MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

30℃以上では走らない

2014-07-24 | 走りながら考えたこと
 梅雨が明けて本格的な暑さがやってきた。
 「去年はこんなに暑かったろうか?」と思うのだが確信が持てない。温暖化はますます進行して、今年は去年よりさらに気温が上昇しているに違いない、と思う。
 しかし、リマインダーで昨年の今頃書いたブログに目を通すと、「なんだ、去年も待った太同じこと考えてたんだな。やっぱり昨年もどうしょうもなく暑かったんだ!」と幾分勇気が湧いたりする。

7月8日~14日(2013年) 週間ランニング・ダイアリー
朝ランWEEK 今週、夜はあまりに暑くて、朝ラン中心に走った。 ただ、朝起きてすぐは何かとやることも多いし、心肺への負担も大きい。必然的に走れる時間は短くなる。時間にして30...


 人間なっていい加減なもので、「今年は去年よりずっと暑いんだから走れなくてもしかたがないんだ」と言い訳を探して事実を捻じ曲げようとしていたのかもしれない。「人間なんて」とは失礼な言い方だった。わたしが「いい加減だったにすぎない。

朝ラン志向 ~27℃台で風が少しあればずいぶん涼しい

 今年すでに何度か30℃以上の中走りだした日があったけれど、基本は「30℃以上では走らない」と決めている。例外は、あえて暑さを体験するためか、暑熱順化の意味で意識的に練習に取りこむときだけだ。

 この原則を守ろうとすると、もうすでに夜ランでは限界だ。
 7月23日の1時間ごとの気温を調べると、30℃を切るのは9時である(29.2℃)。しかもなかなか温度は下がらない。
 22時:28.4℃ 23時:28.5℃ 24時:28.2℃

 このところの実感で言うと27℃台ならわりと涼しく感じることが多い。もちろん湿度や風に大きく左右されるので一概に27℃ならOKとは言えないけど、平均的になんとかなる限界じゃないかな。
 今朝はひさしぶりに朝ラン。太陽はもう上っていた。今朝の気温。
 4時:27.2℃ 5時:27.2℃ 6時:26.9℃ 
 そして、7時ではもう28.4度になってしまった。今朝のことで言えば、北からの風が時折吹いていて、風があると大幅に不快感が改善する。
 元々朝ランのほうがいろんな意味で気持ちがいいし身体にも利く(ただし負担は大きいので少しゆっくりスタートする必要があると思うけど)。なんとか朝ランが続けられるようにがんばろうと思う。
 
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悔しくて泣く。2014サッカーW杯・ブラジル大会が終わった。

2014-07-16 | W杯ブラジル大会
 遅ればせながらだけど、決勝、そして大会を通しての感想など。

決勝は延長戦の末ドイツがカップを手にした。ドイツ対アルゼンチン 1-0。

 今大会通して、ドイツが一番--そして圧倒的に強かったのは間違いない。1年間通して戦うリーグ戦なら昨シーズンのバイエルン・ミュンヘン同様圧倒的な差で優勝していると思う。
 しかしワールドカップは違う。1試合だけなら強いチームが必ず勝つとは限らない

簡単に1点を奪われないために命をかける

 そこで何が重要になるのかといえば、1点にこだわるサッカーに違いない。
 簡単に1点を取られない。ぎりぎりまでボールを追い続ける。ダメだ通っても最後の最後、足を延ばす。身体をぶつけに行く。そのほんの少しの差が、時に入っていたかもしれない1点を守ることになる。

サッカーは威信をかけた国と国の戦争である。やっぱり。

 しかしながら、サッカーは点を取らせないことを競う競技ではない。点を取ることを競う競技である。であるならば、サッカーの基本は「攻撃にこそある」。それはこのゲームの目的からいって明白なことだ
 つまり、「簡単に1点を取られない」守りを築きながら、一転して攻撃に移ったときには簡単に1点を取らせまいとする相手の守りを打ち破るすべを身につけなくてはならない。
 「簡単に1点を取らせまい」と命がけで守ってくる相手からゴールを奪うのは、今大会を見てよくわかったけど、「メッシでもなかなかできない」。
 なぜか? 相手も命がけだからだ。
 だから、ワールドカップこそチーム全体が--もっといえばサブの選手はもとより、サポーターに国民も含めた国全体がどこまで気持ちを込めらて見守っているか、その総体が、ぎりぎりの、ほんのわずかなところで利いてくるのだと思う。お互いの誇りをかけた戦争なのである。

