話が前後しますが、8月20日(日)に、ウラジミール・マラーホフのトークショーに行ってきました。場所は、大阪・心斎橋のそごう劇場。
私は先輩のOさんに教えてもらってお供したのですが、そごうのPRがイマイチだったせいか、275名限定なのに後方はかなり空席が。多分、150名くらいのお客さんだったように思います。
整理券配布の1時間半前に到着した私は「No.53」。かなり前方に陣取りました。
再OPENしてまだ日が浅い「そごう劇場」は、可愛いレトロな映画館といった趣き。小さなバーカウンターのコーナーもありました。やたらスタッフが多い?
午前11時のスタート。大阪弁の小柄なお姉さんが司会です。
前日に大阪フェスティバルホールで、「ジゼル」全幕公演を終えたばかりのマラーホフと通訳の女性が登場。「ふわーっ(うわーっ?)」と柔らかな歓声に包まれます。一気に華やぐ会場の空気!
ワロージャ(ウラジミールの愛称)は、白いゆったりしたシャツに白の細身のズボン、足は雪駄(?)というか「ぞーり」というか。ペタペタと歩いてました。
この白シャツ、前と背中にズラーッと刺繍がほどこしてあるんだけど、色は赤と水色の2色使い。「S」とか「Q」とかアルファベット文字が踊ってる。その横に、縦3列くらいにまた赤と水色の3cm四方の■(正方形)が、お風呂のタイルみたいに並んでる。その横には植物の蔓みたいな柄がウネウネ?
…私はこの奇妙奇天烈なデザインを、到底うまく表現出来ません(笑)。一体どこのブランドなのか(御存知の方はコッソリ教えてください)。Oさん談によると海外ブランドみたいだけど…。
ズボンがまたこれ、白と薄い茶色の幅広ストライプなんだけど、普通に「縦縞」ではなく微妙にナナメの切り替えになっている。なんじゃこりゃ!?
この個性的ないでたちに、お客さんはかなりの時間「ザワザワ」。マラーホフは愉快そ~に客席を眺めています(イタズラッ子!)。
でも似合っているんです。キュートなんです。明るい金髪と白がマッチして、夏らしく爽やかなんだー。
あ、忘れてた!
登場前に、東京で終了したばかりの「世界バレエフェスティバル」マラーホフ&ヴィシニョーワ映像がスクリーンに映し出されました。まるまる3本!美味しい!行けなかった私としては、想定外のオマケで感涙。
★Aプロ 「マノン」より「沼地のパ・ド・ドゥ」
相手役は、てっきり私はアレッサンドラ・フェリだと思ってしまった(笑)。
足の筋肉がね…すんごいわあ~と思ったの。でもヴィシニョーワだったのね…。
マクミランの振付は男性が大変だと思いませんか。あの猛スピードのブン回し
とか。リフトとか。いや、女の人も大変だろけど。
他の方のブログレポを読んでいたら、この組のマノンはいまいち…という評が
多かったけど、私はとても興味深かったです。少なくとも「全幕で見たい!」と
思わせる魅力がありました。
マラ-ホフは、激しく劇的に演じていましたね。お客さん、拍手。
★Bプロ 「ジュエルズ」より「ダイアモンズ」
さてバランシン振付の有名な一品。
私、ヴィシニョーワはバランシンがとても合うように思います。
アタックの鋭さと身体のバネが、バランシン的というか。リズミカルというか。
長い手足が優雅にさざめき、威厳すら感じさせました。白い衣装が、まさしく
「大粒のダイアモンド」に見えて、パアッと光り輝く感じ。
マラーホフはサポート役に徹していたというか、ヴァリエーション(ソロ)が
ないので、華やかな見せ場はありません。ヴィシニョーワが宝石とすると、
さしづめ彼は指輪の台座の部分というか。シルバーで出来た上質の。
でもさすがに基本に忠実、鍛えられたきっちりしたサポートでした。
うーん。「アポロ」も見たいなあ。拍手また拍手。
★ガラ 「眠れる森の美女」よりパ・ド・ドゥ
これがまた私は、相手役をP・セミオノワだと勘違いしてました。
ヴィシニョーワだってば(笑)。何故だ!?顔が見分けられないのか!?
ここでもまたヴィシニョーワばっかり目がいくのですが、3本とも全くバレエの
ニュアンスが異なるのに、しっかり演じ分けていた彼女は凄い。
欲を言えば、オーロラの「可憐さ」がもっとあるといいのかな。
マラーホフは見せ場のソロが、あの空中で足を打ちつける技(なんでしたっけ?
カブリオーレ?)など、ほとんど何もせず状態で、高さも余りなく。全体的に
あの「若さと高さが駆け抜けるような」爽快な彼の演技ではありませんでした。
リフトもなんだか怖い~~というかハラハラ。調子が悪かった、というレポが
多かったのですが、監督の仕事が忙しくて、ちょっと調整が難しいのかな~と、
素人ながら思いました。
でも要所要所のポジションはやはり正確で美しく「クラシックの精緻な美」を
極めたお手本のようでした。
ロシア流というのですか。身体に叩きこまれてる!爪先まで美しい。
…私はバランシンが一番お気に入り。センパイ・Oさんも大満足です。
それにしても「出来立て・ホヤホヤ」状態のバレエフェスを、この心斎橋で「そごう」で見られようとは。3本分だけ、放映権を買い取ったのかしら?
