ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

東京へ~原美術館~

2019-11-17 | 旅行

上野を後にして品川へ向かいました。ここに在る「原美術館」がこの日2つ目の目的地です。久しぶりの品川です。高層ビルが立ち並んでいます。

 

駅の山手線内側にはプリンスホテルなどの高層ビル…まず線路に沿ってマリオットホテル方面に進みます。

 

ゆるやかな坂を上る右側は、ずーっとい高い石垣が続いています。

 

 

石垣の途中には、こんな趣きのある通用口(?)も…

 

広大なこの石垣の中は「開東閣」です。ここは岩崎彌太郎が伊藤博文から買い取った敷地と建物…三菱の賓客をもてなす場として使われているようです。一般人は入ることができない場所で残念です。ここの洋館は旧岩崎邸庭園の洋館や鹿鳴館、ニコライ堂などを手掛けたジョサイア・コンドルのよるもの!ぜひ見てみたいものです。

 

 

ここを通り越して住宅街を行くと、「原美術館」があります。ここは実業家、原邦造の私邸として1938年に建てられたもの…手がけたのは、渡辺仁(東京国立博物館本館や服部時計店(現・和光)の設計者)です。美術館になってから、磯崎新(昨年訪れた群馬県立近代美術館などを手掛けた)によってカフェとホールが新設されています。でも築80年を過ぎ、老朽化もあって来年には閉館してしまうとのことです。その前にぜひ行って見たいと思っていたところです。

 

 

 

玄関前の庭にも作品が展示されていました。

 

 

光を上手に取り入れた素敵な造りの建物です。

 

 

 

全体がカーブされた作りになっていて、素敵な雰囲気に設計されている建物です。

 

階段もそれぞれに趣があって素敵です。

 

 

 

 

暖炉跡でしょうか、壁も趣があります。窓も一幅の絵のような…

 

 

建物を見るだけでも価値のあるこの美術館、現代アートの作品ともマッチして、素敵な空間が作られていました。中庭に面したカフェも素敵な空間…外のテラス席でティータイムです。特製泡コーヒーはシュガースティックと共に提供され、美味しかったです。

 

 

このテラス席の前の庭にも、イサム・ノグチの作品などが展示されていました。都会の喧騒を忘れる落ち着いた空間に身を置いて、とってもいい時間が過ごせました。この庭には煉瓦作りの建物も…

 

 

 

今回の展示は「加藤泉」の作品展です。

 

現代美術に疎い私ですが、加藤泉さんの作品は金沢21世紀美術館や新潟の大地の芸術祭で見た気がします…何だかミステリアスな雰囲気で惹きつけられます。絵画や立体作品など多岐にわたる作品が展示されていました。

 

 

 

 

この日はゆったりしたスケジュールだったので2つのミュージアムを堪能できました。

品川駅に戻る途中、ふとバス停を見ると東京ミッドタウン行きのバスが!ミッドタウンのイルミネーションを思い浮かべて思わず乗ってしまいました…六本木に着いたのは夕暮れ迫る時間でした。

 

 

 

 

でもあちこち見まわしてもイルミネーションらしきものはなく…唯一有ったのは、この点灯をチェックしているものだけ…なんと、この日の2日後からの点灯でした!開始日の確認を怠った私の失敗…でもミッドタウンの周辺を散策し、買い物をして新宿に戻りました。

 

 

良く歩いた一日…遠い時を経た正倉院の宝物に出会い、来年閉館してしまう原美術館に出会えて、充実の一日でした!

 

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東京へ~正倉院展~

2019-11-16 | 旅行

東京国立博物館の「正倉院の世界」展を見に行って来ました。正倉院の宝物と法隆寺から皇室に献上され、のちに国に移管された宝物をともに展示するもの…正倉院宝物と法隆寺献納宝物がこれほどの規模で同時に公開されたことは過去に例がないとのことで、これは是非見てみたいと出かけました。

日帰り旅、今回は夫と一緒にです。早朝の富士山を眺め(なんと諏訪から!)、諏訪側と山梨側の八ヶ岳を眺めながら向かいました。

 

 

 

上野に着きました。2週間ぶりの上野です。前回は東京都美術館…今回は国立西洋美術館の庭でロダンの作品を見ながら、東京国立博物館に向かいました。

 

