ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

次回大阪駅前陸橋行動のお知らせ

2006年10月29日 | ジュゴンブログ
このところ、週末はイベントまたはイベント準備で忙しく、
なかなか大阪駅前陸橋行動が出来ていませんが、
次回は11月11日(土)にやります。午後3時~5時です。
この時間に陸橋を通られる方、声をかけてくださいね。

11月5日(日)は大阪中之島剣先公園で開催される
「団結まつり」にブース参加します。
(4日はまつり準備のため陸橋行動はしません)
SDCCは模擬店で焼き鳥販売、フリマの物販もします。
午前11時から午後3時です。
いっぱいお店も出ます。ぜひ遊びに来てください。
 昨年の団結まつりのSDCCブースはこんな感じ
 

10/28 風人の祭 結の唄

2006年10月29日 | ジュゴンブログ
10月28日(土)大阪服部緑地の野外音楽堂で開催された
まーちゃんの「風人の祭 結の唄」にブース参加してきました。
南ぬ風人まーちゃんは西表島出身のミュージシャン。
唄と踊りを通じて世界中の人とつながり、平和な世界を作ろう、
と活動されています。まーちゃんのホームページは
南ぬ風人まーちゃん

風人の祭は今年も全国各地で開催され、各会場で展示された
垂れ幕もたくさんかかっていました。


まーちゃんバンド
子どもたちのエイサーが元気でとてもかわいいです。


和太鼓、津軽三味線、マリンバ演奏など色んな歌や踊り、演奏があり
会場は1000人を越える人たちで熱気にあふれていました。
前に出てきて、ステージ下で踊るのもO.Kです。


まーちゃんのソロ。祈りのことばが心にしみてきます。



午後2時にはじまった祭は暗くなっても続きます。
クライマックスでは大勢がまーちゃんたちのまわりに集まって来て、
すごい盛り上がりでした。



SDCCのブースにも、大勢の方がおいでになって、カンパや署名に
協力してくださいました。ステージの1分間アピールで、署名協力を
呼びかけたら、すぐに続々と「署名ここですか」「署名させてください」
と集まって来られたのには感激!でした。

また、「テレビでジュゴンの棲むところに、米軍基地が出きると聞いて、
あ~沖縄のジュゴンはもうだめなんだ、どうしたらいいんだと
思っていたけど、こんな活動をしているところがあったなんて!」と
おっしゃる二人のかわいい女性たち。ジュゴンの話と、SDCCの活動に
ついて興味深く聞いてくれました。

あと、署名をしてくれた後「私も集めてきます」といって
署名板を持って、集めにまわってくださる方もいました。
京都のSDCCメンバーの知り合いという方や、たまたま後ろの席で、
署名してくれた人がチョコレートや黒糖など、おやつの差し入れを
してくれたりということもありました。

途中までひとりでブースをやっていたので、はじめはちょっと
さみしかったのですが楽しいステージと沢山の暖かい出会いがあって、
とても楽しい一日でした。

来年もぜひ参加したいです。


浅野副館長さんのお話

2006年10月25日 | ジュゴンブログ
 10月22日の鳥羽水族館ツアーで、ジュゴンの飼育と保護にながくたずさわってこられた浅野副館長さんのお話を聞きました。以下その概要です。(講演の際のメモをもとにしたものです。内容の責任はSDCCにあります) ☆じゅごん

鳥羽水族館では1977年にジュゴンの飼育を始めた。それ以来30年間ジュゴンの飼育を続けてきた。

○まず海牛類について
 海牛類
  ☆ジュゴン科  ジュゴン
          
           海牛   ステラカイギュウ

  ☆マナティー科 アメリカマナティー(フロリダ・アンテリアン)
           アマゾンマナティー
           アフリカマナティー

  ジュゴン科 海牛のステラカイギュウは1741年にベーリング海峡で発見され、その後わずか27年で絶滅。
  ラッコハンターに食べられたり油を燃料にされたりした。
  発見当時は1500頭ほどいたという。指の骨がなく歯がない。
  日本の北海道滝川市で発見された「タキガワカイギュウ」もステラカイギュウに似た骨格を持っている。

