生活

とりとめもなく

御手洗 国内最後の事件

2015年05月22日 21時03分32秒 | 読書
最近まで読んでた本はこれ

島田荘司「星籠の海」
島田作品は出てすぐ読まないで、新書版か文庫本になってから買うというスタイルをとってますが、今回は図書館で借りて読んだ。なぜかというと…こないだフジテレビで放送された玉木宏が演ずる御手洗の映画版が来年公開されるからです!それの原作が「星籠の海」!公開前に原作を読んでおきたいのだ。
これは、いまや世界で活躍するみたらいがロシア幽霊軍艦事件の後に出会った、国内最後の事件だから93年ということになるのだが、やはり20年も前の事件をいま物語としておこすのは少々難しいようや気がする。だって当時はまだ携帯電話なんてそんなに普及してなかったけどこの話ではほとんどの登場人物が持ってるし、しかもそんなに電波状況も良くなかったはずなのに今と変わらない感じでつながってるし、時代考証に文句言いたいところだが、でも話はもう、面白かった!ああ、みたらいと石岡くんがこうやって行動を共にし事件を解決する冒険のような話がもっと読みたい!それは叶わぬ夢なのか!と思うと、悲しいくらいに面白かった。
こんな分厚いハードカバーを2冊も読むなんて骨が折れるが、そんなのどうでもいいくらい幸せな時間であったよ。
事件が事件を呼び、話はどんどん壮大になり、きゅうに大敵が現れたり(まるでホームズに対するモリアーティのような)、かつて瀬戸内海の覇者となった村上水軍の歴史なんかも引っ張り出されたり、いろいろあってまるく収まる。こんなに長くて濃い話を映画なんかにまとめられるはずないよねーきっと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名作チョイス⁉ | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事