東博に着きました。正面は本館…落ち着いた雰囲気の建物です。(重要文化財になっています)

 

 

今回の「正倉院の世界」展は平成館で開催されています。

 

なんと10時過ぎに着いたらすでに長蛇の列!これにはビックリでした。(一昨年の上野の森美術館の「怖い絵」展の2時間には及びませんが…)平成館前の広場をぐるっと囲み、最後尾はもっと後ろです。

 

 

良い天気で陽射しも強く、日傘の貸し出しをしてくれていました。東博のロゴ入りの日傘をさして並んで待ちました。

 

待ち時間の間に発見!平成館と本館の間にスカイツリーが見えました!

 

 

待ち時間45分くらいで入れましたが、展示室内もすごい人!「立ち止まらずにお進みください」のアナウンスがあるほど…ここは正面エントランス上方です。

 

展示は撮影禁止でしたが、撮影可能な場所にあった正倉院のレプリカ…

 

宝物が収められていた箱の「正倉海老錠」…精巧な造りのレプリカです。

 

この琵琶もレプリカ…でもとっても美しい螺鈿細工の装飾が施されていました。

 

このパンフレットにある国宝の「竜首水瓶」は優雅な形と蓋の精巧な竜に感動でした。6世紀のペルシアの「白瑠璃碗」も素敵でした。螺鈿細工の美しい「平螺鈿背八角鏡」は中国唐時代のものだそうです。

 

このパンフレットにある国宝の「海磯鏡」はとても細かな細工が施されていて素晴らしいものでした。香りの木も宝物…「白檀香」や「沈水香」は共に重要文化財です。また伎楽面にも注目でした。

 

沢山の宝物の展示…素晴らしい宝物の数々が長い年月の間、大切に伝えられてきたことにも感動の展覧会でした。今回ここには国宝5点、重要文化財8点など、100点近い沢山の宝物が展示されていました

会場を出たら、待っている人の行列はもっと伸びていました。その後、本館裏の庭園を散策しました。もとは寛永寺の庭だった所だそうです。移築された古い建物や植栽や池に癒される場所となっていました。

 

応挙館は1742年の建築で、障壁画を丸山応挙が描いているそうです。

 

「九条館」は江戸時代の物…ここの襖絵は江戸時代の狩野派のものだそうです。

 

江戸時代の茶室「六窓庵」もひっそりと建っていました。

 

サザンカの花が咲、ススキの揺れる庭でした。

 

東博の本館裏もじっくり眺めて来ました。たまたま庭が解放されていて散策ができて良かったです。

 

 

人の多さに圧倒されましたが、貴重なお宝をたくさん見ることができ、遠い時代に思いを馳せるいい時間を過ごせました…

 

 

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東京へ~モネの庭と絵画~

2019-11-01 | 旅行

東京で神宮外苑の後はモネの庭を見て、モネの絵を見ました。モネの庭はなんと、屋上庭園です!モネの絵は東京都美術館で…まずは屋上庭園からですが、ここはデパートの屋上!多くの人が集うデパートの屋上は、その昔は遊園地が定番でしたが、今はこんなにおしゃれな庭園ができています。モネの庭と名付けられた庭園には池を配してスイレンの花とヤナギ…まさにモネの世界でした!

 

 

 

デパートの屋上に大きな池を作ったのも驚きですが、大きなヤナギの木も植えられていてビックリでした。水鏡に映ったヤナギです。

 

モネの池にはやっぱりスイレン…この時期でもきれいに咲いていました。でも秋です、葉は紅葉してきていました。

 

 

池の端にはハロウィンのかぼちゃが飾られていました。

 

さすが東京は暖かい?バラもサツキも咲いていました。

 

 

秋の花、コスモスは優しい色合いでした。フジバカマの花も…

 

 

屋上には芝生広場も…小さなお子さん達が楽しげに走り回っていました。壁面緑化も広い範囲にみごとでした。

 

 

フラワーショップの外にあった展示も素敵でした。寄せ植えも秋らしい雰囲気でした。

 

 

