今回の旅の目的の一つは「野村藤吾」の建築である「谷村美術館」を訪れることでした。「野村藤吾」は原村の「八ヶ岳美術館」も建築していて、そのことについて「藤森照信」先生の講演会があるので見ておきたかったのです。「谷村美術館」は糸魚川市にあって、1983年の建築で「澤田政廣」の彫刻作品が展示されています。
この独特な建物は砂漠の遺跡をイメージしているのだそうです。「野村藤吾」の紹介と建物の模型が展示されていました。
ここに植えられているモミジの木の若芽が色とりどりで美しかったです。
巡らされている回廊は足元がカーブしていて独特な作りになっていました。ボランティア(?)で説明して下さった方によると、壁に手をついてしまうことなく、少し離れたところを歩く様に設計されているのだそうです。
屋内は撮影禁止でしたので、絵葉書から…光を素敵に取り入れていて作品も見ごたえありました。特に照明を落として自然光の中で見ることのできる空間が良かったです。
続きの場所に「玉翠園」があって、素晴らしい日本庭園を見ることが出来ました。
「糸魚川市」はちょうど「フォッサマグナ」の場所に当たります。「フォッサマグナ」とこの地の名産「ヒスイ」を展示している博物館「フォッサマグナミュージアム」を訪れました。地震や火山噴火によって日本列島が形成された様子や、フォッサマグナを発見したナウマン博士のこと、様々な石や化石の展示やここで見つかったたくさんのヒスイの展示など、興味深く見学しました。
ここは「ブラタモリ」でタモリさんも訪れたようです。ヒスイのきれいな石をたくさん見ることが出来ましたが写真撮影が出来ず、室外の展示品と案内板のみの写真です。
「ブラタモリ」でタモリさんが歩いたのはこの場所だそうです。ここで取り上げられている加賀街道と松本街道(塩の道)が交わる場所も見てきました(次回記事で…)
ここでいただいた「黒曜石がつなぐ旅 黄金KAIDOへのヒストリー」というパンフレットがとっても興味深かったです。そこに書かれていた『中央日本4県「バイ・山の州(くに)」』は初めて知ったことでした。この4県をつなぐ「黒曜石」と「金」はこのフォッサマグナの地域でもあります。そしてこの地域には新潟県で「ヒスイ」、長野県で「黒曜石」、山梨県で「水晶」が日本有数の産地となっています。
「金」については「佐渡金山」と「土肥金山」は知っていましたが、地元でありながら失念していた茅野市の「金鶏金山」と山梨県の「湯之奥金山」はともに武田信玄が開発した金山だそうです。
美しい「ヒスイ」や糸魚川の海岸で見つけられる様々な石のパンフレットも興味深く見ました。糸魚川方面の日本海には海水浴に何度も来ているのですが、ヒスイなどの素敵な石に巡り合ったことが無かったです…
ここからの山の眺めと花盛りだった「ヤエザクラ」です。
糸魚川市では注目の施設、「谷村美術館」と「フォッサマグナミュージアム」が見学できました。ここで一泊して日本海に沈む夕日も見ましたので次に続きます…