ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

8/31 子ども食堂in西宮民商

2019年08月31日 | 活動報告
西宮民商で取り組まれた「子ども食堂」に行ってきました。




先ずはキンパ(韓国のり巻)を作ります。
たくさんの具材が準備されていて、自分で巻くんですよ~。
子どもたちも、教えてもらいながら上手に巻いていました。


1本では足りないと2本まきましたが、結構お腹いっぱいになります。
とってもおいしかったです
フィリピンのマンゴージュース、マンゴー入りのヨーグルトもgooでした。


お腹がいっぱいになったところで、SDCCからジュゴンのお話をさせてもらいました。


ジュゴンが泳いでいる映像や、クイズでジュゴンや辺野古のことを知ってもらいます。
ジュゴンが長い時間潜っていられないこと、ゾウと近縁であることなど、
「はじめて知った!」と子どもも大人も熱心に聞いてくれました。




そして、ジュゴンの折り紙を折りました。
折り紙が苦手だという子も、一所懸命がんばって折りました。
出来上がるとやっぱりうれしそうな笑顔になります

ジュゴンが棲む海は、生きものがいっぱいの豊かな海。
基地のために壊されそうになっていること、少しでも知ってもらって、
いのちのことを考えてもらえたら、うれしいです。

今回の子ども食堂ははじめての試みとのこと。
スタッフのみなさんが、とても熱心に取り組んでいらっしゃいました。
地域で子どもたちがすくすく、のびのび生きられるように、
これからどんどんつながりが広がっていきそうです。


防衛大臣あての大騒ぎはがき、ここでも書いていただきました。
ジュゴンを守れ~!

ZAN

8月のじゅごん茶話会をひらきました。その報告です。

2019年08月31日 | ジュゴンブログ
8月ももう終わりですね
暑さも少し和らいでほっとひと息です

8月29日にひらいたじゅごん茶話会の報告をします
初参加者がありました


じゅごんと一緒に学習タイム

最初に、辺野古関連ニュースより

アメリカでの動きに注目です
米政府に大浦湾調査求める 辺野古新基地建設で 元軍人の会 総会で決議 2019年8月19日琉球新報

米西部ワシントン州スポケーンで開催中の国際平和団体「ベテランズ・フォー・ピース
(VFP=平和を求める元軍人の会)」の年次総会は現地時間の17日、
沖縄県辺野古新基地建設に反対する決議案が全会一致で採択された。
米政府への働きかけ、グッドニュースです

◆在沖米軍展開の再調査を米両院で協議へ
    再調査承認のカギは沖縄県の働きかけ  2019年7月29日琉球新報
という記事がありました。
これは、米国の国防権限法案の中で、辺野古に関連する内容があり
土砂投入の強行が止まらない辺野古新基地建設にとって、注目に値する内容になっています
詳しくは、SDCC国際担当がまとめたメモをご覧ください
 吉川メモ

沖縄県、国を辺野古で再び提訴 訴訟二つを同時進行 2019年8月7日琉球新報

撤回を巡って、沖縄県と国との裁判がまた始まります
1つは、埋立承認の撤回を国土交通相が取り消した裁決は違法として
    裁決の取り消しを求める内容です     
    軟弱地盤などの問題といった具体的な内容を争うことになります

もう1つは、地方自治法に基づき、国交相裁決は行政不服審査法を乱用した
      違法な関与だとして取り消すよう求める訴訟です
      国交相が裁決できるのかどうか『入り口』が争点となります


それから、けーし風103号より
「辺野古新基地をめぐる県と国の裁判、これまでとこれから」から学びました

日本は法治国家なのか、民主主義、地方自治が守られているのか、否
憲法が遵守されているのか、否

では、どうしていくのか
裁判でいい結果が出るためにがんばる
日本全体を変えていくために
裁判を通して、日本政府や裁判所の問題点を追及しながら
普遍的価値(武器によらない平和や環境の持続性など)を学び、仲間を増やし
非暴力の抵抗という実践を通して、日本の国民や世界の人々の一人ひとりの良心に訴え
つながりの輪を広げていくこと
(けーし風から、要旨抜粋)

