上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

切ない日★

2021-12-22 | うぐいすよもやま日記
神田沙也加さんの訃報に接して、驚きとむなしさ、なんとも言えない複雑な気持ちになっています。

まだ、自殺か事故かは不明ですが、経緯を聞く限りは自殺なのかな、と。
そういう推定は良くないのかな。
でも、どちらにしても、可哀想に思います。
一人で決めて、一人で逝ってしまったのだから。
あれほどの両親の愛に包まれて、才能にも恵まれ、努力を惜しまない資質を持っていても、「成功した人」でも、辛い心を抱えていたんだろうか。

ひとごとに思えない。
でも私には、彼女みたいな勇気は無いから、怖くて出来ない。
悩みに悩んでいても、グズグズ生きている。
なぜ彼女のそばに、支えてくれる人がいなかったんだろう。
親でも駄目なのか。
俳優仲間でも親友でも駄目なのか。
三浦春馬さんの時も思ったけど、孤独そうに見えない人でも、本当のところは、たった一人で苦しみ抜いているのかもしれない。

報道では沙也加さんの死のニュースに必ず「いのちの電話」の番号などを案内しているけど、マニュアルめいていて違和感がある。
あれを見て「あ、電話しよ」って思う人、いるのかな。
大事なことは、「あなたの隣に居る人がもし何かで悩んでいるのなら、話を聞いてあげてください。そして側に居てあげてください」じゃないのか。
そんなメッセージを発する人は、テレビでは一人もいなかった。

コメンテーターたちはほぼほぼ、「彼女の歌声や演技をもう享受出来ないのは残念」と言っている。
でも、そこが本質じゃないでしょ。
彼女が素晴らしいスターであってもなくても、「死」の価値は変わらないはずだ。
「素晴らしい才能の持ち主を失ったから残念」ではなく、「一人の女性が自ら命を終わらせてしまった」ことが、残念で悲しいのだ。

特にご両親にとっては、自分より子供が先に死んでしまうことは、受け入れ難いだろう。

なぜなんだろ。
時計を巻き戻して、やり直せたら。
やり直せたら。
やり直せたら。
救える命だったかもしれない★
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