静岡の里山を歩き回った先々でヌルデに出会いました。
アカタテハがとまっていた葉はヌルデの特徴の羽状複葉と
葉柄の翼がよくわかりました。
標高のやや高いところで見たヌルデ
赤く染まっている姿ははじめて見ました。
近所で見るものはだいたい黄色くなりかかったところで枯れはじめ
茶色く変色し縮れて落葉しています。
嬉しい出会いがありました。
綺麗な虫こぶです。
葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできたこの虫こぶは
五倍子(ごばいし)と呼ばれ、タンニンが豊富に含まれています。
古の時代から墨染めの衣、お歯黒の原料、皮なめしなどに利用され
珍重されてきたそう。
虫こぶの中はこんな空洞があります。
これは先日上郷森の家の別館近くに落ちていたものです。
人の手によって割られたのか中にいるはずの寄生主は見えませんでした。
残念なのがこの時これが何だったのか忘れており、時間もなかったので
一枚きりしか撮影しなかったこと。もっと詳しく観察しておけばよかった・・。
ただ拾って触ってみたところ切り口がベタついていました。
今回の旅の出会いで、この実のようなものがヌルデの虫こぶだったと
思い出した次第です。
果実は丸く扁平な形、分厚いレンズのようです。
9月、、実が若い頃は赤味がありました。
夏に咲いていた花を見上げると、蜂、アブ、蝶、ハナムグリなどの甲虫など
たくさんの昆虫が集まっていました。
これはヌルデの雄花
ありがたいことにヌルデは近所でもよく見られる木。
意識して撮影していなかったので、来夏は雌花を探そうと思います。