(あ…長いのでPART2に続きます)
私は先輩のOさんに教えてもらってお供したのですが、そごうのPRがイマイチだったせいか、275名限定なのに後方はかなり空席が。多分、150名くらいのお客さんだったように思います。
整理券配布の1時間半前に到着した私は「No.53」。かなり前方に陣取りました。
再OPENしてまだ日が浅い「そごう劇場」は、可愛いレトロな映画館といった趣き。小さなバーカウンターのコーナーもありました。やたらスタッフが多い?
午前11時のスタート。大阪弁の小柄なお姉さんが司会です。
前日に大阪フェスティバルホールで、「ジゼル」全幕公演を終えたばかりのマラーホフと通訳の女性が登場。「ふわーっ(うわーっ?)」と柔らかな歓声に包まれます。一気に華やぐ会場の空気!
ワロージャ(ウラジミールの愛称)は、白いゆったりしたシャツに白の細身のズボン、足は雪駄(?)というか「ぞーり」というか。ペタペタと歩いてました。
この白シャツ、前と背中にズラーッと刺繍がほどこしてあるんだけど、色は赤と水色の2色使い。「S」とか「Q」とかアルファベット文字が踊ってる。その横に、縦3列くらいにまた赤と水色の3cm四方の■(正方形)が、お風呂のタイルみたいに並んでる。その横には植物の蔓みたいな柄がウネウネ?
…私はこの奇妙奇天烈なデザインを、到底うまく表現出来ません(笑)。一体どこのブランドなのか(御存知の方はコッソリ教えてください)。Oさん談によると海外ブランドみたいだけど…。
ズボンがまたこれ、白と薄い茶色の幅広ストライプなんだけど、普通に「縦縞」ではなく微妙にナナメの切り替えになっている。なんじゃこりゃ!?
この個性的ないでたちに、お客さんはかなりの時間「ザワザワ」。マラーホフは愉快そ~に客席を眺めています(イタズラッ子!)。
でも似合っているんです。キュートなんです。明るい金髪と白がマッチして、夏らしく爽やかなんだー。
あ、忘れてた!
登場前に、東京で終了したばかりの「世界バレエフェスティバル」マラーホフ&ヴィシニョーワ映像がスクリーンに映し出されました。まるまる3本!美味しい!行けなかった私としては、想定外のオマケで感涙。
★Aプロ 「マノン」より「沼地のパ・ド・ドゥ」
相手役は、てっきり私はアレッサンドラ・フェリだと思ってしまった(笑)。
足の筋肉がね…すんごいわあ~と思ったの。でもヴィシニョーワだったのね…。
マクミランの振付は男性が大変だと思いませんか。あの猛スピードのブン回し
とか。リフトとか。いや、女の人も大変だろけど。
他の方のブログレポを読んでいたら、この組のマノンはいまいち…という評が
多かったけど、私はとても興味深かったです。少なくとも「全幕で見たい!」と
思わせる魅力がありました。
マラ-ホフは、激しく劇的に演じていましたね。お客さん、拍手。
★Bプロ 「ジュエルズ」より「ダイアモンズ」
さてバランシン振付の有名な一品。
私、ヴィシニョーワはバランシンがとても合うように思います。
アタックの鋭さと身体のバネが、バランシン的というか。リズミカルというか。
長い手足が優雅にさざめき、威厳すら感じさせました。白い衣装が、まさしく
「大粒のダイアモンド」に見えて、パアッと光り輝く感じ。
マラーホフはサポート役に徹していたというか、ヴァリエーション(ソロ)が
ないので、華やかな見せ場はありません。ヴィシニョーワが宝石とすると、
さしづめ彼は指輪の台座の部分というか。シルバーで出来た上質の。
でもさすがに基本に忠実、鍛えられたきっちりしたサポートでした。
うーん。「アポロ」も見たいなあ。拍手また拍手。
★ガラ 「眠れる森の美女」よりパ・ド・ドゥ
これがまた私は、相手役をP・セミオノワだと勘違いしてました。
ヴィシニョーワだってば(笑)。何故だ!?顔が見分けられないのか!?
ここでもまたヴィシニョーワばっかり目がいくのですが、3本とも全くバレエの
ニュアンスが異なるのに、しっかり演じ分けていた彼女は凄い。
欲を言えば、オーロラの「可憐さ」がもっとあるといいのかな。
マラーホフは見せ場のソロが、あの空中で足を打ちつける技(なんでしたっけ?
カブリオーレ?)など、ほとんど何もせず状態で、高さも余りなく。全体的に
あの「若さと高さが駆け抜けるような」爽快な彼の演技ではありませんでした。
リフトもなんだか怖い~~というかハラハラ。調子が悪かった、というレポが
多かったのですが、監督の仕事が忙しくて、ちょっと調整が難しいのかな~と、
素人ながら思いました。
でも要所要所のポジションはやはり正確で美しく「クラシックの精緻な美」を
極めたお手本のようでした。
ロシア流というのですか。身体に叩きこまれてる!爪先まで美しい。
…私はバランシンが一番お気に入り。センパイ・Oさんも大満足です。
それにしても「出来立て・ホヤホヤ」状態のバレエフェスを、この心斎橋で「そごう」で見られようとは。3本分だけ、放映権を買い取ったのかしら?
(あ…長いのでPART2に続きます)