5月の連休明けに「牛伏川自然観察会」があって参加しました。ここでは年に4回観察会があります。雨が上がって曇り空でしたが、たくさんの春の花に出会えました。植物ばかり羅列してありますが備忘録でもありますので、牛伏川の今の時期はこんな花が咲いているのだと見ていただければありがたいです。この日注目は「ニリンソウ」の群生でした!
花びらの裏側がピンクがかっているので可愛らしいです。
上流の湿地帯にもたくさん咲いていました。
上流から流れついた種から成長したのか「サクラソウ」が一株ここに居ついて大きな株になってきています。「カキドウシ」がたくさんあって、サクラソウとニリンソウとカキドウシの風景です。
「フデリンドウ」が増えてたくさん咲いていたのが嬉しかったです。なんと道のアスフェルトと側溝の間の隙間に一列に並んで生えている「ド根性フデリンドウ」たちを見つけました!
その他にもたくさんの花が咲いていました。白い花たちです。「クリンユキフデ」「ホソバノアマナ」「マルバコンロンソウ」です。どれも地味な花ですが可愛らしいです。
沢の所には「ヤマワサビ」が生え、林床には「ヒトリシズカ」が群生していました。
「ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)」は主に白ですが(「シロバナエンレイソウ」とも言います)、少し色のついたものもありました。たくさん増えている場所もあって群生していました。
木々の白い花も目立ちました。木が真っ白になるほど咲いていたのは「ズミ(コナシ)」の花です。この花の蕾はピンクで可愛らしいです。
この時期の桜は白い「ウワミズザクラ(上溝桜)」と「ミヤマザクラ(深山桜)」です。
他の木々では「ブナ」と「ツリバナ」の実に出会いました。
その他に出会った花たちです。黄色で目立っていたのは「ヤマブキ」です。「ウマノアシガタ」もきれいな黄色の花です。地味な黄色の「ネコノメソウ」もありました。「ミツバツチグリ」も黄色の花です。「アケビ」の花も咲いていました。
薄紫色の「ムラサキケマン(紫華鬘)」と「タチツボスミレ(立坪菫)」です。青紫色の「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」も咲いていました。これは羅生門で切り落とされた鬼女の腕に花の形が似ているところから付いた名前のようです。恐ろしい名前の由来ですが花は美しいです。
地味な植物ですが「マムシグサ」、「ハナワラビ」、「アマドコロ」、「ウメガサソウ」です。「ウメガサソウ」はまだ蕾でした。
広場には「カヤ(?)」の芽吹きの姿…枯草の中から新芽が出てきていました。ここには「カラハナソウ(唐花草)」も若葉が出ていました。これは秋になるとホップのような実を付けます。
地味な花では「ウスバサイシン(薄葉細辛)」が咲いていました。「ヒメギフチョウ」の食草になりますが、今回は葉の裏に卵は見つけられませんでした。
さて最後にこの「牛伏川」の様子です。流域の様子と4月に「信濃川」河口の見学に行った機会となった「フランス式階段工」の芽吹きの頃の様子を見て下さい。
たくさんの花に出会い、新緑の木々に出会った気持ちの良い一日でした…4時間ほどもじっくり観察しながら歩きましたが、歩数は意外と少なく4282歩でした…留まって花を見ている時間が多かったのかと思います。