  アメリカマナティはフロリダマナティとアンテリアンマナティに分かれる。フロリダ沖の海は海流が強くそれで区切られている。頭の骨が少し違う。
  アフリカマナティは西アフリカにいる。アマゾンマナティはお腹に白い模様があるのが特徴。鳥羽水族館にいるのはアフリカマナティ。沖縄の美ら海水族館にはアンテリアンマナティがいる。熱川バナナワニ園にはアマゾンマナティーがいる。

○ジュゴンについて
 ・ジュゴンは世界に10万頭ぐらい。オーストラリアの西海岸。ペルシァ湾(バーレーンなど)に多くいる。アフリカ東海岸、マダガスカルなどにもいるが。しかしケニア、モザーンビークでは2年間に1/10になるなど、厳しい状態がある。

 ・ジュゴンの骨格

上がジュゴンで下がマナティー

 ジュゴンの骨格 指の骨があります。「骨盤」のなごりもあります。

  上あごの骨が曲がっていて、海底にへばりついて海草を食べやすいようになっている。大人になると歯が2本になる。歯とは別に咀嚼板があり、海草をすりつぶして食べる。牙には年輪があり、牙の断面をみると年齢の推定が可能である。

 ・マナティとの違い
  マナティは上あごの骨がまっすぐ。歯は8本あるが、抜けると新しいのが次々死ぬまではえてくる。マナティは歯の断面を見ても年齢の推定はできない。
  ジュゴンは尾びれが二また。マナティはウチワ形。ジュゴンは胴が紡錘形。マナティは扁平。ジュゴンのむなびれ(前足)はひじの関節が胴体の中に埋もれている。マナティのむなびれはひじから外にでている。マナティは浅い川でも生活しており、そういう場所に適した体。ジュゴンは海の生活に適した体になっている。

 ・ジュゴンの体の中
  解剖すると大腸小腸の見分けがつきにくい。どちらも長くて太い。
  胃は大きくて内容物でいつもいっぱい。ジュゴンは1日30kgの海草をたべる。栄養価が低くかさのあるものをたくさん食べて生きている動物である。飼育するときもこの性質を踏まえることが基本。また野生のジュゴンの保護を考えるときも、よい餌場を保全することが一番大切になる。

 鳥羽水族館でジュゴンが一日でたべるアマモ30kg

○ジュゴンの飼育について
 ・1950年 アメリカでまず飼育され45日間生きた。
 ・その後オーストラリアで17日間。1978年沖縄の海洋博海中水族館で33日間。
 ・1977年5月より鳥羽水族館で飼育開始。現在に至る。飼育当初は2日に1回は鳥羽湾内で、餌の海草を採取していた。水族館職員総出で、ジュゴンの飼育にあたった。

○フィリピンのジュゴン保護について
 ・ジュゴンを脅かすもの
   魚網  ダイナマイト漁 人間生活による生息環境の悪化  密漁
 ・漁民、地域住民への教育宣伝活動が保護の基本
   魚網にかかった場合の保護 餌場の保全 密漁の中止
 ・ジュンイチ、セレナはフィリピンからやってきた。保護された直後は授乳や運動スペースの確保など、物資機材がない中でフィリピン現地で様々な試行錯誤をして育て、日本にやってきた。
 ・ジュゴンは運動しないとだめ。マナティは狭い場所でも平気で飼育もできる。


(質疑応答)
Q.ジュゴンは色の識別はできるのですか?
A.テストはしたがまだよくわかりません。

Q.亀吉くんについて聞かせてください。
A.今の亀吉は3代目。1代目はジュンイチといっしょにいれていた。セレナがやってきて水槽にいれたとき、あまり運動せず状態がよくなかった。ジュゴンは運動しないと元気がなくなる。そこで亀吉をいれるとよく遊んで運動し、状態がよくなった。

 亀吉とセレナ

Q.ジュゴンは鳴くのですか?
A.子どものころは「ピヨピヨ」とヒヨコのような鳴き声。大人になるとこするような「キュー」という声。水族館が静かな時間は水槽の外からもよく聞こえる。

