ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

7/21 第8回ジュゴンオンラインセミナー報告『辺野古のサンゴ移植は失敗:絶滅危惧種のオキナワハマサンゴは守れなかった』

2024年08月14日 | 活動報告

7月21日に、第8回ジュゴンオンラインセミナー『辺野古のサンゴ移植は失敗:絶滅危惧種のオキナワハマサンゴは守れなかった』を開催しました。
講師は大久保奈弥さん(東京経済大学教授、サンゴを中心とした海洋生物学研究者)です。



”サンゴ移植でサンゴを増やす”というのは、何か良い話のように思われますが、
実際には、サンゴ移植でサンゴは増えず、サンゴ礁生態系は復活しません。
サンゴ礁生態系を移植サンゴで救えることはまずないそうです。
壊されそうなものを防ぐのは難しいのです。


恩納村などでのサンゴ移植後の調査結果です。
1割しか生き残らず、弱い種類は全滅しています。
辺野古でも防衛省が移植したオキナワハマサンゴは強い種類だが全滅しました。
もともと棲んでいた好きな場所、生きやすいところから合わないところに移植されて
しまったのですから。


環境保全措置(環境を守るための防衛省側の約束)での
サンゴの移植を巡る国と県の解釈の違いです。
この文章で、”工事前に必要なのは指導・助言まで”というのは、あまりにも無理があります。
防衛省は移植を盾に工事を進めたいが、移植できる許可が沖縄県から出ないから、
移植しないで工事が出来るようにこのように解釈したということです。
無理やり工事をするときに、お墨付きを与えるのが環境監視等委員会です。




専門家が大丈夫だと言えば、一般の人はそうだと思ってしまいます。
専門家が別の専門家の間違っていることを批判しないと国がおかしくなってくると、
大久保さんはご自身のブログでも、きちんと批判されています。


移植申請を許可しない玉城デニー知事に農林水産相が出した是正指示は違法だとして、
知事が指示の取り消しを求めた裁判で5人の裁判官のうち2人が知事の対応を是認しました。
辺野古サンゴ訴訟、沖縄県の敗訴確定 2人が反対意見
大久保さんも沖縄県の資料を読み込み、裁判に意見書を出されました。
こういった問題で国側につくことがほとんどなのに、ふたりが沖縄県側についたことは大きいとおっしゃいました。

”辺野古側は埋め立てられてしまったけれど、ここまでのプロセスを検証し、
次につなげていく事が大事。あきらめずに大浦湾側の埋め立て阻止につなげていこう。
自分の主張を強くするためにも、浦添のサンゴなどにも目を向けてほしい。
成果を記録し蓄えて、今後に備えていく、あきらめずに共にがんばろう。
あまり悲観的にならず、今ある自然を大切にし、子や孫の世代に残していこう”
との大久保さんの言葉に、希望と元気をいただきました。


大久保さんの、専門的知識に基づいた批判やご意見に励まされ、
サンゴについても興味深く、お話を伺いました。
サンゴについてもっと知りたい方は、大久保さんの著書「サンゴは語る」がおススメです。

このオンラインセミナーは、8/21までアーカイブ視聴の申し込みが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/sdcc/e/e4a1746e549ed0138ec9bb015c73282e

8月4日報告会の報告~与那国、石垣、沖縄島へ行ってきました

2024年08月08日 | 活動報告
暑い暑い中、ご参加くださった皆さまありがとうございました
8月4日ドーンセンターで「与那国、石垣、沖縄島へ行ってきました訪問報告会」を開きました

6月20日~25日に5人で行ってきました沖縄旅

石垣島のオヤケアカハチ(1500年代)の銅像前で
“薩摩支配の時代、琉球王府は圧制を施いた。圧政のあるところ必ず抵抗がある
オヤケアカハチの乱は石垣の歴史の中で特筆すべき人民の抵抗であった”(わびあいの里「花は土に咲く」第26号より)
いつの時代も権力に抗う人たちはいたのだと勇気づけられます