裁判の中で、何がどう判断されていくのか
何がどうおかしいのか
ほんとうはどうあるべきなのか
注視し続けなければ

学習タイムの後、ほっとひと息お茶タイム
ちんすこうに差し入れのクッキーやナッツで和んで


準備した資料を読み合わせました

知らぬ間に、南西諸島で強行されている軍事化
自衛隊配備に、ミサイル基地、弾薬庫、島が軍事要塞化されつつあります
OKINAWA(基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会の会報64号)より
石垣島の状況を共有、住民投票を求めて行動している人たちがいます
市役所前で、(洋服の)ハンガーを頭にはめハンガー(hanger)ストライキを始めていたり
ハンガーを体中に着けたハンガーボーイも登場
ユーモアある抵抗ですね
知ったからには、心を寄せて、できることをしていきたいなと思います

そして、阿波根昌鴻さんの言葉はいつだって心に沁みます
伊江島通信第63号より
基地あるかぎり、わしらは戦争とは無縁でいられない。
戦争というものを、この地球上からなくして、平和に暮らすことを願うわしらにとって
基地はあってはならないものである。
また基地がある限り、人命にかかわる事故は後を絶たない。
島で安心して暮らすためには、基地をなくさなければいかない
これはもうはっきりしたことです。

ジュゴンの棲む海に、新しい基地を造るなんてとんでもない
これはもうはっきりしてますよね



最後に、フィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会のKさんより
フィリピン訪問と活動の報告をしてもらいました
1988年創立のフィリピンのマニラ郊外にある貧困地域の就学前教育施設ABAKADAと
日本AKAYが支援連帯のつながりを創って30年になります

Kさんが話してくれた
「日本が憲法を守ることが、フィリピンの子どもたちを守ることにつながる」
が心に残ります
アメリカ、日本、フィリピンは軍事合同訓練をしています
また、日本はフィリピンからの外国労働者の受け入れにも積極的です
日本が、平和国家、人権を尊重する国家であらねば、、、


フィリピンの市民デモの様子も教えもらいました

その後、参加者それぞれから一言ずつシェア
9月19日の東電原発事故裁判の判決に注目して下さいというお話しがありました
注目していきましょう

今回も盛りだくさんの内容でした
学びながら、できることを行動していきたいと思っています

今後のじゅごん茶話会の日程は
  9月26日(木)14時~
  10月31日(木)14時~
 どうぞご参加くださいませ
  






毎月15日はジュゴンの日♪  

2019年08月15日 | ジュゴンブログ
 毎月15日はジュゴンの日 今日は終戦記念日
  
     

 台風9号が先島諸島を通過、10号は本州横断真っただ中ですが、大丈夫でしょうか?

  

 宮古島の我が家は30時間の停電 海岸にはこんなに大きなタイヤが打ち上げられるほど大波でした

  

 台風の置き土産も 散歩にいく海岸は海亀が産卵にやってくる浜があります。
  産み落としたであろう砂浜も大波で一掃されていたので、卵は無事なのか心配していました。  その翌日・・・

  

 新たな海亀の足跡が 来たのね来たのね 台風に負けずに
 しかしジュゴンも海亀も数分に一度は海面で呼吸しなければならないのに、台風の大波の日はどうしているのか

  

