癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

3回目の斜里岳(1545m)〈三井コース〉

2020年09月19日 | 登山・旅行

 日本百名山に選ばれている斜里岳に登るのはこれで3回目である。過去2回はメジャールートの清里コースから登っている。このほかに清里コースから西斜里岳にも登っている。

 今回、三井コースにこだわったのは、道内の登山道や縦走路で歩いたことのない唯一のコースだったからである。

 斜里町の道の駅で朝を迎えた。ようやく天候に恵まれ満を持して登山口へ向かった。

 東側の海別岳の山頂横から昇った朝日を捉えた。

 農地との境の鹿柵ゲートを開けて、快適な林道を5kmほど走ると登山口である。

 まだ、誰も来ていなかった。入山届を記入してスタート。

 コースの説明図。この先、ポイントごとに、同じ地図に現在地の表示が記されていた。

 〈登り〉6:00登山口~6:35沢歩き終点~7:50ガマ岩~8:55山頂(2時間55分)山頂休憩35分。〈下り〉9:30山頂~11:50登山口(2時間20分)

 スタートしてすぐに、玉石沢の歩きとなる。水流のない涸れ沢である。この中を30分ほど歩いて、尾根道へ入る。

 アカエゾマツ、トドマツ、ダケカンバの混合林の中を登って行く。マイナールートではあるが、整備が行き届き、快適な登山道である。

 約2時間で1250mのガマ岩に到着。

 この先から、ロープが張られた急登が続き、尾根が徐々に細くなってくる。

 ハイマツの上に、このコースの核心部である、細い岩場や頂上までの急な尾根などの複雑な地形が近づいてくる。

 唯一、紅葉したウラジロナナカマドに癒される。

 足元のコケモモの実とゴゼンタチバナの実に秋の山を感じる。

 1420m地点で方向を変え、頂上までのこのコースの核心部が目に入ってくる。左手前のポコは岩稜である。

 細い岩稜を越えると鉄ロープが張られた岩場のトラバースもある。ここを越えると、ハイマツに掴まりながらの頂上までの急登が続く。

 清里コースからの先着のお二人に迎えられて、3回目の頂上に立つ。お二人とも本州からの日本百名山巡りの人で、明日はこちらと同じ羅臼岳とのこと。

 眼下のわずかに紅葉した清里コースの尾根とその向こうの西斜里岳を望む。

 オホーツク海沿いの幾何学模様の畑地は、この山ならではの景観である。

 東側の海別岳から続く知床連山を眺める。

 西側の摩周湖と摩周岳(カムイヌプリ)と西別岳。遠望は霞んでいるが、360度の展望に恵まれた。

 30分ほど休んでいる内に、次々と到着し、賑やかになる。下を見るとまだまだたくさんの人が登ってくる。これ以上賑やかになるのも嫌なので下山を開始する。

 核心部の下りを眺める。登りでは振り返らなかったので気づかなかったが、こんなところを登って来たのだ。

 真上を通過しなくてはならない岩稜へ向かうと、青い服装の人が休んでいるのが見える。

 「坂口さんですよね。はまちゃんです。入山届を見て、お会いできると楽しみに登って来ました」と挨拶された。2015年6月に田中陽希さんが日本二百名山巡りで駒ヶ岳に来たときに、一緒に登った「はまちゃんの山日記」を公開している厚岸町のご本人である。5年ぶりの再会だった。

 彼は、清里コースの登山口に自転車を置いてきて、向こうへ縦走するとのこと。

 こちらも山頂までの急登尾根をバックに撮っていただいた。彼と別れて、岩稜を越えた時に、若い男性が登ってきた。

 1420mまで来ると、ひと安心である。これから下る尾根を眺めて、下山を続ける。

 過去2回の斜里岳(清里コース)は、こちらから、どうぞ!

 下山後、明日は羅臼岳の予定なので、途中のウナベツ温泉の研修センターに入ろうと思ったら閉館になっていた。そのまま、今夜泊まる知床の道の駅まで走り、ウトロ温泉街の日帰り専門の夕陽台の湯に入って、休憩室でブログを打った。

 4連休の初日で好天だったこともあり、山も温泉も道の駅も大賑わいである。知床の道の駅の駐車場は広いのに、空きを探すのが大変だった。