがたう」 遠藤滋
遠藤さんは2003年からあけび歌会の会員さんです。
歌集には441首もの短歌が掲載されています。
「短歌以外はみんなあきらめた」と遠藤さんは言う。
遠藤さんは74歳になられます。
リコがこの歌集で驚いた点、
遠藤さんが仁王の様に目を見開いてこちらを見ている。
激しくもわが拠り所探りきて障害もつ身に「いのちにありがたう」 遠藤滋
目を剥きて仁王の如く睨みたるえんとこさんの眼光鋭し 涼風
「お前は命の根源を見つめているか」と問われているようです。
歌集『いのちゆいのちへ』から 5首紹介します。
〇絶望の淵より立ちしわれらゆゑいのち生かすに何を恐れむ
〇吾が胸の奥深くある水脈を掘りつつあるとき歌の生まるる
〇この痛み苦しみをいかにせむわが肋骨の裂くるがごとき
〇障害の身にあればこそ手を借りて創造的に我は生きたし
〇マヒ我の歩くを写す鏡にはその痛みまで写らざりしか
★リコの使命は語り部です。それに気づいた時に英文で書いていますのでアップします。
◆My Birth Vision ◆ on July 31,1974
" I am a storyteller, so I have to pass on to the coming generations. "
I 've recalled my birth vision in NEW York.
I was at the New York City Police Station on July 31,1974 because I lost my
passport.
Suddenly it happened I was standing on the Earth ,
I was looking to my own body from space.
I was about the size of the Earth .
I had a clear out-of-body experience.
I have recently understood the reason why I lost my passport .
It suggested that I should live not only as a Japanese but also a human being, no nationality.
Destiny carefully arranged the conditions for me.
What a deliberately laid plan.
リコの書いた英文冊子の写真です。
孔子の言葉に「五十にして天命を知る・・・人間は50歳頃になると、自分の人生は何の為にあるかを意識するようになる。
そういえばリコはこの頃がアラ50でしたね。
1997年〜2000年の頃は英文で随想を書いています。
A4版のファイルで2冊在ります。
1997年
1978年
2000年