 右から上陸 産み落としてカモフラージュして 左から帰ったのね 
  元気に孵化して海に戻って行けますように

8/12アキノ隊員に聞く やんばる高江の生きものたち

2019年08月13日 | 活動報告

8月12日、神戸市勤労会館で開催された
「アキノ隊員に聞く やんばる高江の生きものたち」に参加してきました(SDCCも協賛)。


アキノさんのお話を聞こうと、暑い中たくさんの人が集まりました。


会は、主催の「基地の無い平和な沖縄をめざす会」芳沢さんの三線と唄から始まりました。


前半は、米軍北部訓練場返還地に残された米軍廃棄物について。

日米地位協定第4条第1項には
「合衆国は、この協定の終了の際またはその前に日本国に施設及び区域を
返還するに当たって、当該施設及び区域をそれらが合衆国軍隊に提供された時の
状態に回復し、またはその回復の代わりに日本国に補償する義務を負わない」
とあり、返還地には、たくさんの廃棄物が残されました。

沖縄防衛局が支障除去完了を発表し、環境省が国立公園に指定した後も、
未使用の銃弾空砲や弾薬箱・弾倉などが大量に見つかるそうです。

このほか、オスプレイの飛行がノグチゲラの営巣に与える影響など
8/11京都でのアキノさんお話会の報告をご覧ください。


後半は、やんばるの生きものたちのお話。
リュウキュウウラボシシジミ、オキナワカブトムシ、ホルストガエル、
ヒメハブ、ハナサキガエル・・・。
たくさんに生きものたちの生きる姿に参加者はくぎ付けでした。


質問タイムでは、たくさんの質問に丁寧に答えてくださいました。
質問のひとつ
「蛹の中はドロドロだと聞くのですが、どうなっているのですか?」

「昆虫は、幼虫→蛹→成虫と変態します。
成虫は翅や触角、肢など複雑な構造をしていますが、幼虫にはそんな構造がなく、
蛹の間にすべての構造が出来上がる、という風に考えている人が多いかと思います。
でも実は、幼虫のときから、翅や触覚などのもとになるものが
ちゃんとあって、それが蛹の間に出来上がって、羽化するんでよ。」

というお話にびっくり

アキノさんが撮影された、フタオチョウの蛹化の動画が沖縄タイムス公式動画チャンネルに
アップされています。
さなぎになるフタオチョウ撮影に成功 「貴重な映像
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/54280
大変珍しく貴重な映像とのこと。
ぜひご覧ください!

アキノ隊員のブログ「アキノ隊員の鱗翅体験」もご覧ください。


SDCCから、OKINAWAジュゴンを救え!大騒ぎキャンペーン!
9月おきなわ写真展 子や孫に残したい海~辺野古・大浦湾~の案内をさせていただきました。
そして、アキノ隊員へのカンパを呼び掛けたところたくさんの寄付金が集まりました。
皆さま、ありがとうございました。

自費で活動されているアキノ隊員へぜひカンパをお願いします。
カンパ振り込み先は、こちらです。
ゆうちょ銀行 口座名義:ミヤギ アキノ 記号:17030 番号:18520051
やんばるの生きものを守るため、ぜひカンパを!


SDCCブースでは、みなさん「かわいい」と
たくさんグッズを買ってくださいました。
署名もありがとうございました。


終了後の交流会で。
この後、アキノ隊員は舞鶴に行かれるとのことで、短い時間でしたが、
ハブに飛びかかられたとき(ひょいとかわしたそうです)のことなど、
色んなお話をお聞きし、楽しい時間を過ごしました。

小さな生きものたちが懸命に生きる姿に、
この多様性の森を壊してはいけないという思いが更に強くなりました。

防衛大臣に送るはがきを書いていただいた皆様のはがきの一部をご紹介します! ハガキの詳細はこちら


ZAN

8月11日 京都 アキノ隊員 お話し会

2019年08月11日 | ジュゴンブログ
8月11日、京都で開催されたアキノ隊員のお話し会に、SDCCとして協賛し、ブース参加してきました。



アキノ隊員は昆虫、とくに鱗翅類の研究者。沖縄、ヤンバルのフィールドワークを続けるうちに、北部演習場とそこでのオスプレイはじめとする訓練によって生態系がいかに破壊されているかを痛感。基地、演習と生物の関係について調査をすすめ、生態系保全の立場から、基地反対の発言を続けてこられました。



