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札幌でスキー関係の三役会議があり、明後日の別の会議と合わせて2日分を「悠遊旅倶楽部の3日間特急乗り放題 10,080円」で購入したチケットで札幌を往復してきた。
その往復で、以前から『患者よ、がんと闘うな』などの著書で話題になっている近藤誠医師の最近の著書『医者に殺されない47の心得』を興味深く読んだ。ちなみに、この本は「第60回菊池寛賞」を受賞している。
共感できる部分は非常に多かった。しかし、「癌は治療しないほうが長生きできる」と言うが、治療できないで逝ってしまった亡妻と治療しても元気でいる自分の体験からは疑問が残る。
体調が悪くなり、背中に痛みが出た段階で診察を受けたら、大腸癌から転移した肝臓癌の方が手の施しようがなく、初診で余命3ヶ月を告げられて5ヶ月で逝った亡妻。たまたま偶然早い段階で見つかった2回の大腸癌の手術で55cmも大腸が短くなったにも関わらず、何の後遺症もなく薬の世話にもならず、手術前と同じように、あるいはそれ以上に元気に過ごせている自分。
亡妻の場合は、もっと早く病院に行っていたら助かっただろうし、もっと長生きできただろうと信じている。また、自分の場合は、著者の言われる「がんもどき」だったかも知れないが、放置していたら、今頃この世にいなかったかも知れない。
この癌のこと以外は、納得できることが非常に多かった。薬害のこと、自然治癒力のこと、検診結果の基準値のこと、抗がん剤の副作用のこと、苦痛を和らげるモルヒネのケアは受け入れるが延命治療は望まないことなどなど・・・。さらに、脳ドックの怖さを知って、市の国民保険の抽選に当たったが、明日キャンセルの電話を入れることにした。
また、歳を取っても脂っこいものをよく食べた方が長生きできること、ビールはロング缶2本までなら「百薬の長」・・・には勇気をもらった。
今のように健康やボケ対策に一番良いとされている「歩くこと」の典型である登山を中心に、好きな運動をして、好きなものを食べて、くよくよしない日々を過ごし、緊急時以外は病院に行かないで、いつ死んでも悔いない人生を送りたい…それが健康寿命を長く保てる極意のようだ。
似たような主張の下記のブログもあるが、内容的には近藤先生とほぼ同じ感じである。
http://meirusenju.jp/kunika/
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帰りの列車で夕食に食べた数年ぶりの駅弁・・・季節限定の「春らんまん」
彩りも味も良く、とても幸せな気分で食べて飲んだ