まずは与那国島の報告をKさんから

日本最西端の与那国島へ。台湾から110キロ、近い
台湾の花蓮市と姉妹都市で昔から交流が盛んで、今も小中学生の学習交流が行われています
Kさんは、フィリピンと与那国島の織物が似ているのに気づきます
近隣のアジアの国々と交流していたのだなぁとわかります
唄や民話がたくさん残っていて芸能が豊かで
馬が自然の中で自由に自立して暮らしているとても魅力的な島です
人々も自立心旺盛で、住民参加で作り上げた「2005与那国・自立へのビジョン」がすばらしい
そんな島に自衛隊配備が強行され、陸自駐屯地ができ、レーダー施設ができ、空港拡張や軍港建設が計画されています
島の暮らしはどうなっていくのか、、、
軍事化の行く先は、、、
沖縄戦の教訓「軍隊が住民を守らない」「基地のあるところが攻撃される」なのでiす

8月4日、報告会の日をはさんで、7月28日~8月7日まで
陸上自衛隊と米海兵隊の実動訓練が与那国島で実施されました
米兵がレンタカーで島内を走っていたそうです
案内してくださった山田さんたち市民有志は、抗議のスタンディングを続けられました
このような状況が報道されない、知らないうちに日米両軍の一体化が進んでいます、、、

次に石垣島の報告をYさんから

与那国島から飛行機で30分ほど
石垣島でも自衛隊配備の強行、軍事化が続いています
「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」や「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」のみなさんは
粘り強く、行動を続けられています
石垣島では日本軍によってマラリア有病地へ強制移住させられ、多くの人が命を奪われました
八重山マラリア戦犠牲者の慰霊の集いに参加して一緒に慰霊をすることができました
オバーの会の山里節子さんは、展望台から見えるかつてのマラリア有病地と陸自駐屯地をさして
過去の戦争と未来の戦争が見えると話されました
未来の戦争を止めたいです、、、

続いて、勝連半島の報告をNさんから

学校や民家、住宅密集地の近くに陸自勝連分屯地があり強化されています
新しく陸自の訓練場が造られようとしていました
小さな半島に、米軍基地が4つもあります
そのうちのホワイトビーチ軍港は、原子力潜水艦の寄港地として使用されています
返還前は1300発の核ミサイルが配備されていました
返還後、原潜の寄港は増えているそうです
Nさんは、初めて実際に米軍基地の状況を見て、目の前に銃を持った米兵をみて、恐怖を感じたと
読谷村にあるチビチリガマを訪れ、その場に立つと胸が詰まり、言葉にならなかった
おばあたちの戦争は終わっていないという言葉が胸にしみて苦しいと話してくれました


伊江島を初めて訪れたSさん
伊江島は沖縄戦の縮図と言われる
1945年4月米軍が上陸し、住民を巻き込んで戦場となり、多くの命が奪われました
戦後、焦土と化した島で生活がはじまりますが、米軍による銃剣とブルドーザーによる土地接収に抗い
生き延びるために米軍と闘いました
沖縄のガンジーと言われた阿波根昌鴻さんたちは「非暴力平和運動」を貫きました
今も、伊江島の約35%が米軍基地のままです
反戦平和資料館「ヌチドゥタカラの家」は、平和運動を考える時、何度も行きたくなる場所です
Sさんは、伊江島は車の通行量も少なく、海は美しく、のどかです。この小さな美しい島に米軍基地があるのは違和感
在日米軍基地の7割が沖縄にあるという現実を突きつけられた思いですと話してくれました

最後に辺野古の報告を

玉城デニー知事が、埋め立ての設計変更を不承認にしても、県民の7割が反対していても
新基地建設の工事は進められています
大浦湾側のサンゴ移植の調査を防衛省がしていました
サンゴの専門家は移植の成功率は極めて低いと話されています
8万4千群体ものサンゴを死滅させてしまうのでしょうか、、、
貴重な自然を壊して、基地を造るなんてほんとに愚かなことです

米軍基地があるということ
自衛隊配備が強化され、軍事化が進められているということ
日米両軍の一体化がどんどん進んでいるということ
今、向き合わなければなりません
また日本が戦争をする国になってしまわないように

5人の報告のあと、参加者のみなさんと感想・意見交流の場を持ちました


「沖縄での急激な軍事化、、、気が重くなるけれど、しなやかにあきらめずに工夫して取り組んでいきましょうね」
「知らないことを知れました。無関心は本当に恐いことね」
「戦争準備は準備のうちに止めなければ」
などの感想がありました