ノグチゲラが営巣する森の上を超低空で飛ぶCH53。この機体(NO.4)が、数日後に高江の牧草地に墜落したのです。



沖縄防衛局は、返還地における支障の除去は完了した、との立場。しかし返還地のなかでは米軍の訓練に使われた様々なものが、そのまま残されています。不発の弾丸、戦闘食のプラスチックの容器、放棄されたPCBやDDTなど。



巣立ち直前のノグチゲラの雛。親鳥が運んできた虫をくわえています。



通常、一気に飛び立つのですが、巣立ちの前に、巣のある木で虫を探しています。



この森の中にどれだけ、米軍が残した汚染物が残されているかわかりません。しかし汚染物は生き物たちを確実に苦しめています。「支障は無くなった」という、防衛局のうそで、あいまいにさせるわけにはいきません。



アキノ隊員もジュゴン大好き。



埋め立て反対署名や9月の写真展への賛同も集まりました。ありがとうございます。



ヤンバルの森には、今も多くの生き物たちが暮らしています。ヤンバルの森は、この生き物たちのもの。



みんなのちからで、この森を守って行こうとアキノ隊員と心をひとつにしました。

☆じゅごん

注目のニュースです! 米の国防権限法案に沖縄の新基地建設「検証」条項が

2019年08月08日 | ジュゴンブログ
ニュースです
辺野古新基地建設が強行されるなか
今回、米国連邦議会上院で可決された上院国防権限法案は
注目に値する内容となっています
どうぞご覧下さい

以下の記事があがっています
沖縄の新基地建設「検証」条項に注目 米国の国防予算の大枠決める法案 上院と下院が一本化作業
沖縄タイムス
(一部抜粋)
【平安名純代米国特約記者】米国防予算の大枠を決める国防権限法案を巡り、上院案と下院案を一本化する作業が始まった。上院案には、在沖米海兵隊のグアム移転を含むインド太平洋地域における米軍の分散配置計画に対し、コスト面の懸念から検証を求める条項が盛り込まれている。

海兵隊分散移転でコスト増を懸念 米上院が配置検証を要求した背景 米軍事紙報道
沖縄タイムス

[フォローアップ]新基地「検証」条項に注目/米の国防権限法案/軍のコスト巡り上下院
沖縄タイムス紙面掲載記事

在沖米軍展開の再調査を米両院で協議へ 再調査承認のカギは沖縄県の働きかけ 
琉球新報

この状況をふまえ、SDCC(ジュゴン保護キャンペーンセンター)の国際担当がメモを作成しました
注目に値する内容とは
私たちにできる取り組みは

⽶国連邦議会上院の 2020 年度国防権限法案についてのメモ
どうぞお読みください

この法案は、辺野古新基地建設が問題であるという米国側の認識を反映したものだといえます
このメモをもとに、SDCCは沖縄県/県議会や国会議員、その他市民社会のメンバーに
働きかけをしています

米国は当事者です
米国側に、さらなる情報を提供し、
辺野古新基地建設を止める動きになるよう働きかけが重要です!

辺野古の新基地建設には、様々な問題があり
民意は辺野古NOであることを
様々な方法で米国、米国世論にも訴えていきましょう


補足
市民社会の動きという点から、法案1255条の背景と今回の「メモ」について

今回の1255条に関しては、米国の市民団体等の働きかけや取組みがあり、法案に盛り込まれています。
辺野古新基地建設だけではなく、GuamやTinian, Paganでも、訴訟や反対運動が
市民・住民により展開されています。

SDCCの国際担当は、米国連邦議会やGAO(米国会計検査院)に対してロビーングを行う
米国の市民団体(特にVFP-ROCKなど)に辺野古新基地建設の状況を伝える資料や情報を
提供してきました。

