上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

長野の奇跡★

2011-01-05 | 10-11コンペとショー
もはや、昨年末「クリスマスの思ひ出」となってしまいますが。
全日本フィギュア、男子の日程(+女子SPなど)で見にいってきました。チケットはMさんのパワーのお陰なり。感謝。

初日の24日は、はい長野ですから見事な雪~ ふぶいてる~。
バナー貼りもあるし…行列してたら凍えた凍えた。でもお仲間と一緒なので助かり!
この日のペアSP…といっても、なるみちゃん&トラン君の組だけなんで寂しいですね。
でも、毎年試合ごとに成長が見られて嬉しい 世界のTOPグループまでいけると思ってます。何か、持ってるオーラつうかパワーみたいなものが?感じられる。なるみちゃんの男前!っぷりと、がっしり逞しいトラン君。いいヘペアやわ。ぜひ仲良く続けていってほしいな~。

男子SPは32人。FSに進めるのは24人なので、「SP足切り」が8人も出るのですね。厳しいよー。
昨年の全日本FSで最終組に入った「殊勲の人!」の郡山君は、今年はみやけん振付の「ラテンなノリノリ」でした。黄色のシャツの胸にマラカスが描いてあって、派手派手。すごい!
みやけんが「やりすぎちゃったかな」と語る程のことはあります。濃いよ~^^;でもジャンプミスが大きく、残念ながら25位でFSに進めませんでした。場内からタメイキが
刑事君とか健人君とか佐々木君とか近藤君とか。トップではないけど中堅~若手がなかなか面白いです。私は、若手では羽生君以外、田中刑事君に一番着目してるんですが、やはり「大ちゃん系列」というか、ステップや表現、「音のとらえ方」に才能を感じるのです。ジャンプも癖が無いし「正統派」。
この日は刑事君ちょっとミスがあり、あまり点は伸びませんでしたが、中村健人君(あともう一人は木原君?)と共に、世界Jr派遣も決まり、ぜひぜひ期待したいところ。
佐々木君面白かったね~(笑)。まず衣装ね…全身シマシマで囚人服
FSも赤パンでミッキーマウスしてるし。そうFSは「エレクトリカルパレード」。
「こーひーるんば」でノックアウトされた私ですが、今回もやられた(笑)。豪快なルッツはタノ入りでしたが、ミスも豪快。スピンまるごと抜けてもうむちゃくちゃでも、大好きな佐々木君です(笑)。

翌日の男子FSがやっぱり一番感動しましたね
大ちゃんは…SPがアレだったもんで心配していましたが。いつもなら有り得ないミスでしたし。
動きが何かヘンというか、右足の踏ん張りがきかない感じがしましたが、衝突事故の影響が残っていることは明らかでした。しかし何のアナウンスもないし、棄権しないのならば見守るしかありません。全日本もし4位以下になったら、世界選手権代表の座は得られるのか?もしかしてここで引退となってしまうのかも。。。
奇跡が起こって欲しい、という気持ちと、現実を受け入れようという気持ちと。
いろんな感情で頭が混乱し、お仲間と「昨夜は眠れなかったね~」としゃべりあうのでした。本当にこういうときは、一人でTVの前とかPCに張り付いているのが一番良くない!同じ気持ちの人と発散するのがいい。そして目の前の選手達を懸命に応援することに、集中しきった方がいいのです。

果たして。。。私の予想をくつがえし、フリーでは大ちゃん「奇跡」を起こしたのでした。
冒頭の4回転は4Tと申告してたらしいのに、跳んだのは4F!
こらえました。転倒せず降りてきました^^;
この時点で「ああ。良かった」と。
あとのジャンプを次々と危なげなく跳んでいく大ちゃん。そしてその気迫。表情!
私は3階一番奥(上)の遠い席だったにもかかわらず、演技からダイレクトに伝わってくるものがある。
「演技」をしているというより、曲とその世界に没頭しきっている大ちゃん。満身創痍でもこんなことができるなんて。。。信じられない思いの私。
終盤になるほどお客さんの歓声は大きくなり、悲鳴のようでした。会場はカオスとなって、手負いの大ちゃんを応援する「気」が渦巻いていました。
演技後、私の周りも全員スタオベしていましたが、隣の友人とめちゃくちゃにバナーを振る私は、声も枯れてただ泣くばかり。
あれほどの「全身全霊」を見たのは、数々の生観戦を経験した私にも、初めての体験と言えました。もはや「名古屋のファントム」「東京ワールドの地鳴り」「五輪」「トリノワールド」を超えていたかも。いや「全身全霊度」では№1かも。
怪我のことがなければここまで感動したかな…いやそんなことは関係ないな。自分に問いかけても。
真央ちゃんを見ててもそうでしたが、世界チャンピオンになる人というのは、何か他の選手とは違う「特別なもの」を持っているように思えました。ミラクルを起こす力というのですか。信じられない事を起こす能力を持っているのですよ。

男子最終グループは、大ちゃん以外の選手は、やや緊張で固さがうかがえ、これが全日本か!と。
小塚君と織田君、優勝を狙う人はやはり伸びやかさを欠いているように思えましたが、地力は十分発揮できていました。町田君と無良君、トップをうかがう羽生君、精一杯の演技を見せました。個人的には村上大介君も好きだったなあ。4回転サルコゥの挑戦も素晴らしかった!
南里君や中庭君、今季で最後だろうか。。。と思われるベテラン勢も、気合の入った好演技で盛り上がりました。日本男子が格段にレベルアップし、国際大会で必ずメダルを取ってくるという、すごい時代になりました。
それもこれも、佐野さんや五十嵐さん(古くは佐藤信夫先生ですね)から本田君へと続く、エース達の奮闘があったからこそ。
大ちゃんも今回は小塚君に優勝を譲り、これでエース交代となるのかどうかはまだ解りませんが、あんな演技を見てしまってはもう…世界選手権に期待せざるを得ない!
体を治して大ちゃんのペースで調整していって、最高のものに到達して欲しいと願うばかりです。
コメント
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