ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

2024・8月のじゅごん茶話会の報告です

2024年08月31日 | ジュゴンブログ
こんにちは
台風が来るかな、どうかなと気を揉んでいましたが
幸いにも大阪には来ず
8月29日(木)に予定通りじゅごん茶話会をひらきました

8月はとりわけ戦争を考える月ということで
関連する内容で皆で考えました
最近、8月になると手にする本が2つあります



1つは、「沖縄戦 最後の証言 おじい・おばあが米軍基地建設に抵抗する理由」森住卓著
渾身のフォトドキュメント 「戦わないために、今、闘っている」
~新基地建設に抗い続けるおじい・おばあの証言が写真とともに綴られています
 そのお一人、キャンプシュワゲート前で座り込む文子おばぁは
 「1つでも基地を無くさないと死ぬに死ねない」と話されます
 他の方々のお話も1つ1つずしんと心に突き刺さります
 多くの人に読んでほしい、知ってほしい証言です

もう一つは、「ぼくが遺骨を掘る人『ガマフヤー』になったわけ。 サトウキビの島は戦場った」具志堅隆松著
この本も、大浦湾が埋め立てられようとしている今、読んでほしい
遺骨収集を40年以上続ける中で、見えてきたこと、わかってきたこと
そして、未来に向けてするべきことが語られています
現在、新基地建設のために大浦湾を埋め立てるのに
沖縄戦で激戦地だった南部の、まだ遺骨が眠っている土を使おうとする日本政府に抗い続け
様々な取り組みを続けられています


カナサ通信2024年8月号に、具志堅隆松さんのことが紹介されています
ドキュメンタリー映画「骨を掘る男」ができたんですね

2つの本を紹介してから、具志堅隆松さんの記者会見のユーチューブを観ました

日本外国特派員協会での記者会見です ⇒ こちら
南部の土砂問題が良くわかります
基地に賛成、反対だけではない、国際人道上の問題なのです
具志堅さんの力のこもった、心からの訴えをどうぞ聴いてください
(特に、最初の具志堅さんのお話と、Q&Aの最後の二人の質問への応答を

それと、最近の新聞記事の切り抜きから1部をシェアしました




ほんとにひどい状況です、、、


嬉しいニュースもあります
自分たちに合った、様々なやり方でがんばっている若い世代、頼もしいです
それぞれがそれぞれの立ち位置で様々な取り組みをして行けたらいいですね
それらがいつしか大きなうねりになっていくといいな

それから、8月4日の「与那国、石垣、沖縄島へ行ってきました!訪問報告会」の振り返りをして
今後の取り組みなどを話し合いました
街頭行動や映画の上映会などもやっていきたいな~
集って、話し合って、一緒に考えると
力をもらい、元気になります

次回は、9月26日(木)14時~ 
    ドーンセンター・小会議室6 です









2024・8月のじゅごん茶話会の報告です

2024年08月31日 | ジュゴンブログ
こんにちは
台風が来るかな、どうかなと気を揉んでいましたが
幸いにも大阪には来ず
8月29日(木)に予定通りじゅごん茶話会をひらきました

8月はとりわけ戦争を考える月ということで
関連する内容で皆で考えました
最近、8月になると手にする本が2つあります



1つは、「沖縄戦 最後の証言 おじい・おばあが米軍基地建設に抵抗する理由」森住卓著
渾身のフォトドキュメント 「戦わないために、今、闘っている」
~新基地建設に抗い続けるおじい・おばあの証言が写真とともに綴られています
 そのお一人、キャンプシュワゲート前で座り込む文子おばぁは
 「1つでも基地を無くさないと死ぬに死ねない」と話されます
 他の方々のお話も1つ1つずしんと心に突き刺さります
 多くの人に読んでほしい、知ってほしい証言です

もう一つは、「ぼくが遺骨を掘る人『ガマフヤー』になったわけ。 サトウキビの島は戦場った」具志堅隆松著
この本も、大浦湾が埋め立てられようとしている今、読んでほしい
遺骨収集を40年以上続ける中で、見えてきたこと、わかってきたこと
そして、未来に向けてするべきことが語られています
現在、新基地建設のために大浦湾を埋め立てるのに
沖縄戦で激戦地だった南部の、まだ遺骨が眠っている土を使おうとする日本政府に抗い続け
様々な取り組みを続けられています


カナサ通信2024年8月号に、具志堅隆松さんのことが紹介されています
ドキュメンタリー映画「骨を掘る男」ができたんですね

2つの本を紹介してから、具志堅隆松さんの記者会見のユーチューブを観ました

日本外国特派員協会での記者会見です ⇒ こちら
南部の土砂問題が良くわかります
基地に賛成、反対だけではない、国際人道上の問題なのです
具志堅さんの力のこもった、心からの訴えをどうぞ聴いてください
(特に、最初の具志堅さんのお話と、Q&Aの最後の二人の質問への応答を

それと、最近の新聞記事の切り抜きから1部をシェアしました




ほんとにひどい状況です、、、


嬉しいニュースもあります
自分たちに合った、様々なやり方でがんばっている若い世代、頼もしいです
それぞれがそれぞれの立ち位置で様々な取り組みをして行けたらいいですね
それらがいつしか大きなうねりになっていくといいな

それから、8月4日の「与那国、石垣、沖縄島へ行ってきました!訪問報告会」の振り返りをして
今後の取り組みなどを話し合いました
街頭行動や映画の上映会などもやっていきたいな~
集って、話し合って、一緒に考えると
力をもらい、元気になります

次回は、9月26日(木)14時~ 
    ドーンセンター・小会議室6 です









7/21 第8回ジュゴンオンラインセミナー報告『辺野古のサンゴ移植は失敗:絶滅危惧種のオキナワハマサンゴは守れなかった』

2024年08月14日 | 活動報告

7月21日に、第8回ジュゴンオンラインセミナー『辺野古のサンゴ移植は失敗:絶滅危惧種のオキナワハマサンゴは守れなかった』を開催しました。
講師は大久保奈弥さん(東京経済大学教授、サンゴを中心とした海洋生物学研究者)です。



”サンゴ移植でサンゴを増やす”というのは、何か良い話のように思われますが、
実際には、サンゴ移植でサンゴは増えず、サンゴ礁生態系は復活しません。
サンゴ礁生態系を移植サンゴで救えることはまずないそうです。
壊されそうなものを防ぐのは難しいのです。


恩納村などでのサンゴ移植後の調査結果です。
1割しか生き残らず、弱い種類は全滅しています。
辺野古でも防衛省が移植したオキナワハマサンゴは強い種類だが全滅しました。
もともと棲んでいた好きな場所、生きやすいところから合わないところに移植されて
しまったのですから。


環境保全措置(環境を守るための防衛省側の約束)での
サンゴの移植を巡る国と県の解釈の違いです。
この文章で、”工事前に必要なのは指導・助言まで”というのは、あまりにも無理があります。
防衛省は移植を盾に工事を進めたいが、移植できる許可が沖縄県から出ないから、
移植しないで工事が出来るようにこのように解釈したということです。
無理やり工事をするときに、お墨付きを与えるのが環境監視等委員会です。




専門家が大丈夫だと言えば、一般の人はそうだと思ってしまいます。
専門家が別の専門家の間違っていることを批判しないと国がおかしくなってくると、
大久保さんはご自身のブログでも、きちんと批判されています。


移植申請を許可しない玉城デニー知事に農林水産相が出した是正指示は違法だとして、
知事が指示の取り消しを求めた裁判で5人の裁判官のうち2人が知事の対応を是認しました。
辺野古サンゴ訴訟、沖縄県の敗訴確定 2人が反対意見
大久保さんも沖縄県の資料を読み込み、裁判に意見書を出されました。
こういった問題で国側につくことがほとんどなのに、ふたりが沖縄県側についたことは大きいとおっしゃいました。

”辺野古側は埋め立てられてしまったけれど、ここまでのプロセスを検証し、
次につなげていく事が大事。あきらめずに大浦湾側の埋め立て阻止につなげていこう。
自分の主張を強くするためにも、浦添のサンゴなどにも目を向けてほしい。
成果を記録し蓄えて、今後に備えていく、あきらめずに共にがんばろう。
あまり悲観的にならず、今ある自然を大切にし、子や孫の世代に残していこう”
との大久保さんの言葉に、希望と元気をいただきました。


大久保さんの、専門的知識に基づいた批判やご意見に励まされ、
サンゴについても興味深く、お話を伺いました。
サンゴについてもっと知りたい方は、大久保さんの著書「サンゴは語る」がおススメです。

このオンラインセミナーは、8/21までアーカイブ視聴の申し込みが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/sdcc/e/e4a1746e549ed0138ec9bb015c73282e

8月4日報告会の報告~与那国、石垣、沖縄島へ行ってきました

2024年08月08日 | 活動報告
暑い暑い中、ご参加くださった皆さまありがとうございました
8月4日ドーンセンターで「与那国、石垣、沖縄島へ行ってきました訪問報告会」を開きました

6月20日~25日に5人で行ってきました沖縄旅

石垣島のオヤケアカハチ(1500年代)の銅像前で
“薩摩支配の時代、琉球王府は圧制を施いた。圧政のあるところ必ず抵抗がある
オヤケアカハチの乱は石垣の歴史の中で特筆すべき人民の抵抗であった”(わびあいの里「花は土に咲く」第26号より)
いつの時代も権力に抗う人たちはいたのだと勇気づけられます

まずは与那国島の報告をKさんから

日本最西端の与那国島へ。台湾から110キロ、近い
台湾の花蓮市と姉妹都市で昔から交流が盛んで、今も小中学生の学習交流が行われています
Kさんは、フィリピンと与那国島の織物が似ているのに気づきます
近隣のアジアの国々と交流していたのだなぁとわかります
唄や民話がたくさん残っていて芸能が豊かで
馬が自然の中で自由に自立して暮らしているとても魅力的な島です
人々も自立心旺盛で、住民参加で作り上げた「2005与那国・自立へのビジョン」がすばらしい
そんな島に自衛隊配備が強行され、陸自駐屯地ができ、レーダー施設ができ、空港拡張や軍港建設が計画されています
島の暮らしはどうなっていくのか、、、
軍事化の行く先は、、、
沖縄戦の教訓「軍隊が住民を守らない」「基地のあるところが攻撃される」なのでiす

8月4日、報告会の日をはさんで、7月28日~8月7日まで
陸上自衛隊と米海兵隊の実動訓練が与那国島で実施されました
米兵がレンタカーで島内を走っていたそうです
案内してくださった山田さんたち市民有志は、抗議のスタンディングを続けられました
このような状況が報道されない、知らないうちに日米両軍の一体化が進んでいます、、、

次に石垣島の報告をYさんから

与那国島から飛行機で30分ほど
石垣島でも自衛隊配備の強行、軍事化が続いています
「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」や「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」のみなさんは
粘り強く、行動を続けられています
石垣島では日本軍によってマラリア有病地へ強制移住させられ、多くの人が命を奪われました
八重山マラリア戦犠牲者の慰霊の集いに参加して一緒に慰霊をすることができました
オバーの会の山里節子さんは、展望台から見えるかつてのマラリア有病地と陸自駐屯地をさして
過去の戦争と未来の戦争が見えると話されました
未来の戦争を止めたいです、、、

続いて、勝連半島の報告をNさんから

学校や民家、住宅密集地の近くに陸自勝連分屯地があり強化されています
新しく陸自の訓練場が造られようとしていました
小さな半島に、米軍基地が4つもあります
そのうちのホワイトビーチ軍港は、原子力潜水艦の寄港地として使用されています
返還前は1300発の核ミサイルが配備されていました
返還後、原潜の寄港は増えているそうです
Nさんは、初めて実際に米軍基地の状況を見て、目の前に銃を持った米兵をみて、恐怖を感じたと
読谷村にあるチビチリガマを訪れ、その場に立つと胸が詰まり、言葉にならなかった
おばあたちの戦争は終わっていないという言葉が胸にしみて苦しいと話してくれました


伊江島を初めて訪れたSさん
伊江島は沖縄戦の縮図と言われる
1945年4月米軍が上陸し、住民を巻き込んで戦場となり、多くの命が奪われました
戦後、焦土と化した島で生活がはじまりますが、米軍による銃剣とブルドーザーによる土地接収に抗い
生き延びるために米軍と闘いました
沖縄のガンジーと言われた阿波根昌鴻さんたちは「非暴力平和運動」を貫きました
今も、伊江島の約35%が米軍基地のままです
反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」は、平和運動を考える時、何度も行きたくなる場所です
Sさんは、伊江島は車の通行量も少なく、海は美しく、のどかです。この小さな美しい島に米軍基地があるのは違和感
在日米軍基地の7割が沖縄にあるという現実を突きつけられた思いですと話してくれました

最後に辺野古の報告を

玉城デニー知事が、埋め立ての設計変更を不承認にしても、県民の7割が反対していても
新基地建設の工事は進められています
大浦湾側のサンゴ移植の調査を防衛省がしていました
サンゴの専門家は移植の成功率は極めて低いと話されています
8万4千群体ものサンゴを死滅させてしまうのでしょうか、、、
貴重な自然を壊して、基地を造るなんてほんとに愚かなことです

米軍基地があるということ
自衛隊配備が強化され、軍事化が進められているということ
日米両軍の一体化がどんどん進んでいるということ
今、向き合わなければなりません
また日本が戦争をする国になってしまわないように

5人の報告のあと、参加者のみなさんと感想・意見交流の場を持ちました


「沖縄での急激な軍事化、、、気が重くなるけれど、しなやかにあきらめずに工夫して取り組んでいきましょうね」
「知らないことを知れました。無関心は本当に恐いことね」
「戦争準備は準備のうちに止めなければ」
などの感想がありました

情報発信を続け、できることを続けて行きたいと思っています
またこのような集いも開きたいなと思っています

みなさまありがとうございました

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こちらのブログアップしている報告もどうぞご覧ください
2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ①与那国島へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ②石垣島へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ③勝連半島へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ④辺野古・大浦湾へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ④終わりに




お誘い! 8/4与那国・石垣・沖縄島へ行ってきました!訪問報告会

2024年08月03日 | 行動予定
下記イベント明日になりました。
とても暑いので、気を付けてお越しください。

お誘いです

「8/4 与那国・石垣・沖縄島へ行ってきました!訪問報告会」を開きます

6月20~25日沖縄の島々へ行ってきました。
自衛隊配備強行と米軍基地の現状を知るため
沖縄の慰霊の日の6月23日に沖縄で戦争のこと、平和のことを考えるために。
軍事化の厳しい状況を見ると同時に、島々の豊かな自然に触れ、抗う人々と交流することができました。
私たちが見たこと、聴いたこと、感じたことをお話します。
その後に、参加者のみなさんと交流の場を持ちたいと思っています。
どうぞご参加ください。
*予約は不要です。

日時:8月4日(日) 13時半開場 14時開始
場所:ドーンセンター・中会議室3 (天満橋駅より徒歩5分)
参加費:500円
主催:じゅごん茶話会
問い合わせ:ジュゴン保護キャンペーンセンター info@sdcc.jp