幸せアップ+α

TVを見ていることが多いし、いろいろ感じることがある。

「いのちの姿」お薦めです

2015-03-01 11:11:02 | 

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NHKの「ひるまえほっと」@関東で、月に一回放送される「中江有里のブック・レビュー」を、

たまたま見た。放送曜日が決まっていないみたいで、私は年に数回、見られればいいくらい・・・

以前、放送されていた「週刊ブック・レビュー」を見ていたので、彼女のファンでした。

今回、宮本輝の「いのちの姿」@エッセーを紹介していた。

昔、友人が宮本輝の本を薦めてくれたことがあったのだけれど、読まないままだった。

彼の作品はいくつか映画にもなっている。以前、TVで「泥の河」を見て、それは印象に残っている。

中江有里さんは、高校生の頃から彼のファンだと言っていた。

即、読みたいと買いました。どの随筆もそれぞれ、興味深い~。

内容

今まで語られることの無かった異父兄との邂逅を描く「兄」。
 
シルクロードへの旅の回想「星雲」。
 
小説『優駿』執筆当時の馬主経験を生かした「殺し馬券」。
 
ある老人の死に黙考する「消滅せず」など、人間への変わらぬ信頼を込めた随筆集。
 

読んでいくうちに、もう、終わってしまうの、もっと、もっと読みたいと思う随筆です。

彼は20代の頃、パニック障害になってしまい、死の恐怖も味わった。

今のように、病名が一般に知られる前だったので、医者もイマイチ、病名が分からないような状態だった・・・。

 

 人々のつながり

宮本輝氏の知り合いのお父さんは、

戦前、朝鮮半島で仕事をしていた当時30歳前後の青年:横田氏が、

終戦後、北朝鮮から38度線を越えて日本へ帰国した。

無名の青年の行動力、決断力、勇気、智慧によって、

北朝鮮に足止めされていた150人近い日本人が救われた。

彼の家族を救ったのが現地の朝鮮人であった。

進攻してきたソ連兵、暴徒と化した朝鮮人は、日本人町に住む人々の多くを殺した。

横田氏が自分の店で雇い、従業員として大切に扱った朝鮮人たちは、この家は空き家だ、

他の家の家探しをしろと嘘をつきとおしてくれて、食べ物をこっそりと運んでくれたという。

陸路を行くのは不可能だ。いちかばちか、海路を使え。そう勧めてくれて、

船(帆かけ船)の手配をしてくれた彼らだった。

僕たち家族だけで行くわけにはいかないと、150人近い同胞もつれて帰った。

 

ここ最近、中国、韓国など、近隣の国々と、感情的なもつれが、ありますが、

多くの人々の心は、このようだと思いました。

その他の随筆も心に残る~。

 

 

 

 



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