情報発信を続け、できることを続けて行きたいと思っています
またこのような集いも開きたいなと思っています

みなさまありがとうございました

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こちらのブログアップしている報告もどうぞご覧ください
2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ①与那国島へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ②石垣島へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ③勝連半島へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ④辺野古・大浦湾へ

2024・6/20~25 沖縄旅の報告 ④終わりに




7/15Don't Kill Concert参加報告

2024年07月17日 | 活動報告
7/15大阪天満橋のドーンセンターで開催されたDon't Kill Concertに参加してきました。


メインはプロのサックス奏者Swing MASAさんとオーケストラのコラボ
Don't Kill Swing MASA Jazz Orchestraの演奏です
弱い者いじめの政治に対する怒りと、抗い続ける決意の強さに、
MASAさんのやさしさやユーモアがまじり合ったトークが心地よかった
そしてMASAさんのサックスの音色はもちろんとびきり
ピアノやオーケストラの皆さんの演奏も素晴らしかったです


着物のリメイクファッションショーもありました
MASAさんや辛淑玉さんもモデルに!


辛淑玉さんの講演は、輪島と珠洲の訪問記。
在日コリアンの方々は、ここでもつらい思いをされているとのこと。
胸が痛みます。


夜明けのさっちゃんズ
1995年につくられたという歌は、環境問題、社会問題が織り込まれていて、
その中の”科学の力で解決できないなら、愛の力を使ってみないか”という意味の歌詞が
とても腑に落ちました。


ロビーは色んなブースでにぎわいました。
ジュゴン保護キャンペーンセンターは署名集めとジュゴングッズ販売のブースを出しました。
自ら署名してくださる人が多かったし、グッズもたくさん売れました
後ろのパネルの新聞は6.23琉球新報の号外です。

MASAさん、スタッフの皆さん、ありがとうございました

ZAN

7/7つむぎピースフェスタに参加してきました

2024年07月10日 | 活動報告
7月7日西宮のくすのき老人いこいの家で開かれたピースフェスタに参加しました。




ジュゴン保護キャンペーンセンターからは、
まず”辺野古の海はHopeSpot希望の海”という7分ほどの動画を観てもらい、
ジュゴンってどんな生き物なのかということと、辺野古の現状について
パワーポイントでお話ししました。
そして、先月沖縄に行ったメンバー5人で「満月まつりで」を歌いました。

辺野古の海はHopeSpot希望の海


満月まつりで/ウークイズ Ver. (辺野古・大浦湾一帯ホープスポット応援ソング)



AKAYジャパン(フィリピンの貧困地域の子どもたちの援助をされている団体)から、
ABAKADAという幼稚園を支援することになった経過や、現状などについてのお話しがありました。
ABAKADAは”どの子も私の子”と、争いのない平和な世界のために取り組んでいます。
ジュゴン保護キャンペーンセンターも2020年に、アバカダを訪問し
ジュゴンや環境、平和を守ろうとつながっています。
上記「辺野古の海はHopeSpot希望の海」のビデオは、ABAKADAで平和教材として
使ってくださっています。

ほかにも、先日平和ツアーで沖縄に行かれた方の報告、
夙川の桜や夾竹桃を切らないでという訴え、
与那国島におばあさんが住んでいるという女性から与那国についてのお話しなど、
色んな方からのお話しがありました。

写真を撮り損ねたのですが、与那国島のきれいな写真、フィリピンABAKADAの写真、
辺野古の海の写真なども展示されていました。
物販も色々あって、私が購入したまちかどパン屋さんのパンもとてもおいしかったです。

地域で色んなつながりが生まれるステキなフェスタでした。

ZAN

アフガニスタンから女性が来日しました 「アフガニスタンのいま」

2024年06月18日 | 活動報告
RAWA(アフガニスタン女性革命協会)の方が来日され、
RAWAと連帯する会結成20周年記念のスピーキングツアー
”ターリバーンの再支配から早3年 
アフガニスタンのいま 
女性と子どもたち、そして私たち”が
全国で開催されています。
6月15日(土)に大阪PLP会館で開催された講演会に参加してきました。

RAWA(アフガニスタン女性革命協会)とは、
アフガニスタンの首都カーブルで1977年にカーブル大学の学生だったミーナーにより設立された独立系フェミニスト団体。
女性への抑圧の強い社会の中で、結成当初から政教分離・民主主義・平和・女性の人権等を目的とした活動を行ってきた。
ソ連侵攻・内戦・第一次ターリバーン支配・米英軍の空襲とカルザイ大統領からガニー大統領に至る前政権の時代、そして2021年の第2時ターリバーン支配のもとでも一貫してその活動を続けてきた(当日資料より)