基本的には自分の国が「好き」ということ。

 誤解されると困るが、戦争と言い、威信と言っても、どっちの民族が優秀かといったことでは必ずしもない(少しはそういうことも含んでいるし、人によってはそういうことばかりということもあるいかもしれないが)。
 ではそれは何か?と考えるに、それはやっぱり彼らのことを「よく知っている」ということであり、かれらの持っているさまざまな属性への自然な親近感ではないだろうか。
 日本人で言えば、日本語をしゃべる人には親近感があるし、事実コミュニケーションが自由にできるわけだし、お互いをよく知ることができる。顔かたちもどちらかと言えば似ている。お互い日本のこと--風土・景色・文化・歴史--をよく知っているし、同じ食べ物が好きだったりするだろう。
 「好き」ということは大事で、日本人でも日本が嫌いなら--少しは嫌いなところもあるかもしれない、いやあるに違いない--日本のサッカーも応援しないだろうけど、概ね日本人は日本が好きなんじゃないだろうか?

サッカーの世界性

 だからと言って、そういうことを表現する場がサッカーだけというわけではないのはもちろんだ。ただ、少なくともスポーツの世界ではサッカーこそが世界でも最も普及し愛好されている。世界を見渡した時に、最も世界中で関心が高い。それは道具がほとんどいらないから。場所も選ばない。ブラジルの路地を見ればわかるように、空き地さえいらない。小さな道があればよい。サッカーボールがなくても、ぼろ布をまとめてひもで縛ってもいいし、南国ならココナツの実でもできる。そこが野球と違うところだ。野球だってキャッチボールだけなら似たようなものだが、ゲームとなるといろいろややこしくなる。ルールがシンプルなのも普及という点では大きな意味がある。
 「スポーツの世界では」と書いたが、他のどの文化的な行為を見まわしても、実はサッカー以上に世界のあらゆる地域に、あらゆる階層に(つまりは貧富に左右されない)、相対的に公平に浸透しているものはないのであって、サッカーこそが自国を(先ほど書いた意味で)アピールする最大の場所なのだ。生きていくうえでなんらかの誇りを持つということは極めて重要なことだ

負けた悔しさに誰が泣くか。何人が泣くか。

 その思いが強ければ強いほど、好きならば好きなほど、サッカーへの情熱は熱く激しくなるのは当然だ。この決勝戦や、開催国ブラジルのサポーター、そしてとりわけ子どもたちの涙が強く印象に残った
 選手たちが泣くのはわかる。自分だって昔、一生懸命練習して臨んだ部活の試合で負けて泣いていたかもしれない。
 この大会、日本は1分け2敗で予選敗退。しかし、コートジヴォワール戦、コロンビア戦で負けて、選手以外に泣いた国民がいったい何人いただろうか。あるいは、(熱心なサポーターである事は間違いないはずだけど)スタジアムに足を運んだサポーターの何人が涙したか。目の前で敗れた代表選手達の失意の姿を目にし、不安にかられ、僕の・わたしの代表チームがコロンビアなんかに負けるはずがないじゃないか!と涙が止まらない子どもが何人いたろうか?

