世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

深窓の令嬢

2005年09月25日 23時17分56秒 | Weblog
吉熊が家に来てから、以前より散歩をする機会が増した。
少々風は強いが雨は降っていない今日の様な日曜日は、大概外に出ている。

今日は湯島にある旧岩崎邸庭園を散歩。
三菱創設者・岩崎家本邸である。
明治29年に創設された洋館。
外観は「ちびまる子ちゃん」の花輪君の家のようである。
薄暗い洋館の中。
カーテンを通した外からの光が、大きな柱や壁を優しく撫でる。
木造建築特有の重厚さが心地よかった。

「なにもこんな所まで拘らなくてもいいじゃん」といった所まで拘り抜いてある。
階段に手すりには、やっぱり彫刻。
桑や樫でできた床は寄せ板(模様がキレイ)。
カラフルなタイル(ロンドンからの取り寄せ品)を敷き詰めたテラスの床。
客室がいっぱい。

贅沢のスケールが、私の世界と違いすぎて、ただただ溜息だった。

男爵や貴婦人たちがここで夜な夜な舞踏会をしていたんだろうなぁ…良いなぁ。
うっとりモードの私は、すっかり深窓の令嬢気取になっていた。
モダンな洋装(若しくは振袖)に身を包み、男爵に愛想を振り撒く私。
「いやだわ、ほほほ」とか言っている。
やがて、許婚の殿方以外の男爵と舞踏会中に駆け落ち…嗚呼、素敵だわ。
妄想は止まらない…。

この邸宅には和室もある。
洋館の廊下を歩いていたら、いつの間にか和室に入場していた。
今、思い返しても、その継ぎ目がどこだったか思い出せない。

洋館とは異なり、和室はなんだか落ち着く。
書院造の広間にある襖や畳とか。

こんなに和洋折衷炸裂なお家って初めて見た。
「となりのトトロ」の草壁さん家も和洋折衷だったが、あんなの比ではない。

せっかくここまで来たのだからと、湯島天神にお参りに行く。
受験シーズンではないので閑散としていた。

その後、「東京うどん天神」で「しっぽくうどん」を食べる。(胃を気遣って、最近うどんばかり。)
筍や玉子、麩や蒲鉾など7種類のおかずが薄味の汁の中にうどんと共に浮いている。うどんもしこしこしていて美味しかった。

御徒町まで歩き、宝石店巡りをした。
宝石は無色透明のダイヤモンドが一番好き。
色石では、9月の誕生石・サファイア。
その中でもパパラチアサファイアに惹かれる。
パパラチアサファイアの優しいオレンジピンクは、
夕日やサウダージを思わせる。
なかなかロマンチックな石である。

今日はキレイなものにたくさん触れられた。
妄想の世界に住む深窓の令嬢は、満足したようだ。
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3 コメント

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きれいなもの (亮子&吉熊)
2005-09-27 22:48:29
autan殿



「明治時代の和洋折衷」、いいですよね。ハイカラで。

きれいなものって、気持ちの余裕がないと見落としてしまいますよね。

特に形のないもの、は。

そういうものを見落とさないようにしたいと思います。





カドゥ-イ殿



こんばんは。

いいですねぇ。修学旅行。

響きも良いですね。

栞を作成して、また我が家に来てください♪

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温故知新 (カドゥ-イ)
2005-09-27 01:24:28
また修学旅行に行きたくなりました。



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きれいなもの (autan)
2005-09-27 01:03:37
岩崎邸は写真でしか知らないけれど、明治時代の和洋折衷というか、擬洋風建築ってとてもいいですね。ずうと昔、明治村でそういうのを多く見て以来、僕も大好きです。小さいもの、大きいもの、また、建築や街並などのつくり出す空間などの形のないものまで、きれいなものに触れるのはほんとに楽しい。
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