アンデルセン展に行きました。
川崎市市民ミュージアム
2017年は、デンマークとの国交樹立150周年という記念すべき年です。
デンマークの国民的な作家と言えばハンス・クリスチャン・アンデルセン。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン博物館の貴重な所蔵資料のほか、
写真や映像、パネルを活用した展示を行います。
特別講演会
「アンデルセンを輩出したデンマークの豊かなくらしや風土とデザイン」
講演者:島崎 信
(武蔵野美術大学名誉教授/日本・デンマーク国交樹立150周年記念 親善大使)
せっかくなので、講演会を聞きました。
講師の島崎先生は80代後半だと思いますが、よどみなく1時間半
お話をしてくれました。若いころ、デンマークに留学していた。
デンマークのことは、ほとんど知りませんでしたが、今回、いろりろと知ることができました。
20世紀の初めころ、デンマークは貧しい国だった。
平坦な国土なので自転車が多い。
良いものは残し、最新のものも取り入れている。
ホテルオークラが建て替えられたが、一部屋だけでもオールドルームとして
残していたら良かったのに、残念と話していた。
日本より緯度が相当に高いのですが、メキシコ湾海流が流れているので
雪もあまり降らない。北海道には流氷が来るけれど。
原発は一基もなく、風力発電と、それが不足する時はノルウェーの水力発電を買っている。
今後も、天然資源を活用して地球環境を守る方針。
生活に根ざしたデザインの考え:
狭い国土、小さな家 (日本の家より一回り狭い)
より良い暮らしを、デザイナーと産業界が努力
歴史から学ぶ姿勢
デンマークと日本との深いかかわり:
Leraning from Japan展が開かれた。
日本も昔は中国、韓国から学んだ。
1時間半の話は、まとめきれませんがデンマークに親しみがわきました。
先生はぜひ、デンマークに行ってみてくださいと言っていました。
JRが豪華列車を走らせているけれど、成金趣味のようだと。
(これは人それぞれの感想があるでしょう。私は随分、高額だと思った。
特に乗りたいとも思わなかった・・・)
それより、もっと安くデンマークに行けると言われた。
※ アンデルセンは貧しい家庭に生まれ、大人になってから援助を受けて
大学で勉強した。日本でも昔は貧しいけれど有望な若者は援助してくれる人がいたと
先生は話していました。先生のお父さんも貧しかったけれど、援助があり
東大で学んだそうです。
アンデルセンの生涯は普通の人より幸せに見えないけれど、
童話作家で大成功しているので、やはり幸せだったのでしょうね。振られてばかりだった・・・
挫折が多かったけれど、もしかしてそれらが彼の童話のストーリーの助けになっていたのかも!?
順風な人生だったら作家になれなかったかもしれない。
逆風に向かって上昇していったのかなと想像します。
マッチ売りの少女 は悲しすぎるお話ですね。
幸せの王子 は作者は違うけれど、これも悲しすぎます・・・