ゲッツェの美しいゴールがすべてを解放した

 さて、決勝戦である。まずもっとも印象に残ったのはアルゼンチンの粘り強く的確な守りだ。マスチェラ-ノ、サバレタはもとより、メッシ以外は死ぬ気で1点を死守した。メッシは仕方がないのだ。メッシは点を取る。そこだけに集中する。それをチーム全体が望んでいる。下がらなくていい、守らなくていい。俺たちがその分までやってやる。メッシよ、おまえはゴールを奪え!! すばらしいチームだったと思う。
 それなのにメッシはゴールを奪えなかった。だから、大会MVPにあたるゴールデン・ボールのトロフィを受け取ってもまったく嬉しそうじゃなかった。彼は役目を果たせなかった。
 だからといってメッシがサボっていたわけではないのは彼の動きを見てればよくわかった。メッシはわずかでもゴールのチャンスが、あるいはゴールにつながりそうなチャンスの芽があれば、すばやくボールに詰めていたし、シュートも何本も放ったし、通れば決定的なパスも出した。ただ、ドイツの守備がまた完璧だった。得意の形からゴールポストギリギリに外れたシュートがあったが、長身のノイヤーがいっぱいに伸ばした左手の指先あと10cmかそこらはずれただけだった。ゴールに入れるコースではGKにはじかれていた。そういうぎりぎりの勝負だった。

 そして、この試合を決めたのが延長後半9分、延長に入る直前にクローゼと後退して途中出場した22歳のFWゲッツェだった。左サイドを抜け出したシュルレのセンタリングに、同じ左サイドからゴール前に斜めにきれこみ、胸でワントラップして落としたボールを、目の前にいるGKロメロが手を動かした左を避けて、角度のないゴール右へボレーで蹴りこんだ。ロメロの左手はわずかに右に戻っただけだった。
 
 ドイツとて楽な試合ではなかった。DF陣は疲弊しつくしていたし、ときにあまりに激しいチェック(公平にいってラフプレーだと思うけど)が多くて、わたしはきらいだったシュバインシュタイガーアグエロと接触して顔面から血を流し、報復かどうかわからないがあちこち削られて、最後は足がつって動けないほどだった。
 ただ、ラームは最後まで元気だった。すごいキャプテンだ。

 ゲッツェのゴールで充満し吐き出しどころを探し続けてきたエネルギーが一気に解放され、ゲームは動き出したが、時はすでに遅かった。ラストチャンスはメッシのFK。ゴールバーのはるか高いところに浮いてしまったとき、メッシは苦笑うしかなかった。
 そして笛がマラカナンに響き渡った。
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サッカー日本代表のユニフォーム

2014-07-11 | W杯ブラジル大会
 W杯ということで、今回は奮発してTシャツではなくレプリカユニフォーム(もちろんホーム用)をわたしも購入した。

 ところで、代表の試合をTVで観て、いつも最初に思うことが「かっこ悪いなあ。なんでこのデザインなんだ」ということなのである。

 アルゼンチンの試合を観てたら、ユニフォームは同じアディダス製で、デザインも日本代表と似ている。上着の袖とハーフパンツの裾にラインが入っている。しかし、実にシンプルだ。

Number(ナンバー) ベスト8速報
文藝春秋
文藝春秋


 かっこいい。
 日本のユニフォームはなぜ蛍光ピンクのラインを入れることになったんだろう? いったい誰がデザインして、誰がOKを出したのか? とにかく腑に落ちない。観た途端「かっこ悪い」と思うようなユニフォームではサポーターの士気も下がる。
 「ユニフォームでサッカーするわけじゃない」と言われるかもしれないが、サッカーもメンタルが重要なのであって、着た時に誇らしく思えるようなデザインにこだわってもらいたいと思うのだ。
 アディダス側としては、ひょっとしたら「クールジャパン」と言われる日本のアニメや映像、ファッションなどに対するイメージにインスパイアされたのかもしれないが、サッカーにまでそんなテイストはいらない。

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2014年 7/17号
文藝春秋
文藝春秋


 一発で上下が見える写真で使えそうなものがないので、Numberの表紙を使ったけど、この写真では伝わらない。まあ、日本のユニフォームについてはみんなよく知ってると思うのでお許しを。
 とにかく、繰り返すけど、あのピンクは本当にいただけない。弱っちく見える。それこそアイドルのコンサートではないわけで、国を代表して戦う心意気が削がれる。「何チャラチャラしてんだよ」と舐められかねない。
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アルゼンチンはいいチームになってきた。PK戦を制し決勝進出。

