癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

アイスキャンデーの思い出

2016年08月09日 | 食べ物

最近、我が家で一番人気のアイスミルク「白くま」(税込300円)

 今日で真夏日が4日間連続となった。本州では40℃近い猛暑日が続いている。暑いとアイス類が無性に食べたくなる。昔から、このアイス類が大好きだった。今はコンビニやスーパーなどで、年中売っているし、選ぶのに困るほど多くの種類が出回っている。年甲斐もなく、今でも季節に関係なくしょっちゅう食べている。今でも好きなのは、幼少のころの甘酸っぱい思い出がベースとなっている。

 幼少のころ、よくリヤカーで「アイスキャンデー」売りが通っていた。1本5円くらい?だったと思う。割り箸の周りにジュース味の細いアイスが付いている、いわゆるアイスキャンデーである。

 ところが、なぜか、我が家では、「赤痢になるから」と言って、食べさせてもらえなかった。確かに、今のように袋などに入っていなくて、アイスむき出しで、不衛生だったこともあったのだろう。美味しそうに食べている周りの友達が羨ましかった。

 当時、まだ結婚する前の叔母が一緒に住んでいた。15歳くらい年上だが、「おねぇちゃん」と呼んでいた。自分が遊びに行く時でも、よくあちこち連れて行ってくれたものだ。1年生の夏、その叔母が、友達のところへ遊びに行くときに連れて行ってくれた。そのお宅で、そのアイスキャンデーを売っていた。おやつ代わりにその店で売っているものを5本ほど西洋皿に載せて出してくれた。その光景は今でも忘れない。

 躊躇していると、叔母が「内緒にしておいてあげるから、たくさん食べなさい」と言ってくれた。念願のアイスキャンデーだった。それが、生まれて初めて食べたアイス類である。このときとばかりむしゃぶりついた。今のようにスイーツなどといったもののない時代だ。その美味しさと言ったらこの世のものとは思えなかった。今でも、親に内緒で禁を破った罪の意識と、叔母の優しさとともに甘酸っぱい思い出として残っている。