ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

牛伏川初秋の自然観察会②

2023-09-12 | 自然観察

「牛伏川初秋の自然観察会」の続きです。まずは初秋の「フランス式階段工」から…まだまだ暑い日で緑の木々の中を流れ落ちる階段工の水が爽やかに見えました。

     

 

さて、初秋の牛伏川周辺は実りも見られる時期になってきています。木々の実では「ヤマボウシ」…これは赤く熟すと甘みがあって食べられます。地面にもたくさん落ちていました。「マタタビ」も緑の実をつけ、「ツリバナ」が赤い実をつけていました。

  

  

 

「ミズキ」がたくさん実をつけ、黒く熟しているものもありました。「コブシ」は拳のような実をつけ、「バライチゴ」の実もついていました。バライチゴは食べられますが余り美味しくありません。

  

  

 

「コナラ」のドングリもたくさん実をつけていました。そして落ちているドングリ…これはまだ青いドングリに穴をあけて卵を産み付け、枝ごと切って落とす「ハイイロチョッキリ」という虫の仕業のようです。(小さな穴が確認できました) 幼虫はこのドングリを食べて大きくなって出てくるようです。

     

 

実がついていたのは他に「イタチササゲ」…これはササゲ(豆)のような実がついていました。「ウバユリ」も実りの時です。この中にたくさんの種が入っています。「ヌスビトハギ」の実にも注目でした。これは近くを歩くと衣類にくっついてきます。(ひっつき虫と呼ばれます)

  

     

 

次に昆虫たちです。まず「オニヤンマ」の産卵風景…小川が流れ湿地のところに産卵していました。見にくい写真ですが…止まっているのでなくお腹の先を垂直に突き立てて浅い水中の泥の中に卵を産んでいるようです。オニヤンマは日本最大のトンボ…羽を震わせながら体を垂直に保って、なかなか迫力ある姿でした…

     

 

トンボは他にも「アキアカネ」や「イトトンボ」が見られました。トンボが飛び交う初秋の牛伏川流域でした。

  

     

チョウは「ジャコウアゲハ」と「クロアゲハ」でしょうか…近くで撮れずこんな写真ばかりです…

  

  

     

 

キタキチョウ」→「スジボソヤマキチョウ」(と教えていただきました。)と「コミスジ」にも出会いました。こんなクモの巣にも…

  

  

 

こちらは牛伏川へ行く道、東山山麓線で出会った田園風景です。稲も実りの時を迎えて稲穂が重くなってきていますし、秋ソバの花が咲き出していました。葡萄も実りの時です。これはワイン用のブドウのようです。

  

  

     

 

今年、塩尻市の小坂田公園にある道の駅に産直のお店がオープンしたので立ち寄ってみました。「小坂田マルシェ790」の790はこの場所の標高です。地元産の美味しいものが並ぶおしゃれなお店でした…

     

 

今回の「牛伏川自然観察会」では花も実も昆虫もたくさん見られ、充実した初秋の一時が過ごせました…

 

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牛伏川初秋の自然観察会①

2023-09-12 | 自然観察

牛伏川の観察会にいつも参加しています。一年に春と夏(初夏)と秋(初秋)、それに紅葉の木々の観察会があって、今回は秋の観察会です。この時期に目を引くのは「アケボノソウ」です。「アケボノソウ」は「曙草」の名前のようにその白い花の色を夜が穏やかに明けはじめた空の白みになぞらえ、花びらの斑点はその空に残る星に見立てています。

     

  

 

次に注目はこの「ワスレナグサ」です。水辺にひっそりと咲いていました。

     

 

「ジイソブ(ツルニンジン)」はこの根が朝鮮人参に似ているからだそうです。「ソブ」はそばかすのことで、似た花で花冠の内側の斑点を老婆のそばかすに見立てた「バアソブ」があります。それに対してこちらは「ジイソブ」と名付けられたようです。

     

  

 

ここでは「フシグロセンノウ」も見られます。緑の木陰で朱色の花がとても目立ちます。名前の由来は茎の節が黒いことから来ているようです。

     

  

 

きれいな色の「シデシャジン」も目立っていました。名前の由来はしめ縄や玉串に漬ける白い紙(四手)のように花が裂けているからだそうです。

    

 

小さな花では「ナンバンハコベ」…花が終わると丸い種が飛び出してきて可愛らしいです。

     

  

 

ここには「オミナエシ(女郎花)」は見かけないのですが、「オトコエシ(男郎花)」は咲いています。  

  

 

「オトギリソウ」が咲いていました。この花を巡って対立した兄弟…兄が弟を切りつけたという悲話が残っています、この葉の斑点はその血の跡とも言われています。

  

 

「ミゾソバ」と「タニソバ」は似た花ですが、葉が茎に巻き込んでいるのが「タニソバ」(手元の右)です。

  

 

「ミズヒキ」が風に揺れている様がステキでした。「キンミズヒキ」も咲いていました。

     

  

  

 

「ツリフネソウ」がたくさん咲いていました。「キツリフネ」も見られました。

  

     

 

「アカソ」と秋の七草のひとつ「ハギ」、それに「イタドリ」も花盛りでした。「ムカシヨモギ」はもう花が終わっていました。

   

   

 

「ゲンノショウコ」と「キリンソウ」が咲いて名残の花を見せてくれていました

  

 

最後の「タマアジサイ」の花…もうほとんど終わってしまっていました。「シシウド」の花も名残です。

  

 

夏の花の名残と秋の花が混在している牛伏川流域でしたが、たくさんの花に出会えて良かったです。この日の歩数は5029歩でした…

   

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