2014-07-10 | W杯ブラジル大会
W杯準決勝、アルゼンチン対オランダは0-0のPK戦。4-2。

 全体的にアルゼンチンの決定的なチャンスが多かったし、試合内容通りの結果となった気がする。
 オランダのGKシレッセンは「PKを止めたことがない」という話があり、準々決勝ではPK用のキーパーとして終了間際にわざわざ交代させたクルルが見事にファインセーブを見せ、同じく0-0からのPK戦を制した。

 今回のPK戦がコスタリカ戦と異なったのはGKだけではない。1人目のキッカーがキャプテンを任せられている決定力世界No.1ともいえるファン・ペルシーで、見事に決めたわけだが、今回は途中交代のためにPKを蹴ることができず、1人目はDFのフラールだった。アルゼンチンのGKロメロにはじかれてしまう。ここも大きなポイントだったと思う。

 オランダで失敗したもう一人はスナイデル。このPKに影響があったかどうかはわからないが試合中脛を思い切り蹴られて顔をゆがめしばらく足を引きずっていた。冷却スプレーを使ってどうにか復帰しその後は痛みを感じさせないプレーを続けているように見えたが、緊張の切れた試合後は相当痛むに違いない。そのくらい強く蹴られたように見えた。

ファン・ペルシーの交代はやむを得ない

 今大会の初戦、スペインとの試合に続いて今回5バックを選んだファン・ハール。アルゼンチンの攻撃力--というよりメッシの攻撃力に最大限の警戒をしてきたわけだ。
 それでもいくつもメッシが突破する場面はあった。でも、決定的な仕事はさせなかった。水際ぎりぎりでなんとか防いだ。だからこの守備的な布陣は成功だったろう。
 誤算はむしろ攻撃陣、とりわけファン・ペルシーがすっかり消えてしまっていた点にある。ロッベンは点こそ取れなかったが、まあいつも通りのロッベンだった。それにしてもロッベンの後半になっても、延長になろうとも落ちないスピードとスタミナはいったいどうなっているんだろう? メッシのすり抜けていくドリブルの動きと同様、地球人とは思えない。

 戦術的なことなのか疲れなのか理由はよくわからないが、ファン・ペルシーが攻撃に絡むシーンはほとんど覚えがなく、ファン・ハールが途中交代を命じたということは、体調が今一つだったのかもしれない。事実お腹が痛くて別メニューの練習だったという情報もあった(確か)。

 
GKシレッセンはPKへの反応が遅い

 PK戦。結局アルゼンチンは蹴った4人全員が決めたので、シレッセンは(報道が真実なら)またしてもPKを1つも止められなかった。観ていると飛び出すタイミングが遅いし、微妙にずれている気がする。ゴルフのイップスみたいな感じかもしれないと思った。何本かはコースを読んでいたのにボールに触れもしなかった(4本目は触ったけど、コースも甘く止めても不思議ではなかった)。
 今回クルルの枠を残さなかったのは、「同じ手は二度使えない(使ってもうまくいく可能性は低い)」という判断が働いたと思う。奇策とは「相手の予想もしないことをやる」ことであるわけで、何度も使える策ではない。
 延長前半6分という時間帯で、最後の交代枠を使い、24分をFWフンテラールに託したのは「延長戦で決めるんだ」というファン・ハールの強いメッセージだった。ファン・ペルシーに替えたのだから。ここは勝負に出た。
 スペイン戦ではファン・ペルシーの--おそらく今大会のベストゴールではないか--ダイビングヘッドが決まり、そこから後半怒涛のゴールラッシュとなった(準決勝のドイツの2点目と似ている)。
 でもそういうのも、そう何度も起こることではないのかもしれない。あるいはそういうミラクルを何度か起こしたチームがワールドカップを手にするのかもしれない

