卒業生の店でテレビを見たら、グルメ番組と言うのか、2組のタレントが習い覚えて作った料理を3人の男女が食べて、どちらかに軍配を上げるというのをやっていた。その中で一方の組のある料理を口にした女性タレントらしいのが、何か私には聴き取れなかったことを言うと、どっと笑い声と拍手が起こり、画面の下に「マンモスおいぴー!」というテロップが出た。何のことか分からなかったので、ちょうど店に来ていた卒業生の娘に尋ねてみると「とてもおいしいということや」と言い、「マンモスってもう古いわ」と付け足した。そう翻訳してもらうと、なるほどとは思った。
それからしばらく今時のはやり言葉について話したが、「とても」は「超」だったが、今は「めっさ」とか「バリ」とか言うとその子は言った。「超」はよく使われるので知っている。西安の友人の袁毅はチャットでよく「今日は超忙しい」などと言ってくるくらいだ。「バリ」は「ベリー」から来たものだろうと見当はついたが、「めっさ」が分からない。何だと聞いたら「めっちゃ」が変わったものだそうだ。「めっちゃ」は私でも孫娘と話している時に「めっちゃ美味しいな」などと言うこともあったが、「めっさ」に変化したとは知らなかった。
とにかく、おそらく主に女子高校生あたりから発生して広がったと思われるギャルことばは、彼女らの間の符丁、隠語みたいなもので、埒外にいる者にはさっぱり理解できない。だいぶ前に何かで、東京あたりの街頭での女子高校生達の会話についての記事を読んだが、まったく理解できなくて、実際に聞いたら外国語か呪文のように感じるだろうと思った。
もっとも、仲間内の隠語や符丁は何も今に始まったことではなく昔から存在したし、そもそも言葉というものはその時々の社会の様相などに影響されて絶えず変わっていくものだろう。以前、米国の大学で教鞭を執ったことがある人が書いたものを読んだことがあるが、当時の米国の若者の言葉もどんどん変わり、例えばgoodやwonderful もだんだん大袈裟な表現に変わって、しまいには dynamite と言うようになったそうだ。何でもないことを言ったのに相手の女の子から ”dynamite” などと相槌をうたれると、落ち着かない感じがしたとその人は書いていた。洋の東西を問わず、言葉、とりわけ若い人達の言葉が変化していくのはむしろ当たり前の現象なのだろう。西安の李真に聞くと、中国でも若者の言葉は分かりにくいものになってきているようだ。
ギャル語のついでに卒業生の娘から、ギャル文字というものもあることも教えてもらった。店にあるパソコンで検索してくれたが「ギャル文字辞典」まであった。例えば「あいしてる」は「ぁL丶∪乙儿」などとなるらしい。見ていると頭が痛くなるようだった。ギャル言葉を連発し、こういう文字を自由に扱う娘達は、私にとってはもはや異星人のようにも思えてくる。若者の世界は進歩しているのやら、混乱しているのやら、わけが分からない。
いつもは人見知りしてあまり話さない卒業生の娘は、自分のよく分かる「分野」の話題になったためか、急に活発になって早口の大声でいろいろ喋った。このようなテンションが高くなった状態を「あげあげ」と言うのだと娘は言った。
高校2年生になる孫娘に「マンモスおいぴーって知ってるか」とメールしたら「その言葉知ってるで(・∀・)酒井法子の名言やろ!?笑」という返事が返ってきた。酒井法子が女優なのかタレントなのか知らないが、それにしてもこの返事、いやはやという感想である。
それからしばらく今時のはやり言葉について話したが、「とても」は「超」だったが、今は「めっさ」とか「バリ」とか言うとその子は言った。「超」はよく使われるので知っている。西安の友人の袁毅はチャットでよく「今日は超忙しい」などと言ってくるくらいだ。「バリ」は「ベリー」から来たものだろうと見当はついたが、「めっさ」が分からない。何だと聞いたら「めっちゃ」が変わったものだそうだ。「めっちゃ」は私でも孫娘と話している時に「めっちゃ美味しいな」などと言うこともあったが、「めっさ」に変化したとは知らなかった。
とにかく、おそらく主に女子高校生あたりから発生して広がったと思われるギャルことばは、彼女らの間の符丁、隠語みたいなもので、埒外にいる者にはさっぱり理解できない。だいぶ前に何かで、東京あたりの街頭での女子高校生達の会話についての記事を読んだが、まったく理解できなくて、実際に聞いたら外国語か呪文のように感じるだろうと思った。
もっとも、仲間内の隠語や符丁は何も今に始まったことではなく昔から存在したし、そもそも言葉というものはその時々の社会の様相などに影響されて絶えず変わっていくものだろう。以前、米国の大学で教鞭を執ったことがある人が書いたものを読んだことがあるが、当時の米国の若者の言葉もどんどん変わり、例えばgoodやwonderful もだんだん大袈裟な表現に変わって、しまいには dynamite と言うようになったそうだ。何でもないことを言ったのに相手の女の子から ”dynamite” などと相槌をうたれると、落ち着かない感じがしたとその人は書いていた。洋の東西を問わず、言葉、とりわけ若い人達の言葉が変化していくのはむしろ当たり前の現象なのだろう。西安の李真に聞くと、中国でも若者の言葉は分かりにくいものになってきているようだ。
ギャル語のついでに卒業生の娘から、ギャル文字というものもあることも教えてもらった。店にあるパソコンで検索してくれたが「ギャル文字辞典」まであった。例えば「あいしてる」は「ぁL丶∪乙儿」などとなるらしい。見ていると頭が痛くなるようだった。ギャル言葉を連発し、こういう文字を自由に扱う娘達は、私にとってはもはや異星人のようにも思えてくる。若者の世界は進歩しているのやら、混乱しているのやら、わけが分からない。
いつもは人見知りしてあまり話さない卒業生の娘は、自分のよく分かる「分野」の話題になったためか、急に活発になって早口の大声でいろいろ喋った。このようなテンションが高くなった状態を「あげあげ」と言うのだと娘は言った。
高校2年生になる孫娘に「マンモスおいぴーって知ってるか」とメールしたら「その言葉知ってるで(・∀・)酒井法子の名言やろ!?笑」という返事が返ってきた。酒井法子が女優なのかタレントなのか知らないが、それにしてもこの返事、いやはやという感想である。