ここでモネの庭を見て、次に向かったのはモネの絵画を見に上野の国立西洋美術館…ではなくて、東京都美術館で開催中の「コートールド美術館展」です。イギリスの著名なコートールド美術館からやって来た印象派、ポスト印象派の傑作揃いは必見かと出かけました。

 

 

注目は「マネ」最晩年の傑作、このポスターにある「フォリー=ベルジェールのバー」です。この女性の謎めいた表情や鏡に映る人物の不思議が今注目されています。

 

もう一つの注目は「ルノワール」の「桟敷席」です。この時代の注目は桟敷席に集う女性だったようです。

 

その他にセザンヌやゴーガン、モネ、ゴッホら巨匠たちの作品が…見ごたえある展覧会でした。モネの作品はスイレン以外(絵葉書より)の作品たちでした。

 

作品を堪能して美術館を出たらもう夕暮れ…美術館の建物やモニュメントがひときわ魅力的でした。

 

 

 

上野公園の夕暮れ…天気にも恵まれ、充実の一日でした。

 

 

 

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東京へ~神宮外苑~

2019-10-30 | 旅行

夏以来、久しぶりの東京へ行って来ました。今回は台風による中央線、中央道の被害で予定も危ぶまれたのですが、中央線の特急あずさは運休中なので高速バスで向かいました。心配でしたが、遅れることなく定時に新宿に着きました。目的地は完成したばかりの「オリンピックミュージアム」です。外苑前駅から目的地に行く途中に「秩父宮ラグビー場」があります。まさに今開催中のラグビーのポスターも…

 

 

足元に目をやれば、なんとマンホールの蓋もラグビーワールドカップ仕様です!

 

隣には「神宮球場」があります。ここはその日、東京六大学野球の試合…すごい応援合戦が聞こえてきました!

 

球場の向かいにある建物の中に、先月開館したばかりの「日本オリンピックミュージアム」があります。複合施設で、1.2階がミュージアム、上層階は各種スポーツ団体が入っているそうです。

 

この建物の外壁はユニークな造りになっています。光と風を調節するためのものが窓の外に取り付けられています。

 

こちら側からの建物は聖火リレーのトーチのイメージでしょうか、ユニットタイプのガラスカーテンウォールをねじりながら取り付けて、なめらかな曲面をつくり出したとのことです。

 

庭には日本で開かれたオリンピックの聖火台が展示されています。東京、札幌、長野のものです。

 

 

 

日本体育協会初代会長、嘉納治五郎(大河ドラマでお馴染みでしょうか)と、二代目会長の岸清一の銅像です。ここは岸記念体育館が移転したものとのこと!代々木競技場の隣にあった建物は馴染みがあったのに、解体されてなくなるとのことです。

 

 

庭もきれいに整備されていて、ツワブキの花が咲いていました。

 

 

 

展示室には沢山のオリンピック関連のものが…まず来年の東京大会の聖火リレー用のトーチです。オリンピックとパラリンピックで使われるものは色合いが違います。

 

 

 

エンブレムは野老朝雄氏によるもの。市松模様が素敵です。

 

 

五輪マークの展示も…床を見ればここにも五輪の色が使われていました。

 

 

懐かしい長野大会のマスコット「スノーレッツ」がありました。当時、我が家にもいました…

 

応援メーッセージの記入もしてきました。

 

2階のミュージアムではオリンピックの歴史が学べ、体験(ゲーム)もできました。紀元前に陶器に描かれた競技の様子です。

 

歴代の聖火トーチも展示されていました。

 

1964年の東京オリンピックの聖火は記憶に有ります。このポスターの記憶も…

 

 

東京、札幌、長野のメダルも展示されていました。来年のメダルも展示されることでしょう。

 

大河ドラマの主人公、金栗四三の使った足袋が展示されていました。

 

映像や体験も交えて充実の内容のミュージアムでした。この建物の向かいに、新国立競技場があります。

 

ミュージアムから見た競技場です。もうほとんど完成しているようです。緑もたくさん配置されている様子です。

 

神宮球場側から見た競技場と反対側(こちらが正面でしょうか)から見たものです。

 

 

神宮外苑はオリンピックへの期待が膨らむ場所でした…

 

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北海道ガーデン街道~十勝 最終日~

2019-07-16 | 旅行

「花の北海道ガーデン街道の旅」も最終日になりました。この日泊まったのは狩勝高原のリゾートホテル…こじんまりしたホテルで美味しい食事をいただき、温泉に入ってゆっくり休めました。夕食は洋食を選んでレストランでコース料理を…写真はスマホでこれだけです。メインに私は魚をチョイス…

 

 

朝食はビュッフェ…ここでも勝手丼(海鮮丼)が美味しかったです。洋食では十勝産の乳製品をはじめ、地元小麦のパンや十勝の小豆を使った餡パンまでも並んでいました!

