上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

小雪舞う「ジバゴ」

2004-12-31 | ジョニー美しきワルツ
SPの成功で波に乗ったのか、FSのジョニーは落ち着いているようでした。
曲はなつかし~い「ドクトル・ジバゴ」です。
ひゃー66年の映画って。私も見たハズなんだけど、オマー・シャリフのコサック帽と雪景色くらいしか記憶が無い。。。
いつも思うんだけど、ジュゼッペ・アリーナの振付は「マイム」としてはいいんだけど、スケート全体の流れとしては如何なのかな。いまひとつ冗長でメリハリに欠けるような気もしました。でも、それは、アップテンポになっても余りジョニーの表情が変わらないからかもしれない(?)

でもね。このなんとも言えないポエティックな味がね~いいんですよ^^;
冒頭、足元の小石を寂しげ~に蹴るような仕草があるんですが、それがなんともナイーブな少年で、もう後ろからコートでもかけてあげたくなる(笑)。
そして、ぱあ~っと、ゆっくり銀世界が始まるのです。
灰色の空からキラキラと雪のかけらが降りてくるような。主人公はその中を、シャンシャンシャン♪と馬車で駆け抜けていくかのような。
氷をイメージした(?)衣装も相まって、ほんとに4分半ねー。別世界に連れてってくれましたよ。
余り、一貫したストーリー(ドラマ)を期待するよりも、ジョニーには「抽象的な美の世界」のほうが合うのかもしれません。ヘタにマイムとかしないほうが(なんか、マイムが浮くのよね)。でも、今後は芸域を(?)広げるために、色々やってみてもいいのかな。

フリーも完璧。大歓声です。ドイツのお客さん、お目が高い(ほんまか)。
コーチと共に私ももらい泣き。芸術点5.8まで出た~~~!やった~~~!
歓声+拍手、鳴り止まず鳴り止まず。ジョニーもプリシラさんも「ヒューヒュー♪」なんつってる。ああやはり彼らはアメリカン(笑)。
結局、4回転は無いけど、技術の高さと表現力はジャッジにも認められたようで、ワイス兄さんを抜いて総合5位となり、見事アメリカ代表の責務も果たしました。EXにも出ちゃいました。

思えば、2002年四大陸であなたを“発掘”してから長かったわ…その間、アブトに浮かれ、ヤグディンとハグもしてしまった。浮気三昧だったわ(笑)。
もう『あの人は今』のカテゴリーに行ってしまったか…とすら思えて泣いていた。いやほんと。長い長い間、待っていたのはこの「世界選手権、華々しいデビュー」の瞬間でありました。号泣のキス&クラでした。ありがとう。ジョニー、スケートの神様、ありがとう。

え~、その後の彼が、今現在のように展開するとは夢にも思わず。N杯で画面に映ったとき「どひゃあ」とタマげました。
今年はこれで〆です。読んでいただいた皆様方も、良いお年を!
コメント
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