ファレホは色数が非常に豊富で特にミリタリー系の色は自分で調色をする必要が一切ないと思わせるほどのラインアップがあります。
一方でこの豊富な色数の中からお目当ての色を探し当てるには相当に難しいのがファレホの悩みどころなのです。
ファレホはアクリルエマルジョン塗料です。エマルジョンは味噌汁みたいなものですので、長く静置しておく塗粒が分離します。容器の底の方と上澄みで全く違う色目に見えることが少なくありません。やむを得ず容器を振って中身を混ぜることを試みますが、鉄球などを入れていないとそう簡単に分離した塗粒が均一混ざることなく結局判断が付きません。
一方で、カラーチャートは一応用意されていて、カタログとして購入することができますし、場合によってはファレホ商品を購入するとサービスでもらえる場合もあります。さらにwebでもカラーチャートが公開されていて自宅でも見ることが出来ます。
しかしこのカラーチャートが曲者で、当然大まかな色目を再現はしていますし、正解に近い色目である場合もあるのですが、ほぼ8割が色目が実物とは別物なのです。仕方がないのでwebで当たりを付けて、店頭で悩みながら容器をフリフリして、近しかろう周辺色を結局3~4本くらい購入する羽目になります。まあ何とか1本くらいはまずまず当たるという具合です。
そうやって購入する色数が爆発的に増えていきますので、そのうち期せずして守備範囲が広がって何とかどの色にも対応できる環境が整っていきます。
そんなことではファレホを始められないぞ!と思われるかもしれませんが、スタート時は「ファレホメカカラー」を選択すれば問題はありません。メカカラーは日本で開発されたという背景もあるのか、ボークス各店舗で手塗のカラーチャートが設置されていますので、正しい色目を見ることが出来ますのでそこはご安心を。メカカラーは色数はやや少ないですが特にガンプラを塗る人にとってとりあえずの色はほぼはそろっているイメージです。
しかし今回は正しいグレーの色目を選び出さねばなりません。グレーだけでも星の数ほど選択肢があるファレホからズバリの一色を選び出すのはほぼ不可能です。また近しかろう色を買うと言っても選択肢が多すぎますので選ぶ基準がありません。
そこでとうとう、禁断の選択肢をとることにしました。というか、解決策はこれしかありません。
あこがれていた手塗カラーチャートの購入についに踏み切りました!!
これとても高価なので、今まで手を出さなかったのですが、、、、1冊3400円弱です。実は私は全てのカラーが1冊に集約されていると思っていて、それでも3400円は高すぎて買えないと思っていました。それでも昨年、清水の舞台から飛び降りる勢いで購入に踏み切ろうとした際に1冊で2リシーズしか収録されてないことを知り愕然としたのを覚えています。メカカラーを除く全シリーズのカラーチャートを揃えるには3冊合計1万円以上の出費となる訳で、私は完全に購入を断念をしていたのです。
しかし今回ばかりは背に腹は代えられません。それでも1万円越えの出費をすることは出来ずに、グレーの選択のみを最優先するならば2冊あれば十分と判断しました。
いや、とうとう手に入れましたよ!!!入れてしまいましたよ!!!
一生ファレホで塗装して行きます。
ちなみに、一応私の最寄りの(といっても近隣県にしかなく、電車を乗り継ぎ片道1.5時間の位置)ボークスでは、色選択の際にこの手塗カラーチャートを見せてはくれることになっていますので、どうしても購入しなければならないものではありません。私はじっくりと時間をかけて家で悩みたいので購入に踏み切ったという状況です。