上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

東北はあたたかだった・前編★

2011-05-22 | うぐいすよもやま日記

ショー後に「がんばろう!」入りバナーをお客さんに見せてリンク一周、の荒川静香嬢

先週末、プリンス・アイス・ワールド(PIW)八戸公演に行ってきました。
費用も費用だし私はまだ次の個展もあるので、かな~り迷ったのですが、色んな思いを抱えたままでいるのも…なんと熊本のお友達が大阪経由で「行く!」というので、同行の形となりました。
八戸は青森の南部でもう岩手に近いところですが、東北はなんせ仙台旅行しか経験なし。関西から「東北」という地は、精神的にも物理的にもとても遠いのです。でも、大ちゃんも出ることだし、フィギュアシーズンのしめくくりに、ぜひとも見納めておきたかったのでした。

大阪駅18時前に出発する寝台特急「日本海」は、まさしく日本海沿いを北上し、朝8時45分に青森到着。「ガッタン!」という寝台の局地的な揺れが気になり、一睡も出来ず。私って繊細だよな(ほんまかい)。
東北は強~い風とのどかな田舎の風景が印象的でした。春コートは必須。やはり、関西とは生えてる木も既に違います。まだ菜の花も桜も残っておりました。
青森駅から徒歩数分で「青森魚菜センター」に。「魚市場」ですね。


青紫蘇の葉1枚10円也は自分で「のっける」。あとのトッピングはお店の人が「のっけて」くれる。

ごはんを一膳100円で購入し、その上に自分でチョイスした魚貝や海草などを乗せて、「のっけ丼」を頂きます。しじみ汁も100円。計800円もあれば新鮮な朝ごはん!
いや美味しいのなんのって!やっぱ東北は魚貝やね~。イクラなんて…悪いけどもー大阪でイクラ食べられないわ。全然別物だもん。お米も美味しいんす。しかし寝台特急で寝てないので、ひとくち食べただけで睡魔が襲う。くらくら~。
その後、また徒歩1分程で「青森まちなかおんせん」で朝風呂。これはネットで調査済み。
土曜の午前中から地元のおばちゃん達で一杯です。サウナもある広く明るい温泉。立派な施設で390円は安い。しかし、外は快晴ながらここでも強風にあおられ、「あーれー」と転倒寸前。東北っていつもこんな強風なんしょうか。


地元小学生が作成したそうです。お見事。ピカピカの新青森駅にて。

さてこの日の15時半からの公演を見るべく、新幹線で八戸へ移動。東北新幹線開通のおかげで、青森も八戸も実に綺麗で立派な駅です。新幹線「はやて」は結構混んでました。閑散としてるのでは。。。という予想は覆され、観光・仕事の方も多く見受けられました。
八戸から在来線で「本八戸」へ。会場の新井田インドアリンクへはタクシーで10分ほど。結局、翌日も含め計4回タクシーに乗りましたが、運転手さんは皆やさしく実に親切で、質問すると楽しくしゃべってくれるのでした。
会場近くを流れる大きな川のほとりに、燦然と八重桜が咲いていました。ピンクの並木道です。川面はキラキラと濁りも無くゆったりと流れています。「いいところですねえ~」と思わず唸ると、運転手さんは「でも、津波の時はここも大変だったんですよ」と。あっという間に大きな船が川をさかのぼってきて、橋脚にぶちあたり、それはすさまじい光景だったそうです。今こののどかな風景を見ていると、なんだか信じられないのですが。
ここ内陸部は倒壊した建物は余り無く、八戸では亡くなった方はただお一人だったそうです(自分の船を見に港に戻った方だったそうな)。駅前のちょっと寂しい光景とは違い、周りはあかぬけた新興住宅地といった感じでした。しゃれたお花屋さん「ノイエ」でお花を買い込み、徒歩1分でリンクへ。

土曜夜公演、大トリひとつ前に登場した高橋大輔先生は、転倒もありましたが(汗)、ピンクの怪しげな衣装もライトに映え、大盛り上がりでありました。世界選手権の時より自由に踊っている感じがしました。あ、スケート靴はあの時のまんまだそうで。。。よく持ったもんだー。
大トリ荒川静香大先生、この回は「ドビュッシーの月の光」でしたが、もはや貫録です。
全ての動きが「水の上を滑る白鳥」です。
イナバウアーからの連続ジャンプ!完璧です!指の先から、月光がしたたり落ちるかの如く!
私はここ数年、静香様のミスをナマで見たこと無いね。。。聞いとるかこらタカハシ(^^;)。
新しくPIWに入った南里君(ソロのトップバッター。「サマータイム」でした。前半しっとり+後半アップテンポでしゃれたアレンジ。高い3A!)、三木はるかちゃん、アイスダンス出身の澤山さん、そして相変わらずはっちゃけジャニーズ小林君(脱いだ!腹筋割れてた!)、太田由希奈ちゃん、プリンスメンバー素晴らしかったです。
太田さんは「オペラ座の怪人」のスローパートでまさに「真骨頂」でした。情感がこもった名演。スケーティングが「すいー」と、よどみないんですよね~。
それから、ゲストの鈴木あっこちゃん、東北っ子の羽生君、超・光ってました。
羽生君はSPの「白鳥」だったけど、被災後もしっかり練習していたことがうかがえます。あっこちゃんは2007年のユニバ優勝の際に、自分で振りつけたピアノ曲でした(えー曲名が即出てこないー)。繊細で泣きそうになるぐらい綺麗なスケート。
本田君と織田君が怪我で欠場でちょっと残念でしたが、八戸出身・田村ヤマト先生おしゃれに登場。「シング×3」でした。あの「こらえる着氷」も健在なり。やっぱ「俺様オーラ」あるよな、この人。
プリンスは今年も、座長の八木沼じゅんじゅん先生含めがんばっていましたが、若手メンバーが増え年々レベルアップしてると思います。
選曲も、AKBなど韓流POPなど時代に合ったものを持ってきていて、脚本も昔に比べたらよくなりましたよね。。。「寅さんと五輪真弓」の時代は終わったのね(こいび~とよ~そばに~いて~♪だったなあ)。
コメント
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