ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

12月19日(木)のじゅごん茶話会の報告です

2019年12月24日 | ジュゴンブログ
今年最後のじゅごん茶話会を12月19日(木)にひらきました
なんと!沖縄から辺野古テント村の相馬由里さんが参加してくれました!
まだ夏という感じの沖縄から、大阪寒いーと由里ちゃん
わいわいと賑やかに素敵な茶話会納めになりました





まず最初に学習タイム
11月29日の政府交渉の報告をしました


IUCNが沖縄ジュゴンについて絶滅の危険性が最も高いと警鐘を鳴らしてくれました
沖縄周辺のジュゴン IUCNが「絶滅の一歩手前」QAB琉球朝日放送

南西諸島のジュゴン「近絶滅種」世界最大の自然保護ネットワークが新基地建設による影響を懸念
琉球新報

↑ スタッフのコメントが掲載されています!

これは、ジュゴン保護キャンペーンセンター含め環境NGOがIUCNに働きかけてきた結果です
複雑な心境ですが、ジュゴンの危機が国際的な問題となり
世界に発信されたことは大きな成果で、日本政府も無視できないはず
この状況をふまえての政府交渉でした
政府交渉の詳細はこちらで↓
11月29日政府交渉の報告~IUCN海牛目専門家Gの来日が与えた影響
政府交渉してきました!

2018年12月14日に辺野古の海に土砂投入が強行され1年が経ちます
新聞などでも報道されていました
首相官邸前では、土砂投入が始まった日から抗議のスタンディングが始まり
今も続けられています。政府交渉後に訪問し、少しの時間ですが一緒にアクションしました

辺野古のキャンプシュワブゲート前や安和桟橋、官邸前など各地で
あきらめない行動が続けられています

そして、サプライズ参加の由里ちゃんからのお話し

辺野古の現場の様子などを聴き
「辺野古の土砂搬入のトラックの運転手さんに女性の方がいて
 家庭の事情で仕事のためにトラックの運転免許をとり、仕事を始めたら
 それが辺野古に土砂を運ぶ仕事、、、仕事はしないといけないし、、、
 とっても複雑な現実がある」ということを教えてもらいました

機動隊や警備員の方々、反対の声を一番近くで聴いている
心の中は葛藤しているんじゃないかな
心穏やかではいられないんじゃないかな

私たちに必要なことは何だろうと考える

辺野古に賛成、反対とひとくくりにするのではなく
日々の1つ1つのこと、一人ひとりのこと
そこにはいろんな思いや事情や様々な関わり方があって
そのどれもを分かり合いながら
つながっていけたらいいなと思います

伊江島の阿波根昌鴻さんは言いました
「平和を創るのは、お互いが助け合っていく、理解し合っていく
 これじゃなければ平和は創れない。
 そういう人々が多くなり、力が強くなったら、世界は平和になる。
 平和の力を少しでも強くしていくために…」(花は土に咲く第22号より抜粋)



お茶タイムはクリスマスバージョンで

ケーキに差し入れのあれこれ
初の試み、5分間プレゼンタイム

・Yさんが、辺野古で出会った人たちの紹介をしてくれました
 「未来を創るどさんこアンチョビーズ」の皆さんが辺野古訪問の感想を綴ったものを
  聞かせてくれました。中高生の若い子たちの感想は新鮮でハッとさせられます
  体験を忘れずに学びを深めて行動していってくれればいいな

・Kさんが、来年2月にフィリピンで実施するピースキャンプの紹介をしてくれました
 主催はフィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会です
 平和なアジアを願って、日本とフィリピンの交流です
 じゅごんのお話しをさせて頂くことになっています
 
・Kさんが、フィリピン・ネグロス島のバナナを差し入れ、そのお話しを
砂糖の島・ネグロス島で起こった飢餓救援のための取り組みのバナナです
詳しくはこちらを↓
日本ネグロス・キャンペーン委員会

なんだかフィリピンつながりましたね~
フィリピンにはジュゴンがいて、保護区もあるんですよ
しかし、ジュゴンの数は減っている、、、
世界的にジュゴンは危機的な状況なのです

海はつながっています
私たちもつながりましょう

次回のじゅごん茶話会は
    2020年初茶話会、1月23日(木)14時~です
    どうぞご参加くださいませ


 

 

今年最後にひと騒ぎ!年賀状バージョンで 大騒ぎハガキを防衛省へ送ろう!

2019年12月22日 | ジュゴンブログ
今年もあともう少しですね
仕事納めに、大掃除や新年の準備など忙しいところではありますが
最後にひと騒ぎを!
OKINAWAじゅごんを救え!大騒ぎキャンペーン!
年賀状バージョンでハガキを送ってください!


2018年12月14日に辺野古の海に土砂投入が始まり
今年の3月1頭のジュゴンが死亡、2頭のジュゴンは行方不明になったままです
この危機的状況をふまえて、
国際自然保護連合(IUCN)はこの12月に、日本の南西諸島に生息するジュゴンに限っては
現在10頭未満と推測されるとして、絶滅の一歩手前となる「絶滅危惧種IA」に認定しました
IUCNは、アメリカ海兵隊の辺野古移設計画が大きな懸念と指摘しています。

沖縄周辺のジュゴン IUCNが「絶滅の一歩手前」

この状況に、声を挙げねば
防衛大臣宛のハガキに、赤で年賀と書いて
新年のメッセージを届けてください

行動しましょう






PDFはこちらです。ダウンロードして送ってください。
http://www.sdcc.jp/pdffiles/oosawagi-1-flyer.pdf
http://www.sdcc.jp/pdffiles/oosawagi-2-flyer.pdf

文章一例:
・今年こそは、ジュゴンを守ってください
・今年こそは、辺野古新基地建設をストップして下さい
・基地ではなくジュゴン保護区を作ってください。
・沖縄の海を壊さないで!
・平和な世界に基地はいりません
        
あなたのメッセージを届けてください


2025年夢洲万博事業環境影響評価(アセス)方法書への意見書提出を呼び掛けます。

2019年12月19日 | ジュゴンブログ
皆さん 標題の環境影響評価(アセスメント)方法書への意見書提出を是非してください。

大阪市に電子メールでの提出ができます。(ココ)

事業の内容とアセスメントの設計をする方法書は(ココ)をクリック
してください。

方法書への意見書は、専門家が書くような具体的、科学的にに書く必要はありません。

読んだ感想、疑問を簡単に書けばよいのです。

1)例えば、大阪府知事や市長は万博事業とセットでカジノを建設することに必死ですが、

万博事業の環境アセス方法書にはカジノ建設は一切書いてはいません。

この二つの事業の建設工事車両は

交通渋滞による大気汚染や、騒音など環境に大きな影響を出すに違いありません。

(参考)12月10日産経新聞「IR、万博、インフラ整備 大阪・夢洲で工事同時多発も 交通アクセスに課題」


2)夢洲にはシギ・チドリなどの渡り鳥が多数飛来してきています。



環境省は毎年、調査をしています。しかし、この方法書にはこのことは一切触れていません。

また、スナメリは大阪府のレッドリスト(絶滅危惧種)に登録されている天然記念物ですが、

これも書かれていません。


海遊館はスナメリ調査を一つの事業にしています。(ココ)



このままでは、2025年夢洲万博工事の環境影響評価は本当にズサンナ評価になってしまいます。

2025年夢洲万博事業を成功させるためには、

「国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)が達成される社会」(メインテーマ)、

すなわち、環境に配慮した事業でなければなりません。


1月6日が締め切り日です。多くの方が疑問、意見を出してください。

ジュゴンの保護者より

毎月15日はジュゴンの日♪  

2019年12月15日 | ジュゴンブログ
毎月15日はジュゴンの日2019年最後のジュゴンの日

   

ちゃんぷる~ニュース届きました 今年もホットなニュースを届けて頂きです。
 一年が早いですね


   
            (今日の夕陽)

来年こそは・・・ 

 辺野古の工事がSTOPしますように 沖縄のジュゴンの姿が見られますように

 健康第一でスマイルで 来年もよろしくお願いいたします




12/7 2019 ZENKOスピーキング・ツアー 兵庫集会参加報告

2019年12月13日 | 活動報告

12月7日(土)東アジアに平和をつくろう! 韓国と沖縄の反基地平和運動と連帯し武力なき平和をつくる2019 ZENKOスピーキング・ツアーの兵庫集会(西宮市立勤労会館)に参加してきました。
100名ぐらいの参加者で会場はいっぱいでした。


まず、辺野古・高江で活躍されている1級土木施工管理技士の奥間政則さんのお話しから。
奥間さんは、上空から辺野古や高江の工事現場を撮影する「ドローン・プロジェクト」の
活動をされています。護岸の施工時に、濁り水が流出していることを指摘するなど、
成果を上げられています。また「ストップ辺野古-連続5日間大行動」にも取り組まれ、
10月の安和の琉球セメント前行動では、5日間ダンプの入構を完全に阻止!
この行動は、日本のメディアだけでなく、韓国のテレビでも取り上げられたそうです。


これは宮古島の航空自衛隊レーダー基地を撮影したドローン映像。
琉球弧の軍事化についても説明されました。

アクティブに活動されている奥間さんですが、2015年までは辺野古の問題に無関心だったとか。
「知れば変わる。人は変わることが出来る!」とおっしゃっていました。


続いて韓国・チェジュから来られたノ・ミュンギュさん。
チェジュでは、住民の反対にもかかわらずカンジョンに海軍基地が
出来てしまいましたが、今度は実質的に空軍基地となる第二空港の
建設計画が進められています。まったく住民の反対の声に耳を貸さない政府に抗議し、
広く現状を伝えるため、17日間のハンストを決行したノ・ミュンギュさん。
厳しい状況は続きますが、平和のために声を上げ続ける熱い決意が伝わりました。


会場に、ノ・ミュンギュさんのハンストのレポートが貼りだされていました。
どうか、おからだを大切になさってください。


SDCCは、ブースを出して、グッズと手作りのパウンドケーキを販売しました。
ケーキが大好評で完売!


ジュゴン保護署名や河野太郎防衛大臣への「大騒ぎはがき」も集めました。
メッセージを書いてくださった皆さん、ありがとうございました。

川口真由美さんが歌っていらっしゃるのでご存知の方も多い「真実は沈まない」を
韓国語と日本語で歌ったり、奥間さんとノ・ミュンギュさんに、参加者が
書き込んだメッセージカードを渡したり。
がんばるお二人を応援し、ともに平和な世界のために頑張ろう!と
参加者が心合わせた集会になりました。

ZAN

政府交渉してきました!

2019年12月05日 | ジュゴンブログ
11月29日政府交渉をしてきた報告はありましたが、
大阪スタッフと東京スタッフが久しぶりに会った1日の行動をまとめてみました。

まずは防衛省へ。



ジュゴンが消息不明なのは工事とは関係ないそうですー。
工事を進める側としてはそう答えるしかないでしょうが、きちんと調査はしてほしいです!


お昼を挟んで環境省。

皆様から1年間集めた署名を提出してきました。

皆様の署名はちゃんと届けましたよー!
ここでの交渉は、ジュゴンの食み跡調査はしてるけどあとは防衛相と協議して調査していくと・・。
うーん、それって違わないですかー?
環境省にやってほしいのは調査も必要だけど、本当にやってほしいのは
「ジュゴン保護」です。
環境省が守らなくてどこの部署が守ってくれるんですかー?!

最後は、外務省。

空いている場所がなくてむっちゃすごい部屋に通されました。
通訳ブースがついてました。椅子も立派。

希少種への影響としてオスプレイなどの軍事訓練を中止するように
米軍に働きかけますか?という質問には「小さいことなのでしない」なんですって。
あの爆音は小さいことらしいです。オスプレイが落ちてもいいのー?!

その後は、毎日夕方に官邸前で抗議行動をしている方々を激励に伺いました。

夏場と違いこれからは寒さとの戦いもある中で本当に頭が下がります。
がんばってください。 これしか言えないのが悔しい限りです。

夜は、スタッフで打ち上げ。
ジュゴンが見守っている素敵なお店で乾杯!
お疲れさまでした!


                  ごんばな 



11月29日政府交渉の報告~IUCN海牛目専門家Gの来日が与えた影響

2019年12月03日 | ジュゴンブログ


11月29日に防衛省、環境省、外務省交渉を持ちました。
4月、11月と年2回政府交渉を持っています。
11月は政府交渉と署名「沖縄ジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナを守ろう」を
7123筆を安倍内閣(環境省)に提出しました。3年間で提出数は26505筆になりました。
来年も署名は継続します。


9月24日から26日、鳥羽水族館でIUCN海牛目研究家のワークショップが開かれました。
今年の春、私たちはジュゴンBの死やAとCの行方不明について、IUCNの「種の保存委員会」に国際機関としての対応を求めました。