Q.ジュゴンは目や耳はよいのですか?
A.耳はとてもよいし、目もよく見える。水面の上のものも見えている。音と視覚で危険を感じ身を守っている。

Q.野生のジュゴンはどれくらいもぐれるのですか?
A.30mぐらいはもぐることができる。オーストラリアのジュゴンは35mぐらいもぐったという記録もある。野生のジュゴンが沖にいったとき、どうしているかはまだはっきりわかっていない。

Q.セレナが鳥羽水族館に来て20年。ウェディングの見通しは?
A.9歳ぐらいで繁殖できる。でもセレナは人間との生活が長いので、ジュゴンより人間が好き。だからセレナにわざと接触しないようにした時期もある。発情期がきたらジュンイチと同じ水槽にいれ、今後も様子を見たい。

Q.ジュゴンに人間以外の天敵はいますか?
A.まずサメ。ジュゴンの尾びれにかみついて泳げなくしてしまい食べる。ウミヘビも天敵といわれているが、かまれても死ぬことはないのではないか。

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 浅野さんのジュゴンへの愛情が伝わってくる素敵なお話でした。
 浅野さんのお話については今年3月の大阪セミナーの際のお話もおすすめです!
  第4回ジュゴンセミナー概要

 浅野さん、鳥羽水族館のみなさま、セレナちゃんとジュンイチくんに感謝です!




大又遺跡の徹底した調査と保存を

2006年10月23日 | ジュゴンブログ
 V字型滑走路の建設が計画されているキャン プシュワーブ内には、「大又(ウフマタ)遺 跡」があります。滑走路建設に先立ち埋蔵文化財調査が行われようとしています。
この遺跡は、今から25年前の調査によって確認されたものです。ただしこれは予備調査であって、遺跡の全容は今後の発掘調査によ らなければなりません。遺跡の時代は貝塚時代後期と推定されています。本土の弥生時代中後期に相当します。

 この貝塚時代後期の沖縄と九州弥生人との貝交易を通じた交流について

貝交易の語る琉球史-発掘調査でわかったこと-
 (第146回沖縄問題研究会 木下尚子 熊本大学教授)

 が興味深いです。

 貝塚後期前半では九州の弥生社会と沖縄の間で、ゴホウラ・イモガイの交易が盛んに行われていたことがわかっています。美しいゴホウラガイの腕輪は、弥生時代、集落で特別の地位にある人のシンボルとして重用されていました。
 九州の弥生人たちは沖縄を訪問し、沖縄では交易のために、ゴホウラ・イモガイを集積していました。ゴホウラ・イモガイ集積遺構は沖縄本島と周辺の島々で発見されています。そして沖縄の遺跡で出土する弥生文物では一番多いの は土器です。土器そのものだけでなく、その中身、たとえば穀物などを古代沖縄の人々は、 貝と引き換えに得ていたと考えられます。
 大又遺跡はこの古代沖縄と本土の貝交易を通じた交流の、重要な遺跡である可能性があります。

 古代沖縄と本土の豊かな交流のあかしである遺跡の、徹底した調査と保全が求められていると思います。

 なお沖縄の遺跡に関しては、沖縄県埋蔵文化財センター の検索システムがおすすめです。


          ☆じゅごん 






立ちジュゴン

2006年10月23日 | ジュゴンブログ
 10月22日の鳥羽水族館ツアーにて。
 携帯写真なのであまりいいのが撮影できませんたが、
これはカワイクいいタイミングで撮れたと思います。
 ところでジュンイチだったっけ・・・セレナだったっけ・・・
 おわかりのかたは教えてください。

            ☆じゅごん 

10/22鳥羽水族館ジュゴンツア~報告

2006年10月23日 | ジュゴンブログ
10月22日、三重県の鳥羽水族館でバックヤードツアーを開催しました。

ツアー開始前にジュゴンのセレナとジュンイチに会いに行きました。



上がセレナ、下がジュンイチです。
ジュゴンちゃんたちがかわいくて、ずっと水槽の前に立っていると
後ろから色んな話が聞こえてきました。

「ジュゴンって草みたいなもん食べるんや!あれワカメ?」
(ちゃうちゃう、ワカメじゃなくて海草)

ジュンイチの水槽をのぞいていた方が、
「こっちがジュンイチか。とするとこっちはジュンコやな」
(ちゃいます。セレナですよ~。ジュンコは前にいた子で、
 お墓もちゃんとあるんです)

ジュンコのお墓


それからいよいよツアーの開始。
なんと39名の方がツアーに参加してくださいました。
大勢なので、2班に分かれていざバックヤードへ。

セレナは赤ちゃんのときに保護され、人間に育てられたので、
ジュゴンより人間が好き。私たちが水槽のそばに行くと
すぐに寄って来てくれます。参加者は大興奮!!