決勝はアルゼンチン対ドイツ。

 準決勝まで勝ち進んできて、アルゼンチンは本当にいいチームになった。ドイツも同様で、全員がチームに貢献しているし、怠けている選手がいない。勝利への強い意志とチームや国のためという思いを強く持ち続けている。プレーからそれが感じられる。
 その点では地元南米開催で多くのサポーターが押し寄せているアルゼンチンのほうがより高い意識があるかもしれない。ドイツは割と楽に--もちろん本当に楽ではなかったろうがいろんなことがうまく運んできたように見える--決勝まで進んできた感がある。しかし、そういう時こそしばしば罠が待ち受けている
 いずれにしても今大会屈指のいいチーム2つがこの両国代表だと思う
 単純な力比べならどうみてもドイツのほうが上。わたしは録画したものをしばしば30秒単位で飛ばしながら観ているが、ドイツはプレーのスピードが速くて、30秒飛ばすと攻撃はとっくに完了していて、巻き戻さないと肝心のシュートやゴールが見れない。
 オランダ対アルゼンチン戦ではそういうことはあまりなかった。オランダの攻撃の組み立ては遅い気がした。アルゼンチンは南米らしく攻守の切り替えが速いので、攻撃に切り替わったときには30秒後では肝心のシーンが見れないこともある。
 メッシはここぞという攻撃の場面以外ではほとんど止まっているか歩いているが、チャンス!というイメージが浮かんだ時には猛烈なスピードと身体のバランスを駆使して相手ディフェンスを切り裂きすりぬけていく。メッシがそうしたプレーに集中できるのは、もちろんチームメイトのおかげである。サバレタ、デミチェリスのマンチェスターシティ所属の2人のセンターバックは本当に堅い守り、的確かつ激しい守備を120分続けた。左サイドバックのロホの上がりからの攻撃も目立った(ミスも多少あったけど)。MFマスチェラーノの守備には感動さえした。さすがにバルセロナの選手。
 攻撃陣は文句のつけようもない。メッシはもとより、この日も多くのチャンスに絡んだ1トップのイグアイン、代わって後半投入されたアグエロ(故障が癒えたばかりらしい)、インテルで長友の同僚であるパラッシオ、そしてパリ・サンジェルマン所属のラベッシイグアイン以外はみんな小さい(180cmない)が、バラエティに富んだメンバーだ。
 さらにベルギー戦で負傷したディ・マリアが決勝には出られるかもしれないそうで、もし出場できるならアルゼンチンには朗報だ。

ドイツはジンクスを破れるか?

 1990年イタリア大会と同じ(当時は西ドイツ)の決勝の顔合わせ。1993年Jリーグ発足後からサッカーを観はじめたわたしには初めての決勝の組み合わせだ。当時のアルゼンチンにはマラドーナがいた。今回はメッシ。
 「外国人監督では優勝できない」というジンクスは今回も守られた。外国人監督はコスタリカ、コロンビアのベスト8どまり。もう一つの有名なジンクスは「南米開催の大会ではヨーロッパ勢は優勝できない」だが、ドイツはこのジンクスを打ち破ることができるだろうか?
 10回勝負ならドイツが半分以上勝つと思うけど、「この一戦」ということになると予想は難しい。アルゼンチンの守備がカギになりそうだ。2点以上取られたらPK以外アルゼンチンに勝ち目はない。アルゼンチンにはブラジルのような厚くて重いプレッシャーはない。オランダ戦のような必死なプレーで--それでも無得点に抑えるのは至難の技だろう--1点以内に抑え込み、メッシの1ゴール1アシストで2-1の勝利。どうかな?
 ドイツはどう見ても今大会の実力はNo.1だろう。攻撃も守備もスキがない。ただ、それでも1試合なら負けることもある。それがサッカーだ。
 素晴らしい試合になるのは間違いないと思う。楽しみだ。
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ブラジルでも惨敗。結果を支配する宇宙の法則。

