上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

メインテーマは何だ★

2013-01-22 | うぐいすよもやま日記
桜宮高校の体育科入試は、中止とはならず、「普通科」に名を替えて、従来と同じ条件下で実施されることとなりました。
とりあえずは良い結論だと思います。受験生は今から進路変更など不可能だし、現実的「おとしどころ」としてはこれしかないでしょう。
「看板をかけかえただけで、まやかしの措置だ」「中身がない」という批判もあるけれど、一年後に検証してから文句を言って欲しい。たった数日で、学校がまるごと改革されてクリーンになるわけないでしょ。テレビのコメンテーターもNHKの解説員も、頭大丈夫かい。
それにしても、教育委員会は橋下さんの要請に猛反対すると思っていたから、驚きました。何があったんだ?と勘ぐりたくなるぐらい。
でも、教育委員会と学校側はこれから本格的に桜宮高校を改革していかないといけないので、入試に関しての結論は出したものの、ここがスタート。しっかりやっていただきたいです。
もっとも体罰は桜宮高校だけの問題じゃない。普遍的な問題だけど、「スポーツ指導」の名のもとに、どんな下劣な行為も許されるなら、もうインターハイとかやめてしまえ!と思う。
「春の高校バレー」とか「夏の甲子園」とか、若者のお祭りの範囲内で良いじゃないですか。「日本一になるために、全てを犠牲にする覚悟!」なんてエスカレートするから、体罰もOKになってしまう。「勝つことが正義」は、戦争を始めるのと同じ理屈だ。
「自分を殴ってでも導いてくれた指導者」を、成功したアスリートは「ありがたかった」と捉えることが多い。成功の旨みの方が苦みよりはるかに勝るので、たとえ過去、指導者に理不尽な扱いを受けていても、「今は善き思い出」となる。
でも、成功して日本代表になるほどのアスリートなんて、本当に数えるほどだ。あとの大半の人は、「成功しなかった人」。
スポーツで成果を出せず、先生からも殴られ、周りに助けも求められず、そんな思いで苦しんでいる人達が、沢山存在している。その累々たる屍の上に、あの「春高バレー」とか「甲子園」が乗っかっているとしたら、ちょっと、いやかなり嫌になるではないですか。
私も部活動をしていたけれど、規律を学ぶ面では厳しい指導を受けて良かったです。
でも、「我が校の威信をかけて!」という競争の場に足を突っ込んでしまうと、指導者は自分自身のプライドや勲章に意識が傾いてしまう。それが恐ろしいのです。勿論、そんな指導者ばかりではないですが。

元々、「度を超した体罰で桜宮高校に問題が起こっている」が、今回もっとも検証・論議されなければならないメインテーマなのに、テレビや新聞などマスメディアは「横暴な橋下市長VSかわいそうな子供たち」の構図にもっていきたがります。番組作りも「街の声」も、それに合わせて編集・演出しているのが丸わかり。
特に朝日新聞はもう橋下さん叩きまくっているので、それに即した紙面作りしかしない。いいかげんにしろ!購読やめようかと思うくらい。
同じ新聞ばかり読んでいると、洗脳のワナに陥るので、気をつけないといけないとつくづく★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする