1月16日、辺野古新基地建設の環境影響評価(アセスメント)方法書の
埋め立て部分を審議している県環境影響評価審査会(アセス審査会)が、
埋め立て部分の再審査、書き直しを求める答申を出しました。
方法書「書き直しを」 普天間アセス (琉球新報)
書き直し求め答申/普天間アセス(沖縄タイムス)
11日には、沖縄防衛局が埋め立て部分について
(1)代替施設本体の工事計画(2)作業ヤードの面積および検討案
(3)工事用仮設道路のルート案(4)埋立土砂の採取区域
(5)美謝川切替ルート案―の五項目の追加説明を行いました。
これらは、昨年8月に提出された方法書には記載のないものです。
知事意見の締切を今月21日に控え、ギリギリに出してくるやり方に
委員から「アセス審査をないがしろにしている」など批判が相次いだ、
というのも当然のことです。また追加資料を小出しにすることは
アセスの形骸化につながります。
答申前資料150ページ追加/普天間アセス方法書(沖縄タイムス)
上記追加説明で、埋め立てに使う土砂は、沖縄本島付近の海岸から
1700万立方メートルの海砂を採取してあてる計画であることが
明らかになりました。
海砂1700万立方メートル使用 普天間埋め立て (琉球新報)
1700万立方メートルというのは、ダンプ340万台分。
沖縄県内で1年間に採取される海砂の12年分だということです。
あまりにもひどい環境破壊の計画に、審査会の傍聴席からも
「1,700万m3を海から採る場合、いったいどれくらいの海岸線が
無くなるか? 海外線から沖合いに170m、砂の高さが1m無くなる
としたら、延長100kmになります。沖縄周辺の砂がある海岸の全部が
消えてしまう!」と声が上がりました。
ダンプ340万台分の県内海砂で埋立を計画 普天間代替・辺野古アセス(JANJAN)
普天間代替、採取海砂は12年分 本島調達、防衛局が計画 (琉球新報)
SDCCは
「ジュゴンを守るためのアセスを!」の取り組みを
続けてきました。アセスの手続きを形骸化し、計画が予定通り進めばよい
という環境破壊のアセスメントを、許すことはできません。
埋め立て部分についての知事意見の締切は1月21日です。
それまでに、仲井間知事にあてて
「アセスの書き直しを求める意見を!」
「県審査会答申をねじ曲げた知事意見を許さない」
「サンゴ類採捕などの許可を出すな」
などのメール・FAXを送ってください。
送り先は沖縄県知事公室広報課
kouhou@pref.okinawa.lg.jp
fax098-866-2467
ここまで書いたところで、うれしいニュースが入りました。
来月の本格調査困難に 「普天間」アセス (琉球新報)
アセス審査会が出した「方法書の再提出」の強い答申で、
2月はじめから予定されていた本調査実施が事実上困難な情勢になった
ということです。これも世論の力が大きいです。
ぜひメール・FAXして、現在行われている事前調査も中止させましょう。
そして2月3日のチャンプルウォークでさらに世論を盛り上げましょう!!
よろしくお願いいたします。
ZAN