その要請を受けて、IUCN種の保存委員会、「ジュゴンの覚え書き」(ボン条約)、海洋ほ乳類などの専門家、鳥羽水族館メンバー、
SDCCを含むNGOが参加しました。
しかし、環境省はオブザーバーとして参加、
沖縄県環境部は資料提供に止まるなど消極的な姿勢でした(11月1日沖縄県交渉の報告を参照)。

ワークショップでは、沖縄ジュゴンの現状について広域的調査の実施や地域住民の協力と教育活動などについて議論が行われ、
近々IUCN「種の保存委員会」から正式に提案書が発表される段取りになっています。

これらの動きの具体化を求めて、今回の政府交渉を持ちました。
防衛省、環境省がIUCNの来日とワークショップに大きな影響を受けていることが明らかになりました。



(防衛省)
1.ジュゴンA、Cの行方不明について調査範囲を沖縄島本島、古宇利島周辺に広げることを確認しました(22回委員会資料6より。11月12日)。

21回環境監視等委員会(9月9日)では委員から「行方不明のジュゴン調査を最大限に広げるべき」とする意見に、
事務局の沖縄防衛局と委員会委員長は「事業目的ではない」と却下していたにもかかわらずにです(21回委員会議事録p25
)。
IUCNの来日とワークショップが環境監視等委員や防衛省に影響を与えたことは明らかです。
しかし、調査範囲を「環境アセスの範囲に限定した」としていますが、
「他の海域でジュゴンが発見されたときは、ジュゴンA、Cの識別のデーターを持っている防衛省が協力する」とも発言しています(21回委員会)。
今後の闘いで、行方不明ジュゴンの調査範囲を広げることができます。

2.軟弱地盤対策のための設計変更申請について「沖縄県と事前協議する」と国会答弁しています。
事前協議は処分庁の沖縄県の指導に従うことが前提ですが、
防衛省は「まだ協議していないから従うかどうか分からない」と従わないことを言外にほのめかしています。
さらに、国会での追及が必要です。

3.9月に防衛省が発足させた「技術検討会」で検討した内容にもとづいて、
「自然環境への影響を環境監視等委員会で議論すること」を委員から求められていました(21回委員会)。
この点については環境監視等委員会で議論することを認めましたが、
環境省には「必要に応じて意見を求める」と消極的な姿勢でした。

4.前回の4月交渉で、ジュゴンの出す音と工事船舶の出す音の調査比較を求めましたが、
「調査していない」としました。工事船舶の出す音がジュゴンの交信を妨害したことが行方不明の原因のひとつかもしれません。
今後も追及します。


(環境省)
ワークショップに参加していた野生生物課の課長補佐が出席しました。
環境省は「ワークショップにはにはオブザーバー参加」と消極的な姿勢でした。
しかし、「沖縄ジュゴンが8番目の絶滅ほ乳類になる恐れがある」とのIUCNの厳しい評価に、
「迅速な」対応を明らかにしました。

1.沖縄ジュゴンの調査として、「今年度予算で渡名喜、波照間、西表島でのジュゴン食み跡調査をする。
来年1月~3月に西表島の住民とジュゴンについての勉強会をする」など情報収集に努めると回答しました。
しかし、ジュゴンAの行方不明調査や状況について環境省のホームページで呼びかけることには消極的でした。

2.軟弱地盤対策が大浦湾の環境に与える影響について「事業者が適切に対応すると思う」の一点張りでした。
このような姿勢では2020世界自然遺産登録の実現はおぼつかないと環境省を厳しく批判しました。


(外務省)
IUCN海牛目研究家の来日については環境省から情報が入っていましたが、
ワークショップの具体的な内容は伝えられていませんでした。

1.日米両政府の合意文書「世界自然遺産への推薦について」(推薦書付属資料p1183)が
国際協定の体裁をとっていないことについては、「推薦書の一部ということで、国際協定である」と繰り返し強調しました。
合意文書自体は評価できるので、今後、この合意文書を運動で活用していきます。

2.2020国防権限法案が日米関係にもたらす影響については、
「2+2での議論が日米間の方針です」と、米国政府の後ろから歩く外交姿勢を強調しました。

ジュゴンBの死を受けて開催されたIUCNワークショップと提案を、
米国ジュゴン訴訟控訴審の公開審理の実現に生かしたいと思っています。
そして、近々に発表されるIUCNからの提案をジュゴン保護に生かす運動に結び付けたいと思っています。

  ジュゴンの保護者より。