今回、大ちゃんは出ないけれど私はバナーを持って行った。
「手術無事に成功」のニュースとほぼ同時に、自分が東京へ持っていく仕事の資料作りも終わり、出発前日に時間が空いた。
そうすると俄然、やる気が沸いてきた。
この1ヶ月、「もうフィギュアは当分お休みしよかな…」と、しんねりした気持ちでいたのに、何故か突然バナーを作りたくなった。
うぐいすオカンから布をもらい、急遽3時間でこしらえた。下書きのエンピツなんかそのまんま。お世辞にも綺麗とは言えない。
かなりデカいかも~と思っていたのに、現地に到着してみたらばひゃー。ちっちゃい・ちっちゃい~。代々木のハコはデカ過ぎる。
今まで数々の場面で、欠場した選手への「カムバック!」バナーを見てきた。
私は、あれを掲げる人の気持ちが痛いほどわかる。バナーは、気持ちを伝える術(すべ)だ。
エントリーしていた大会に怪我で欠場ならば、バナーを貼ってもOK。ただし、他の出場選手バナーの邪魔にならないようにする。全然ご縁の無い大会なら貼らない。それが私の考えるマナー。
どういう言葉を書くか随分考えたけど、結局「私たち、ずっと好きでいるからね!忘れてないよ!」という意味を込めて「We love~」にした。
TVで海外試合の客席を見ていたら、ほんと「自由」だ。手の込んだ芸術作品バナーもあれば、画用紙にテキトーにマジックで書いたものもある。私はあのストレートさが好きだ。
2日目の朝、「今日は男子の試合は無いし…悪いかな。どうしよう」と迷いつつ、一応会場に持っていった。お友達と共にウロウロ。
すると、真央ちゃんバナーを貼っていた女性が「あ、大ちゃんの回復を祈ってなんですね?」と、笑顔で声をかけてくれた。彼女の手作りバナーはなんともキュートで綺麗+丁寧。しかも2枚!デザインを変えて作っておられるのだ。
わ、わたしのこの粗雑な一品なんて、隣に貼らせてもらっていいものだろうか…とひたすら恐縮するが、女性はずっと優しくお話してくれた。
おかげでその日はずっと幸せに過ごす事が出来た。ありがたくて涙が出る。
3日目の朝は、これまたキュートな大ちゃんバナーが既に貼られているコーナー(?)を友人が発見。タタタと走って、一緒に寄せてもらうことにした。3日目にしてやっとお仲間が出来、なんか安堵。あのー。お会い出来ませんでしたがお隣の方~ありがとうございました~。
こういう形でバナーを作るなんて思ってもみなかったけど、復帰戦はスバラシイのを作らねば情けない。絵描きだよね。いちおう私。
ということで今回は他の皆様方の力作を、しげしげと観察して勉強して帰るのであった。
(もっとも復帰戦のその時、貼るスペースあるのかなあ…。)