Yさんは初の自画像に挑戦されました。
「自画像・鳥取大山」 水彩画 F4
日本百名山制覇を目指すYさん。最近登頂された鳥取大山での喜びの
表情を描かれました。見慣れている自分自身を客観的に眺め内面まで
描き出すのは案外難しいものですが、ひたすら真っ直ぐ向かい合って
彩りも鮮やかな力強い作品となりました。生気がみなぎっています。
近づいてみました。
実際の頂上碑は灰色の岩石ですが、彩度の高い色を筆致を工夫して
かさね複雑な味わいを出しました。飛び交うさまざまな色は緋色の
シャツと響き合って画面に華やぎをあたえ、小気味よい線描がその
すべてをまとめあげています。表情豊かで迫力のある作品です。
描きたいものがたくさん控えているYさん。次の作品も楽しみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
40日ぶりに大好きな森に行くと、風景が一変していました。
静かな森はよい香りと美しい色に満ちて
放心して佇むことしばし・・・
根っこが生えたように立って落葉のじゅうたんをぼんやり眺めていたら
ふわり。
オオアオイトトンボが触角の長い羽虫を捕まえたところが見えました。
みな眠りについて昆虫には会えないだろうな~と思っていましたが
俄然元気になって周りをみまわすと
適当に拾った落葉にカメムシ
越冬準備に入っていたのでしょう、すぐ温かいお布団に戻しました。
ベンチには赤味の強いカメムシが。
色は違いますが先ほど見たのと同じセアカツノカメムシのオスのようです。
確かこのカメムシはこの夏に訪れたとき出会っており
同じくセアカツノカメムシのオス
真夏はこ~んな派手な色あいだったのです。
冬ごもり直前、すっかり落葉色になっていて違うカメムシかと思いました。
日当たりのよい場所に多かったバッタはミヤマフキバッタかな?
ハタハタ・・・ハタハタ・・・と落葉のように舞っていたフユシャク
画像で検索するとウスモンフユシャクに似ていました。
初めてフユシャクを見た数年前の冬、こんな時期に毒蛾?と警戒しましたが
見慣れた今はこの蛾と出会えばすっかり冬ね~と実感する儚げな生き物。
日がかげった瞬間、華やかだった森の彩りは冬色に変貌・・。
ぞくっと寒気がやってきて自分は冬支度をしていないことに気がつきました。