箱館歴史散歩の会の例会は、12月~3月は講演会となる。それも、主宰である中尾仁彦氏の歴史の話と医療関係者の話の2本立てである。今回の内容は、上記であった。
今年は
100回記念に参加しただけで、とんとご無沙汰だったが、今回は、先日購入した
『市電で巡る函館100選』にも関わるし、路面電車100周年にちなんだ話であったこと、さらに、医療関係の話は、興味のあるホスピスの話でもあり、講師が、いろいろと縁があり、お世話になった函館おしま病院の看護師長さんでもあったことなどで、久しぶりに参加した。往復12kmのウォーキングを兼ねて・・・。
箱館歴史散歩の会主宰・中尾氏
路面電車へ移行する前の明治5年の札幌本道の開通に伴って、明治6年に運行された函館~森間の「乗合馬車」や、明治16年に運行されたという西部地区の「市中乗合馬車」のことは、今回、初めて知った。
さらに、明治30年開通の「箱館馬車鉄道」、そして、大正2年開通の「函館水電電車」(路面電車)へと移行発展してきたそれぞれの歴史を路線図や写真等の資料を基に詳しく話された。いつものことであるが、具体的な逸話やこぼれ話などが面白い。
町並み形成との関わりでは、「人口重心推移図」や「人口および自動車保有台数の推移」ももとに説明をいただいた。昭和50年代までは、市電路線図に沿って町並み形成が進んだことが良く分かる。しかし、その後は車社会になり、人口の北進・東進が進み、脱市電に拍車が掛かったことがとても良く理解できた。
函館おしま病院ホスピス病棟看護師長・吉村氏
ご自身がホスピスに関心を持ったきっかけから始まり、ホスピスとはなんたるかの説明、いろいろな入院患者さんの事例、それに関わる職務上の悩みや生き甲斐などの話が興味深かった。「ここに来て良かった」と言われ、穏やかな気持ちで死を受け入れてくれる姿が一番の励みになるとのこと。
実は、この函館おしま病院が開院される前のことだが、後に院長になられる福徳先生や後に総看護師長になられる間島さんには、亡妻が亡くなるときに、個人的にいろいろ相談に乗っていただき、とてもお世話になった。このようなホスピス専門の病院や相談に乗ってくれる機関がもっと増えてくれることを願いたい。
そんな縁もあり、7年ほど前に、この病院の職員研修会で講演を依頼されたことがある。依頼された内容は、「癌で亡くなった妻への家族としての看護や思い」と「四国遍路」の2本立てであった。45分ずつ話した。今日の講演が終わって、講師の看護師長さんにそのことを話したら、「私もお聞きしました」と覚えていて下さった。
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<次回「第113回」のご案内>
平成26年1月17日(金)10:00~12:30 会場;函館市地域交流まちづくりセンター
演題①「一人で歩いた東海道ほか五街道と函館の結びつき」講師;中尾氏
演題②「介護予防」の話と生き生き体操(実践)
講師;スポーツクラブルネサンス函館 インストラクター 介護予防運動指導員 長瀬和美氏
★五街道の歩き旅の話は、ぜひ聞きたいと思っていたので、必ず参加するつもりだ。