 

ここのテイクアウト用のコーヒーカップがかわいかったです。ついでに(?)かわいかった機内での紙コップもここに載せておきます…

 

 

最終日の朝はホテルの周囲は霧が立ち込めていて幻想的な雰囲気でした。

 

この日最初に向かったのは「十勝千年の森」です。ここは環境貢献活動「カーボン・オフセット(炭素の相殺)」をもとに、自然と人が触れ合える機会を作っているそうです。とっても広いガーデンで、その意図とデザインも素敵で、賞もいただいています。

 

 

この旅で、何と初めての傘をさしてのガーデンめぐり…でも小雨だったのでほとんど濡れずに散策ができました。この庭はアースガーデン…千年の丘を望み波打つ芝生が素敵でした。晴れていればその先に日高山脈が見えるそうです。

 

メドウ・ガーデンでは沢山の花が咲いていました。大自然の中で自然に草花が咲いている雰囲気で、とっても素敵な庭になっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローズガーデンに咲いていた花たち…雨に濡れたバラの姿もまたいいものです。

 

 

 

 

水盤に浮かんだ花も素敵でした! 

 

キッチンガーデンでは野菜も鑑賞に堪えられるよう、素敵に植えられていました!

 

 

 

蜘蛛の巣に雨粒が…自然の芸術作品のようでした!

 

牧場ではヒツジが飼育されていました。小雨の中でも懸命に草を食んでいました。

 

 

広大な自然の中の花に出会えた後は中礼内村に向かいます。そこまでは十勝の広大な畑が広がっていました。防風林を抱えていたり、赤い屋根の家があったり、丘に向かって畑が広がっていたりと、北海道の雰囲気を味わえる場所です。

 

 

 

 

 

 

麦秋の雰囲気の畑もありました。

 

「六花の森」は製菓メーカー「六花亭」のガーデンです。このお菓子屋さんは朝ドラ「なつぞら」の「雪月」のモデルだそうです。六花亭と言えば、花の包装紙が浮かびます。その花々も含めたガーデンとなっています。

 

森の中には素敵な水の流れがありました。静かな流れの脇には北海道の花々が咲いていました。

 

 

 

 

 

森の中には、ログハウスの小さなミュージアムが7つ点在しています。その一つ「坂本直行記念館」です。六花亭の包装紙を手掛けた作家さんの絵が展示されています。北海道の山の絵や山野草の絵に惹かれます。

 

 

花柄包装紙館では六花亭の包装紙の変遷が展示されていました。

 

 包装紙の絵は会社の壁にも…

 

六花亭の六花とは…カタクリ、シラネアオイ、エゾリュウキンカ、オオバナノエンレイソウ、ハマナシ、エゾリンドウだそうです。この時期に咲いていたのはハマナシ(ハマナス)です。

 

 

他に包装紙に描かれている花のエゾカンゾウやノリウツギが咲いていました。

 

ハナショウブ、エゾシモツケソウ、ヤマブキショウマ、ハマフウロも花盛りでした。

 

 

 

 

 最後にここでお土産をまとめ買い!庭をゆっくり見て回ったので買い物が忙しかったです…ここから十勝帯広空港に向かいました。ここの気温は15℃!さすが北海道の感じです。

 

 

十勝では何処に行っても朝ドラ「なつぞら」のポスターに出会いました。空港にもたくさん…なんと飛行機にも!

 

 

午後の便で羽田へ…この日は予約のリムジンバスに乗って新宿へ戻りました。新宿で気温表示を見たらもう夕方なのに25℃!なんと帯広と10℃も違っていました。充実の旅も無事に終了…いただいた花の種を蒔いてみようと思っています。

 

 

 

 

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