今年は「マツムシソウ」をじっくり見ていなかったと思い、まだ咲いているかしらと「八島湿原」へ行ってみました。いつもは上諏訪から「霧ヶ峰」の「強清水」経由で行くのですが、今回は「和田峠」経由で行ってみました。「和田峠」の旧道を行って古い和田トンネルを越えました。このトンネルは昭和8年完成(当時は日本一標高が高いトンネルだったそうです)で、狭いので信号で交互通行になっています。
「八島湿原」はもう秋が始まっていました。湿原の「草紅葉(くさもみじ)」にその秋の訪れを感じる湿原の風景でした。向こうに見えるのは「車山」です。
こちらは「草紅葉」の始まりの風景のその先にある「鷲ヶ峰」…春に登った山ですが、その向こうに北アルプスは望めるなかなか良い山です。一足早く、秋を感じる湿原風景を堪能しました。
さて目的の「マツムシソウ」です。この花は一応秋の花になっていますが、今では夏の終わり(旧盆の頃)には咲いています。ここではそれでもたくさんの「マツムシソウ」に出会えて嬉しかったです。
「八島湿原」の入り口にある案内所でお聞きした群生地に行ってみましたが、そこはもう花が末でした。花後のまあるい実も可愛らしいです。
この「マツムシソウ」の名前の由来は秋の「マツムシ(松虫)」がなく頃に咲く花という説、花後の実が巡礼の方が鳴らす「松虫鉦(かね)」に似ているという説、花の咲く形が「松虫鉦」に似ているという説があるそうです。この花にここでは「ウラギンヒョウモン」が集まっていました。
もうすっかり「ススキ」の季節になっている湿原周囲でした。遊歩道の周囲も秋の雰囲気でした。遠くに望む「御射山社」周辺もススキが原の様相でした。
帰り道は「強清水」のスキー場からか「上諏訪」へ向かって降りてきました。以前は「マツムシソウ」も高原の花々も咲いていた「強清水」のスキー場周辺も、今ではすっかりススキに覆われてしまっています。空にもすっかり秋の雲…高原はもうしっかり秋の雰囲気でした。
目的の「マツムシソウ」に出会えた秋の一日(9/ 7)でした。他にもたくさんの花に出会いましたので次に続きます…