沢山の動きがあり、それが上院での同法案1255条の可決につながっています。
市民の取り組みが米国議会を動かしています

法案が可決されるように、また、市民社会からも動いていきましょう。










2019ZENKO in 東京に参加しました

2019年08月07日 | 活動報告
7月28日(土)と29日(日)東京で開催された、2019ZENKO in 東京に、
SDCCとして賛同し、参加してきました。



開会集会。全国から集まった仲間と、韓国、アメリカ、沖縄、フィリピン、イラクなど世界からトランプ、安倍などの
戦争を進める勢力に対して、平和を作ろうと努力している人たちがあつまりました。
沖縄からは上間芳子さんが参加され、安和桟橋、本部塩川港からの土砂搬出阻止行動など、直近の沖縄情勢がお話されました。



SDCCのブース。首都圏の仲間が準備したグッズを販売しました。サーターアンダギーがおいしかった。



今回、はじめてアメリカのDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)のビル・イェィツさんが参加しました。
アメリカの下院議員選挙で、DSAはアレキサンドロ・オカシオコルテス(AOC)はじめとする女性候補の当選など、高等教育の無償化や健康保険制度、奨学金ローン返済の免除などの99%の民衆の生活向上のための大胆な政策を掲げて大きく前進しました。その背景にある、支持者を広く獲得し、若者が「自分たちが社会を変えていける」と自信を持って行動できるための、計画的な戸別訪問活動をはじめとする運動の内容が報告されました。
特に、「まず会話をし、相手の話を聞く関係を作ることが大切。その会話の中から、DSAの政策を説明する糸口をつかんでいく。全部説明できなくてよい。まず話し合える関係を、地域の中に深く広げていくことが重要」といお話が心に残りました。



夜のコンサート。海勢頭豊さんが「喜瀬武原」「ハルラサン」を熱唱されました。



28日は、大田区民消費生活センターで「分科会14 沖縄のジュゴンを絶滅させるな!ジュゴン訴訟に勝利しよう」を行いました。
海勢頭豊SDCC共同代表のあいさつ。「日本は今だ神話の国(国家神道を国是とする国)だ。竜宮神ジュゴンを平和の神として信じるジュゴン信仰は、古代より琉球から中国、中東まで広がっていた。この平和の神を武力信仰にすり替え、現代にいたるまで人々を支配してきたのが天皇制であり、国家神道だ。歴史の欺瞞の上に成り立っている安倍政権を倒し、ジュゴンと憲法9条に体現される絶対平和の心をとりもどしていかなければならない」とあいさつされました。



基調提起。ジュゴンBの死にかかわって、IUCNがジュゴン保護アクションプラン作成のため、来日を計画していること。これをとらえて現在の工事強行がジュゴン保全と全く逆行していることを国際的にアピールしていくこと。ジュゴン訴訟控訴審にSDCCとして代表を送り、「公開審理」実現と勝訴のため、CBD(生物多様性センター)との協力関係を強めること。安和桟橋と本部塩川港からの違法な赤土搬出に対して、文書指示しか出していない沖縄県に対して、10月下旬交渉を行う。これをふまえて11月対政府交渉を行うことなどが提案・確認されました。




閉会集会。2日間の議論を踏まえて全国、世界の仲間が壇上にあがってウイ シャル オーバーカムを歌いました。
アメリカのDSAの参加もあり、「世界を変えていける。自分たちにはその力がある」と力が湧く2日間でした。

 ☆じゅごん







沖縄ジュゴンをめぐる国際的な二つの動き ちゃんぷるニュースから

2019年08月07日 | ジュゴンブログ
ジュゴン保護キャンペーンセンターは、年に6度、ニュースレター「ちゃんぷるニュース」
を発行し、会員の皆さまに発送しています。
ぜひ、ニュース購読会員になって、ジュゴンを守るひとりになってください。
年会費は2000円です。