2014-07-09 | W杯ブラジル大会
不安要素は最初からあった

 この大会のブラジルが本当に強いのかどうか疑問視する声は大会前からあったと思うし、予選リーグも初戦クロアチアにO.G.で先制を許し(このときは判定の是非はともかくPKでの勝ち越しが大きかった)、2戦目のメキシコは0-0の引き分け。エトーのいないカメルーンには結果的に大勝したが、前半先制したにもかかわらずどう点に追いつかれるなど展開はあまりよくなかった。
 決勝トーナメントに入ってもラウンド16のチリ戦はPK戦までもつれての勝利。危うい感じは否めなかった。その理由は、やっぱり若い選手が多くてフレッシュではあるけれども、本当の強さや老練さというものが感じられなかったこと。ネイマールはすごい選手だしスター性もあり彼を中心とするチーム作りで今大会に臨んだことは監督やキャプテンのチアゴ・シウバも明言していたわけだが、W杯で優勝するにはいささか戦の弱いチームの仕上がりになった気はしていた。
 準々決勝のコロンビア戦はブラジルが負けるんじゃないかとわたしは予想していたのだが、コロンビア戦は強いブラジルを観ることとなり--コロンビアのエース、一気にスターに登りつめたハメス・ロドリゲスに自由に仕事をさせなかった--、チリとのPK戦という運勝負の戦いを制したことも併せて、「やはりブラジルの底力は侮れないし、圧倒的な応援など母国開催の強みもまた計り知れない力になるのだな」と改めて実感。
 ネイマールが腰椎骨折で欠場、強力なキャプテンシーでチームを引っ張ってきたチアゴ・シウバもコロンビア戦の累積2枚目のイエローで出場停止。W杯のさまざまなジンクスもあるし、ドイツも強いけど、決勝にコマを進めるのはブラジルだろうと考えを変えたのだった。

ブラジル歴史的大敗。1-7でドイツに敗れる

 ところがふたを開けたらこの始末。
 まず思ったのは身体のサイズの違いだ。ドイツの選手はどいつもこいつもことごとくでかい。ケディラなんてあんなでかい印象がなかったけど、ブラジル選手を相手にしたら巨人のように見えた。後半から入って2得点を連続で決めたシュルレなどもエラくでかい選手だと思えたし、W杯通算得点単独1位に躍り出たクローゼでさえ大きく見えた。ハードなプレーの目立つ(率直にいってかなり汚いプレーを平気でやってくる)シュバインシュタイガーも相当デカイ。ケディラ189cm、シュルレ184cm、クローゼ182cm、シュバインシュタイガー183cm。他の選手も気になるな。2点取ったMFのクロース182cm、キャプテンのベテラン選手ラームは170cmだが、エジルでも180cm、この日も先制点を決めたミュラーが186cm。DFではボアテング、フンメルスは192cmもあった!

 イメージと違って、今大会のドイツはコンパクトに距離をとりパスをつなぎながらリズムを作る。成功したパスの数がこの試合の前まで今大会No.1の3000本弱だそうで、逆にパスをつなぐイメージの強いブラジルを1000本以上上回っている。
 この試合で一番目についたのはブラジルのパスがことごとく通らないことだ。ドイツはコンパクトな上にみんなでかいのでフィールドが本当に狭く見える。ブラジルのパスは通らない。
 しかも、油断なのか疲れなのか後ろからボールを奪われるシーンもあり、いくつかが得点に結びついた。後半頭からフェルナンジーニョフッキ2枚一気に交代させたがこれは適切な対応だったと思う。フッキは頑張っていたが得点までいけるイメージがわかなかった。前半0-5では替えざるを得ない。

 こんなにことごとくゴールに結びつくということも滅多にないとは思うので、試合後ドイツの選手自身も驚いていた。でもそういうことももちろんありうるわけだ。

気持ちだけではどうにもならないことがある

 ブラジルは開催国で予選免除ということで、あまり強いチームとの対戦がなかったのではないか。ドイツのようなチームを相手にする準備ができていなかったように思える。
 さらにこれだけの失点は、そうはいってもやはりなんとかしなくてはならなかった。チアゴ・シウバの存在の大きさが想定以上だった。
 そしてネイマール。「彼のために」と一丸となってくるブラジルを、ドイツのレーヴ監督も戦前の会見では警戒していた。でも、どうだろう。やはりネイマールの代わりはいなかったということ。代わりのいない2人をまとめて失ったことはブラジルにとって気持ちでどうにかできるレベルをはるかに超えていた。
 まるでコロンビアに立て続けにやられた日本を観てるような感じだった。
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