デフレ経済の恐ろしさ

2009年04月22日 | 私の思い

                              (競って値引き合戦の始まりです)

8日、政府・与党の追加経済対策で、「エコポイント」のアドバルーンが上がったとたん、日本中の電気屋さんの「困ったな~」が始まりました。
量販店の動きは、さすが早いですね~、2日後の4月10日には、「通常のポイントに上乗せして、エコポイント分をサービス」と、折り込みチラシです。

まだ国会に法案も出ていないのに、本日の新聞に「5月15日からのお買い上げに先行適用、但しポイントの使用は夏以降」と、又々発表です。
買い控えをどんどん政府が奨励、それを防ごうと量販店の出血値引き合戦の始まりです。
本当に困ったことになりました。

バブルがはじけて、「失われた10年」と言い続け、デフレ経済の苦しさ恐ろしさをしみじみ痛感したはずなのに、又デフレに突入です。
そもそも戦後50年、ずっと右肩上がりの経済、言ってみればずっとインフレ基調の経済でした。
無理をして物を買っても、家を建てても、「ああ、早く買ってよかった」、「思い切って建ててよかった」と言えるのは、少しずつでもモノの値段が上がり続けて、買った時より高くなった、早く買えば自分は得をしたと感じたからですね。

今はその真逆、液晶テレビを早く買って高かった~、今は安くなって損をした~、と感じる人が10人中10人ですからたまりません。
電気屋はどのお客様にも、な~んか悪いことした感じがずっと続いているのです。
エコポイントもいいのですが、できることなら「早く買ったほうが得するわ」と思う、ゆるやかでいいからインフレ基調の政策ってできないものでしょうか。
つくづく思います。
身が縮む、経済が縮むデフレってこりごり、本当に恐ろしいものだと感じます。