ちゃんぷるニュースのバックナンバーはこちらです。
会員募集要項はこちらです。

以下、7月23日発行の、ちゃんぷるニュースVol.105に掲載した記事
「沖縄ジュゴンをめぐる国際的な二つの動き」です。
どうぞお読みください。
なお、米国連邦議会の動きに関しては、後日更に詳しい情報をお届けする予定です。

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日本政府が、民意を無視、法制度を押し曲げ、辺野古・大浦湾での米軍新基地建設を
強行するなか、建設を止めるための取組みが国内外で展開されています。
SDCCが関わってきた2つの国際的な動きを紹介します。

<ジュゴンBの死 国際自然保護連合が動き始めた>
まず一つは、3月の今帰仁村近海でのジュゴンの死を受けての、IUCN(国際自然保護連合)の
「種の保存委員会」の「海牛目類専門家グループ」(SSG)の動きです。IUCN/SSGは沖縄の
ジュゴンの生息状況を正式に再評価し、保護のためのAction Planを作成する取組みを開始
しました。SDCCからの沖縄ジュゴンの危機的状況への対応の求めに、ジュゴンや海洋哺乳類の
国内外の専門家が反応し、IUCN/SSGが動きだしたのです。

現在、SDCCの国際担当も関わりながら、過去5年間の沖縄ジュゴンの調査や保護の取組みの
検証が始まっています。沖縄防衛局の辺野古・大浦湾、嘉陽、古宇利島等でのジュゴン調査は
勿論のこと、沖縄県や環境省による調査や保護の取組み、そしてNGOの調査も検証の対象です。
この秋には、IUCN/SSGによるワークショップの開催や沖縄での現地訪問が予定されており、
沖縄県や環境省もワークショップへの参加の意思を示しています。

IUCNが,科学的知見と沖縄ジュゴン個体群の保護の立場から、非常に厳しい評価を行うことは
確実です。辺野古新基地建設によるジュゴンへの影響は勿論のこと、沖縄全体におけるジュゴン
の生息状況や保護対策の問題も指摘されていくはずです。

<米国連邦議会が辺野古の検証を開始した>
二つめの動きは、国防総省の活動を決定する米国連邦議会の国家防衛権限法案に関するものです。
6月27日に連邦議会上院で可決された2020年度同法案の1255条「インド・太平洋地域における
米軍の分散配置についての報告」は、国防総省に対して、在沖米海兵隊のグアム移転を含む、
沖縄、グアム、ハワイ、豪州において進められている「分散配置」についての検証を求め、
また米国会計検査院に対しても検査報告を求める内容になっています。

「辺野古」という文言こそありませんが、辺野古新基地もこの法案の対象になっているのは
確かです。このような具体的な検証や検査の要求は、2018年度国防権限法や2019年度国防権限法
にはありませんでした。

この1255条の背景には、「軟弱地盤の問題」や知事選挙や県民投票で示された「県民の反対の
声」があると言えます。そしてベテランズ・フォ・ピース琉球・沖縄など米国市民社会が、
これらの点を指摘しながら、連邦議会や米国会計検査院に対してロビ―活動を行ってきた成果
だと言えます。SDCCも米国市民団体に文書や情報を提供してきました。

1255条で注目されるのは、「分散配置」の費用、各地域における訓練施設等の適切性、米軍の
プレゼンスに対するホスト国、地域コミュニティー等の評価、分散配置のための施設建設の
現状など、詳細な報告と検証を国防総省に対して求めていることです。

また、検証後、現在の「分散配置」をそのまま実施していくのか、それとも修正が行われるのか
を明確に表明することを国防総省に求めています。修正するのであれば、アラスカ、ハワイ、
アメリカ国内、日本、オセアニアにおける基地施設の代替地を示すなどの修正の提案を両院の
軍事委員会に国防長官が提出することを求めています。

今後、上院の国防権限法案は、下院の国防権限法案と両院協議委員会で一本化され、その一本化
された法案がそれぞれ両院で採決され、大統領の承認の手続きを経て法となります。その過程で
1255条の文言に変更があるかもしれませんが、上院で可決されたこと自体、大きな意義があると
いえます。