ジュゴンの鼻が水の中では閉じているのもわかります。


海草だけを食べるジュゴンのウンチは臭くなくて、水にぷかっと浮きます。
これはバケツにあつめたウンチ。



ジュゴンに近い仲間のマナティのバックヤードにも行きました。
マナティはジュゴンよりずっと大きくて迫力!
でもなかなか水の上には上がってきてくれません。
鼻先が細いです。



海草しか食べないジュゴンと違いマナティはニンジン、レタスなどをむしゃむしゃ。
マナティのエサです。



バックヤードの後はレクチャールームで浅野副館長さんから
ジュゴンについてのお話をいろいろお聞きしました。
ジュゴンとマナティの違い。ジュゴンのからだのつくり。
フィリピンでのジュゴン保護についてなど。
他では聞けない貴重なお話でした。


スライドに写っているのは、浅野さんからミルクをもらう
赤ちゃんのセレナです。セレナは鳥羽水族館に来て今年で19年。
元気に育っています。

それからジュゴンをこよなく愛す三重のメンバーが
人魚の肉を食べて、歳をとらなくなった八百比丘尼
(やおびくに)伝説についてお話しました。
そして「ジュゴンを好きになってください。
好きになれば行動できます」と熱いアピールをしました。


それからSDCCから
「沖縄のジュゴンはいま」と題して、ジュゴン棲む辺野古、大浦湾の
美しい自然と、「ジュゴンの里」の取り組みについて紹介しました。



ツアーに参加してくださった皆さん。ありがとうございました。
きっとジュゴンのことを好きになってくださったことと思います!

ツアー後、マナティの水槽に行きました。
マナティを見て、「あっ、ジュゴンだ!」という声が…。
ジュゴンとマナティの違いは色々ありますが、一番わかりやすいのは尾びれ。

左がジュゴン、右がマナティの尾びれです。



ジュゴンは鳥羽水族館の人気者。売店にもジュゴングッズがいっぱいあります。

楽しいツアーでした。バックヤードを案内してくださった飼育係の皆さんも
本当にありがとうございました。

10/20IFC国際連帯集会

2006年10月21日 | ジュゴンブログ
10月20日(金)エル大阪で開催された
IFC(イラク自由会議)国際連帯集会に
ブース参加してきました。

IFC(IRAQ FREEDOM CONGRESS イラク自由会議)は
非武装で、宗教に関係なく自由なイラクを目指しています。
ホームページ(英語)は
コチラ

IFCのサミール・アディル議長のお話に
約180人の方々が集まって、会場は満員。




SDCCは一番後ろで、コーヒーとグッズ販売をしました。
沖縄の秋の味覚、シークヮーサーの実も大好評でした。

他にラオスやフィリピンのスカーフ、ミサンガ、ブレスレットなど
現地で買ってきたものを売ってIFCへのカンパにしている方も
いらっしゃいました。私は木のビーズで出来たネックレスを
買いました。

                      ZAN

日米設置基準に抵触/普天間兵舎移転  沖縄タイムス

2006年10月19日 | ジュゴンブログ
沖縄タイムス 10月18日朝刊に次の記事が出ています。
日米設置基準に抵触/普天間兵舎移転

『日米は現在、兵舎の移転先として、辺野古崎北の国道329号からさらに北側の丘陵地帯を想定している。しかし、予定地は安全上の観点から滑走路周辺に一定以上の高さの施設建設を禁止する日米両国の空港設置基準に抵触する。』

『日本側は飛行時の安全に配慮することを条件に例外規定を設けて容認する方向だが、米側が国内法順守の観点から難色を示しているという。』

日本側はやりたいことのためには、”例外規定”を作ってやってしまえばいいと
思っているのでしょうか。

                     TA-KE