ブログにお立ち寄り頂いている皆様はお気付きかと存じますが、
私の書はいつも同じ大きさや字体ではありません。
これは意識してそうしているものではなく、
その時々、対象者によっても全く異なります。
男性的な力強い大きな書の時もあれば、
女性的な流れるような曲線の繊細な書の時もあり、
自分でも不思議だな~、と思うのですが、
書を書く時共通していることは、
文字は紙の中で実に気持ち良さそうに
自由に伸び伸びと泳いでいることでしょうか。
自分の手で書いていながらもやはり毎回、
書かされている、そんな風に感じています。
書をかくなかで、もう1つ、
不思議だな~、と思うことがあります。
それはご依頼がありその方に必要と思われる
書を書かせて頂く時には、
その方の醸し出すものにあった
書の大きさや太さになっているようなのです。
存じ上げている方からのご注文でも、
面識のない方からのご注文でも、
書をかく時には余計な事を一切考えず
【無】となり、道具となって
インスピレーションで書かせて頂きますので、
どんな雰囲気の書や、どんな言葉が出てくるかは
想像がつきません。
普段は折り目正しくきっちりとした印象の方に
ある時 書かせて頂いた書は、柔らかく
丸みを帯びていたので、もしかしたら
その方の本質なのかしら、とふいに思うのと同時に、
その方に 今、必要なのは
柔らかなお気持ちなのかしらとも感じさせられました。
ご注文を頂いていた方に、今日、
【書】を書かせて頂いたのですが、
書かせて頂いた書を見た時に感じさせられたのは
誠実で(特に周囲の方々に対して)信頼のおける方、
(お逢いした事がない方なので分かりませんが)
ご自身のポリシーや核がちゃんとおありの方、
という印象を受けました。その方に頂いた書の言霊や、
インスピレーションで頂いたその方へのメッセージは、
ご注文を頂いた その方のものですので、
こちらに載せることは 割愛させて頂きます。
始まりを意味する明日の新月に発送させて頂きます。
この度はご注文をたまわり有難うございました。
今日は、気持ちの良い風が吹いた一日でした。