このIUCNと米国連邦議会の動きは、米国での「ジュゴン訴訟」の今後の展開や、関連する米政府
海洋哺乳類委員会(MMC)や国家歴史保存諮問委員会(ACHP)への働きかけにおいても重要となり
ます。また埋立て承認撤回の取り消しをめぐる沖縄県の訴訟にも影響を持つかも知れません。
なにより、市民によるキャンプ・シュワブや安和桟橋での抗議行動、国会前でのスタンディング
などの取組みに励ましを与えると言えます。多くの市民と情報を共有していきましょう。

                              (SDCC国際担当 吉川秀樹)

8月のじゅごん茶話会のご案内 ~ 8月29日(木)14時~@京橋事務所

2019年08月06日 | ジュゴンブログ
暑い暑い夏ですね
なんとか乗り切りましょうー

8月のじゅごん茶話会のご案内です
8月29日(木)にひらきます

8月はとりわけ戦争を考えさせられる月ですね
しっかり学び続けなくてはと思います


沖縄県読谷村にあるチビチリガマの周りに置かれている野仏です

阿波根昌鴻さん語録(伊江島通信 第63号より)
「基地があるかぎり、わしらは戦争と無縁ではいられない。
 戦争というものを、この地球上からなくして、
 平和に暮らすことを願うわしらにとって、基地はあってはならないものである。
 また、基地があるかぎり、人命にかかわる事故は後を絶たない。
 島で安心して暮らすためには、基地をなくさなければいかない、
 これはもうはっきりしたことです。」

沖縄をとおして、平和を考えたいと思います。
辺野古の近況も交えて
一緒にゆんたく(おしゃべり)しましょう

また、今回はフィリピンの貧困地域の子どもたちを支援する活動をされている方から
8月に訪問された報告を聴かせて頂きます

どうぞご参加ください
初参加の方も、気軽にお越しくださいませ




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じゅごん茶話会のご案内

お茶とお菓子で ゆる~りと
ゆんたく(おしゃべり)しています

 2019年8月29日(木)14時~16時半くらい
                         


学んで、語り合って、考えて、できることに取り組んでいきたい!
辺野古の最新情報をお伝えします
DVDを観たりもします
その時にできることをしています

場所:ジュゴン保護キャンペーンセンター関西事務所
       最寄駅~JR・京阪・地下鉄「京橋」駅より徒歩10分ほど
  アクセスはこちらです

参加費:200円

問合せ:ジュゴン保護キャンペーンセンター関西事務所
        TEL/FAX 06-6353-0514 メール info@sdcc.jp
        当日は 090-5882-3629(いけがわ)

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沖縄、伊江島の阿波根昌鴻さん
米軍から土地を取り戻す、生活の中から平和運動を続けられた
「平和の武器は学習」「人を幸せにして 自分も幸せになる 平和学習をしましょう」
と言われた言葉をかみしめて学びの場を続けていきたいと思っています

「この世の素晴らしいものはみんなタダ
 愛情 太陽 勇気 想像力 好奇心
 それが私の生き方である」(伊江島通信57号より)

そんな生き方にほんの少しでも近づきたいなぁ

京橋街頭行動の報告でーす!

2019年08月06日 | ジュゴンブログ
8月4日、大阪・京橋連絡橋で街頭行動を行いました。
暑い時期は、着ぐるみじゅごんちゃんは封印。 スタッフのみで署名をお願いしました。

いつものように、壁に写真やバナーを展示。


初めは、暑いこともあり人の通りも少なかったのですが・・・。


今日は、某ジャニーズのコンサートということもあって、徐々に人の通りがにぎやかになりました。


暑いのに大変だね、と声をかけてくださる方や戻って署名に応じてくれた方など人の温かみを感じた1日でした。
暑い中、署名にご協力ありがとうございました。 スタッフの皆さん!お疲れ様でした!


           ごんばな