「牛伏川初秋の自然観察会」の続きです。まずは初秋の「フランス式階段工」から…まだまだ暑い日で緑の木々の中を流れ落ちる階段工の水が爽やかに見えました。
さて、初秋の牛伏川周辺は実りも見られる時期になってきています。木々の実では「ヤマボウシ」…これは赤く熟すと甘みがあって食べられます。地面にもたくさん落ちていました。「マタタビ」も緑の実をつけ、「ツリバナ」が赤い実をつけていました。
「ミズキ」がたくさん実をつけ、黒く熟しているものもありました。「コブシ」は拳のような実をつけ、「バライチゴ」の実もついていました。バライチゴは食べられますが余り美味しくありません。
「コナラ」のドングリもたくさん実をつけていました。そして落ちているドングリ…これはまだ青いドングリに穴をあけて卵を産み付け、枝ごと切って落とす「ハイイロチョッキリ」という虫の仕業のようです。(小さな穴が確認できました) 幼虫はこのドングリを食べて大きくなって出てくるようです。
実がついていたのは他に「イタチササゲ」…これはササゲ(豆)のような実がついていました。「ウバユリ」も実りの時です。この中にたくさんの種が入っています。「ヌスビトハギ」の実にも注目でした。これは近くを歩くと衣類にくっついてきます。(ひっつき虫と呼ばれます)
次に昆虫たちです。まず「オニヤンマ」の産卵風景…小川が流れ湿地のところに産卵していました。見にくい写真ですが…止まっているのでなくお腹の先を垂直に突き立てて浅い水中の泥の中に卵を産んでいるようです。オニヤンマは日本最大のトンボ…羽を震わせながら体を垂直に保って、なかなか迫力ある姿でした…
トンボは他にも「アキアカネ」や「イトトンボ」が見られました。トンボが飛び交う初秋の牛伏川流域でした。
チョウは「ジャコウアゲハ」と「クロアゲハ」でしょうか…近くで撮れずこんな写真ばかりです…
「キタキチョウ」→「スジボソヤマキチョウ」(と教えていただきました。)と「コミスジ」にも出会いました。こんなクモの巣にも…
こちらは牛伏川へ行く道、東山山麓線で出会った田園風景です。稲も実りの時を迎えて稲穂が重くなってきていますし、秋ソバの花が咲き出していました。葡萄も実りの時です。これはワイン用のブドウのようです。
今年、塩尻市の小坂田公園にある道の駅に産直のお店がオープンしたので立ち寄ってみました。「小坂田マルシェ790」の790はこの場所の標高です。地元産の美味しいものが並ぶおしゃれなお店でした…
今回の「牛伏川自然観察会」では花も実も昆虫もたくさん見られ、充実した初秋の一時が過ごせました…