そして2004年から、RAWAの活動に連帯し、支援を続けてきたのが
RAWAと連帯する会(RAWA連)です。
最初に共同代表の桐生さんから、ご挨拶がありました。
アフガニスタンでは、RAWAの活動は弾圧されているので、顔写真の撮影はNGです。
アフガニスタンから日本への渡航はかなりの困難をきわめたそうです。
本当に、よく日本に来てくださったと、感謝の気持ちでいっぱいです。


RAWA連共同代表で憲法学者の清末愛砂さんは、
日本国憲法前文をひいて、国際連帯を訴えられました。
「日本国民は、恒久の平和を念願し・・・われらは、全世界の国民が
ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

清末さんの著書「平和に生きる権利は国境を超える
ぜひお読みください。


会場はイスが足りなくなり立ち見の人が出るほどいっぱいになりました。
シャミームさんから、
旧ソ連、米国の軍事介入により国が疲弊したこと、
カルザイ政権にも多くの問題があったが、2021年以降のタリバーンが
より大胆に女性への制限を強めてきたことなどを伺いました。
少女は7年生以上の教育を受けられず、
女性はほとんどの職業に付けず、家の中に囲い込まれ、
強制婚など、個人の自由に対する制限が課せられ、自己決定権を奪われ、
より良い生活に対する希望や夢を奪われています。

その状況下でRAWAは、ひるむことなく、子どもたちの教育、
秘密の学校(女性たちが学ぶ場)、食料配布、地震被害の救援などの活動を続けています。
平和は闘うことで勝ち取ることが出来る、
自由、社会正義、民主主義を求めて闘い続けるというシャミームさんの
言葉はとても力強かったです。

こういう状況に対して、私たちに出来ることは?という会場からの問いに
シャミールさんは、
1.こういう集会に参加し、現状を知ること
2.RAWAのHPの記事を日本語に訳して広げること
3.メデイアが報道するように働きかけること
の3つを上げられました。


終了後、シャミームさんに、ジュゴングッズをプレゼントし感謝の気持ちを伝えました。
平和な世界を築くために連帯しましょう


思いがあふれてハグ

2001年の米国のアフガニスタン侵攻は、人権や女性の権利のためという美名のもとに
行われたが、実際は米国の利益のための言い訳だったとシャミームさん。
米国を支援した日本政府も無関係ではありません。
アフガンの状況には日本の私たちにも原因があります。
日本政府に対して声を上げ、アフガニスタンの人々と連帯していきましょう。

RAWA連がRAWAメンバーを招聘してくださることで、
貴重なお話しを聴くことが出来ました。
ありがとうございました。

スピーキングツアーは継続中です。
6/21名古屋、6/22室蘭、6/23東京、そして6/24は参議院会館で院内集会があります。
詳しくはRAWA連のHPをご覧ください。

ZAN

5/12ピースフェスタinおおさか2024参加報告

2024年05月17日 | 活動報告
5月12日、大阪生野区のいくのパーク(御幸森小学校跡)で開催された
ピースフェスタinおおさか2024に参加しました。




元校庭だったところにステージと観覧席、まわりにブースが並びました。
食べ物・飲み物販売もあり、みなさんくつろぎながらステージ音楽を鑑賞。
ご近所の家族連れもたくさん来られて、子ども向けの遊びが出来るブースでは、
子どもたちも楽しんでいました。




ステージ盛り上がりました


各団体からのアピールもありました。

廊下には、辺野古の民宿「クッション」から取り寄せた写真が展示されていました。

辺野古・大浦湾のサンゴや生き物たち


ミサイル基地が配備された宮古島

石垣島


ジュゴングッズも、ブースシェアしたAKAY(フィリピンの子供たちを支援するプロジェクト)
のグッズも大人気
署名もたくさん集まりました
ジュゴンが大好きになって、何度もブースに来てくれる人もいてHappyでした。

ZAN

2024年SDCC第24回総会報告

2024年05月06日 | 活動報告
大変遅くなりましたが、報告します。
3月23日(土)、ジュゴン保護キャンペーンセンターの総会をZoomで開催しました。
ジュゴン保護キャンペーンセンターは2001年に設立したので、今年で24回目の総会です。

