先日、JR中央線の国立(くにたち)駅南口に復原された旧国立駅舎を見に
行ってきました。
国立駅の中央改札口を出るとすぐです。
旧国立駅舎は、1926年(大正15年)4月に開業されたもので、赤い三角屋根
がトレードマークの木造の駅でした。
木造の駅舎としては、都内では原宿駅に次いで二番目に古いものだった
そうです。
1923年(大正12年)、箱根土地(株)(現在の(株)プリンスホテル)
によって、学園都市(大学町)づくりが企画され、地域(旧谷保村)の
開発が行われました。
この開発に伴って、同会社によって、中央線の国分寺駅と立川駅の
中間に建築され、鉄道省に寄付されたものが国立駅だったのです。
国立という駅の名称は、国分寺の「国」と立川の「立」をとって
名付けられたそうです。
つまり、駅舎は、学園都市(大学町)のシンボルとして計画的に配置
されたものでした。
国立駅から南にまっすぐ伸びる広い通りは大学通りと呼ばれています。
大学通りも計画的に建設されたものですが、その通りの両側にあるのが
一橋大学のキャンパスです。
学園都市(大学町)の中核的役割を担った大学が、一橋大学(当時の
東京商科大学)でした。
地区開発に伴い誘致され、旧駅舎の開業に合わせて都心から移転して
きた同大学は、学園都市の中核となり、国立のまちづくりに大きな役割
を果たしてきました。
同大学は、国立市の誇りといっていいのではないでしょうか。
ところで、約80年間利用されてきた旧国立駅舎は、2006年(平成18年)
に中央線の高架化に伴って解体されました。
その後の保存運動の結果、2018年(平成30年)に再築工事が開始され、
本年(2020年:令和2年)4月に、情報の発信・交流スペースとして
復原されました。
これは現在の駅に面した側の出入り口です。
復原された駅舎内には、開業当時の改札口や手荷物取扱所などが再現
され、広間や展示室等が設けられています。
私が訪問した際には、ちょうどイベントとして、戦争の記憶を語り
伝える「私の八月十五日」パネル展が行われていました。
パネルに音筆(おんぴつ)をタッチすると、寄稿者の朗読を聞くことが
できます。
展示されていた寄稿者は、瀬戸内寂聴・ちばてつや・桂歌丸・高倉健・
林家木久扇・さいとう たかを・内海桂子などの方々でした。
コロナ感染の話が連日大きく取り上げられる中で、久しぶりに歴史に
学ぶ時間となりました。
行ってきました。
国立駅の中央改札口を出るとすぐです。
旧国立駅舎は、1926年(大正15年)4月に開業されたもので、赤い三角屋根
がトレードマークの木造の駅でした。
木造の駅舎としては、都内では原宿駅に次いで二番目に古いものだった
そうです。
1923年(大正12年)、箱根土地(株)(現在の(株)プリンスホテル)
によって、学園都市(大学町)づくりが企画され、地域(旧谷保村)の
開発が行われました。
この開発に伴って、同会社によって、中央線の国分寺駅と立川駅の
中間に建築され、鉄道省に寄付されたものが国立駅だったのです。
国立という駅の名称は、国分寺の「国」と立川の「立」をとって
名付けられたそうです。
つまり、駅舎は、学園都市(大学町)のシンボルとして計画的に配置
されたものでした。
国立駅から南にまっすぐ伸びる広い通りは大学通りと呼ばれています。
大学通りも計画的に建設されたものですが、その通りの両側にあるのが
一橋大学のキャンパスです。
学園都市(大学町)の中核的役割を担った大学が、一橋大学(当時の
東京商科大学)でした。
地区開発に伴い誘致され、旧駅舎の開業に合わせて都心から移転して
きた同大学は、学園都市の中核となり、国立のまちづくりに大きな役割
を果たしてきました。
同大学は、国立市の誇りといっていいのではないでしょうか。
ところで、約80年間利用されてきた旧国立駅舎は、2006年(平成18年)
に中央線の高架化に伴って解体されました。
その後の保存運動の結果、2018年(平成30年)に再築工事が開始され、
本年(2020年:令和2年)4月に、情報の発信・交流スペースとして
復原されました。
これは現在の駅に面した側の出入り口です。
復原された駅舎内には、開業当時の改札口や手荷物取扱所などが再現
され、広間や展示室等が設けられています。
私が訪問した際には、ちょうどイベントとして、戦争の記憶を語り
伝える「私の八月十五日」パネル展が行われていました。
パネルに音筆(おんぴつ)をタッチすると、寄稿者の朗読を聞くことが
できます。
展示されていた寄稿者は、瀬戸内寂聴・ちばてつや・桂歌丸・高倉健・
林家木久扇・さいとう たかを・内海桂子などの方々でした。
コロナ感染の話が連日大きく取り上げられる中で、久しぶりに歴史に
学ぶ時間となりました。
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