脚本家・橋本忍さんが100歳で亡くなった。
「羅生門」「七人の侍」など黒澤明監督の代表作など
生涯に70本余りの作品を残した。
弟子たちの言葉が新聞に載っていた。
「砂の器」白い紙に一気に
山田洋二監督:
脚本とは想像力を奔放に羽ばたかせて書くものだと思っていた。
橋本さんは構成を大事にします。建築の設計図のように緻密。
だから観客に知的な喜びを与える。
師匠にはいろいろ相談しました。
「東京の下町に、頭も顔もまずい男がいましてね。美しい娘に
恋をするんだけれど、当然振られる。男は悄然と去っていきます」。
すると橋本さんは「それから?」と聞くんです。
「それだけです」と答えたら「君、それは前段だろう。
ここからが面白いんだよ。その娘が殺されて江戸川に浮いたり・・・」
と言う。傷つきました(笑)。そして傷つきながらも気づきました。
橋本さんと僕では、資質が違うんだ、前段だけでも映画はつくれるんじゃないおか、と。
脚本家・中島丈博さん:
「うまく書こうと思うな、正確に書け」と言われました。
「赤ん坊を背負った女が」ではなく「女が赤ん坊を背負って」。
つまり観客の目に入る順番が重要だ、と。
橋本脚本は構成だと言われるが、一つの文の中でも構成を考えていた。
黒澤組の仲間だった記録係の上野照代さん:
橋本さんを知ったのは伊丹万作監督が縁でした。
奥さまが弟子の橋本さんを「光源氏の君」と言ったのを覚えています。
それくらい二枚目だったのです。そのせいか、何事にも自信を持っていた。
二枚目が作品にも表れていると思います。
人間の裏を描写するといったことより、まっすぐなテーマを
得意としていたんじゃないか。
*
「赤ん坊を~」の件が興味深かった。
そして二枚目の件。やはり、美男美女ってお得ですね。
自信を持つって一番か二番か分かりませんがとても大切。
自然に自信が持てたのでしょうね。
脚本のことで、「半分、青い」スズメの旦那さんは映画監督を目指して
脚本を2年がかりで書き上げた。
映画化も決まりましたが、監督は元住吉@斎藤工に決まった。
斎藤工のヘアースタイルが・・・ 前髪が目に被さり
視聴者には顔が半分しか見えない。
これは現実の話です。彼も二枚目なので自信を持って
映画監督できたのではと思います。(ちょっと違うか!?)
彼の作品はスクリーンで見ました~♪