精神科医 和田秀樹氏の記事より:
中高年になると「年齢より若く見える人と老けて見える人の差が大きい」
人間の老化は、知力や体力よりも感情から始まります。
「やってみる」「頑張る」という自発性や意欲が低下し、
「怒り出したら止まらない」「いつまでも泣いている」といった
感情のコントロールがきかない状態。
前頭葉が老化すると、柔軟な考え方ができなくなり、古い価値観にとらわれやすくなります。
この予防には、年を取ってからも何かで "生涯現役" といえる
生き方を考えることを勧めます。
思春期と同じように "将来" を思い、頭を自由に働かせることが、
前頭葉の機能低下を防ぐのです。
体のアンチエイジング。加齢とともに肌にはシミ・シワが増えて、容姿も変化します。
いずれ「老いを受け入れる時期」は来ますが、
もっと長く「老いと闘う時期」があってもいいと思うのです。
日本人の65歳の平均余命は男女とも20年前後。"終活" といった、身辺整理だけを
するには長すぎます。「どう終わるのか」よりも、「どう生きるのか」が大切。
「何とかなるだろう」という考えが一番危険です。
高齢者の多くが生きいきとした "若々しい超高齢社会" こそ、今後の日本に望まれる
長寿国の在り方ではないかと思っています。
☆
私が習っている書道教室の先生は80歳近いのですが、
生徒の私たちが、ついていくのが大変です。
ありがたいことに遠方から教えに来てくれます。
ここ数年、毎年のように上野の都美術館で作品展を開いています。
台湾とか海外の人々も作品を送ってきます。← ちょっとスケールが大きい!?
その案内状は英語なので、先生が英語で考えて2週間かかったとか!?
不出来なので困っていたら、たまたまご近所に若い頃、英国に留学した方が住んでいて
その方にお願いしたそうです。そうしたら2時間で出来上がったとか!?
私たちは、やっとの思いで作品を仕上げて1点だけですが出品しています。
先生は10点くらいです。
最近、ご自宅の方の行政センターで教室を新たに開きました。
募集をしたら11名が集まったそうです。
ご両親と19歳の大学生の息子さんと習いに来ているご一家とか、
93歳の方とかバラエティー豊かな生徒さんたちだそうです。
80歳近くなって新たな教室を開くって、すごいパワーです。
生徒の一人が先生に「ここの教室は辞めるのではないですか?」と言ったら、
とんでもないと、真剣に言ってくれました。私たち生徒を大切に思ってくれています。
筆で字を書くことは身体全体を使っていると思う。これは脳にも良いでしょう。
ちょっとした、きっかけで書道を習い始めましたが、お勧めの習い事だと思います。
先生のように生きいきと生涯現役を目指したいです