当ブログをご訪問頂きました皆様、今年も大変お世話になりました。
今年も多くの列車が去っていきました。日本の社会は今、大きな転換点を迎えております。昭和の高度成長期に築き上げたものが今世代交代を迎えるべき時期となっています。
道路、ビル、上下水道、発電所等のインフラはもちろん、人材と言う点でも大きな変換点を迎えていますし、制度やシステムも変わらなければならない時期です。
さらに国内だけではなく世界に目を向けると、最強大国アメリカがそのパワーダウンを鮮明にして、世界のパワーバランスまでもが転換期を迎えています。
Gゼロの時代に日本人はどう生き延びていくのか考えなくてはならない時期に来ているのです。
昭和を牽引してきた列車たちが消え行くのは、これら時代の変換点を示す、ある意味象徴的な出来事だと捕らえています。
私は美しく去ってゆく昭和の列車たちを見送りつつ、先輩たちが築き上げてきた産業遺産には「機能」や「性能」だけでなく「美」が備わっていた事に感激し、
また自然とのコントラストまでもを考慮していた事に驚かされるのです。
同時に、今を生きる我々は、働き方改革をかがげゆるが故に、そこに「愛」と「魂」がない、効率だけを追い求めた社会を築いてしまって良いのか?
と思い悩む機会を持つ事が出来ます。
なかなか良い答えを見つけ出す事は難しいですが、来年も去り行く列車たちを見送りながら、明るい未来を築いていけるようにいろんな思いにふけってみたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします!
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。