ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

名刹の紅葉 ~武蔵野の面影を今なお残す平林寺~

2020-11-22 | 公園・庭園・名所
都内近郊の紅葉はこれからが本番と思っていました。
ところが、早くも盛りを過ぎつつあるところが出てきて
いるようです。暖かな気候のせいでしょうか。
ちょっと慌てました。

紅葉の美しさで全国的にも知られている臨済宗の禅修行の
専門道場 平林寺に出かけました。
今回はまず、平林寺についてご紹介します。



創建は南北朝時代の1375年、さいたま市岩槻のあたりとか。
現在の新座市野火止の地に移転したのは、1663年のことで、
川越藩主松平信綱の遺命だそうです。

総門を入ると、伽藍は山門、仏殿へと続きます。





山門には、金剛力士像が安置され風格を感じさせます。





伽藍を背景にした境内のもみじが印象的です。







境内には、相当の樹齢を感じさせる「高野槙」、「さざれ石」
の他、平和観音など。

     



このひっそりと立つ平和観音がなぜこの禅寺にあるのか、ここを
通るたび、考えさせられます。



平林寺の境内林(雑木林)は武蔵野の風情を残す文化財として、
国の天然記念物に指定されています。
境内林は散策路になっていて、松平家の墓所などを巡ること
ができます。



本堂から廟所に続く参道。残念ながら普段は通れません。



藩主 松平信綱の墓。



祖父 大河内秀綱の墓。



おそらく歴代の一族の墓。




こうした史跡などを見るとき、総門脇に掲げられた額の言葉
「忍はよく自他平和の事を生ず」が重いものとして、胸に迫って
きます。「忍」とは・・・。



美しい紅葉は、次回のブログでご紹介します。(続く)
コメント (2)
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