冒頭海勢頭豊共同代表のごあいさつを司会が代読しました。
少し長いですが、全文掲載します。
「本日は、佐喜真美術館に於いて、ハワイの火災被害と能登半島大地震被害の
救援チャリティコンサートがあって、出席できません。会議の成功を祈り、
メッセージを送ります。ジュゴン保護キャンペーンセンターの活動が、ます
ます重要になったと感じるこの頃ですが、これまでの皆さんのたゆまない努
力とご協力に、心から感謝申し上げる次第です。
喫緊の報告ですが、うるま市石川の住宅街に隣接するゴルフ場跡地に、防衛
省が陸自訓練場を新設する計画が発覚し、地元旭区が反対に立ち上がったと
ころ、またたく間に反対と抗議の声は保革を超えて、うるま市市議会に広が
り、沖縄県議会でも反対決議が全会一致で採択されるなど、新たなオール沖
縄の熱エネルギーが高まってきた状況にあります。20日には、昨年「喜瀬
武原コンサート」でお世話になった石川会館で、同市内外17団体で構成す
る「自衛隊訓練場計画の断念を求める会」の市民集会が開かれ、1200人以上
が参加し、防衛省への抗議決議が採択され、熱気溢れる中で「頑張ろう」が
三唱されました。保守系のうるま市長も参加してのこの集会で、特筆すべき
は女子高校生の「政府による9条違反」に対する壇上からの訴えでした。こ
のストレートな訴えは、これまで憲法違反の自民党政治の横暴を許してき
た、本土の各自治体を勇気づけることになると思います。私は、今月31日
に佐賀空港オスプレイ反対集会に招かれコンサートしますが、この憲法9条
の問題と龍宮神ジュゴン信仰の「絶対平和思想」の価値について、話すこと
にしています。環境監視委員会はジュゴンの調査の縮小を提言しています
が、ジュゴンは既に「神」であることを忘れてはなりません。みんなで、頑
張りましょう。」

4/11に国は陸自訓練場の建設計画を断念。住民の力が国を動かしました。
高校生の「9条違反」の訴えもすばらしいです。
防衛相、うるま市の陸自訓練場の新設計画を断念 用地取得を含め、正式発表「地元におわび」 代替地を検討

続いて、国際担当の吉川秀樹さんからSDCCの国際的取り組みについてお話ししました。





この1年、辺野古の軟弱地盤について米側で懸念が出ていることを広げたり、
やんばるの森については、花輪伸一さん、宮城秋乃さんたちとともに、
World Heritage Watch(世界遺産を監視する機関)と連携して
ユネスコ世界遺産センターやIUCNに働きかけました。
今後も、米議会議員への働きかけ、世界遺産センター・IUCNへの
報告書の提出など、取り組みを継続、発展させていきます。

蜷川共同代表から、2023年度の活動報告、決算、2024年度の取り組みについて
報告しました。今年も、生物多様性条約30by30(2030年までに生態系の30%を保護区に)とむすんで、日本初のHope Spotである辺野古の海を保護区に!
と取り組むほか、ジュゴン環境DNA・海草調査の準備を進めること、
11月にコロナ禍で中断していた「じゅごんの里ツアー(現地スタディツアー)」を
開催することなどを確認しました。


今年も様々な団体と交流し(クロスメンバーシップ)、力を合わせて、
希望を持って元気に取り組んでいきます。
今年度も、どうぞよろしくお願い致します。

ZAN

3/31「日本とフィリピンの 子どもたちとともにつくる平和の集い」参加報告

2024年04月07日 | 活動報告
2024年3月31日、大阪天満橋のドーンセンターで開催された
「日本とフィリピンの 子どもたちとともにつくる平和の集い」
(フィリピンABAKADA & AKAY JAPAN共催)に参加してきました。


ABAKADAは、フィリピン・マニラの貧困地域にある就学前の子どもたちの教育施設で、
AKAYはABAKADAを支援している団体です。


ABAKADAは子どもたちと家族と共に、平和な世界を築くための学習や取り組みを
されています。
今回、フィリピンでは、ガザの情報が手に入りにくいということで、
AKAYから多くの情報を送り、ガザの状況を共有したそうです。
ABAKADAのアカデミックプログラムディレクターのアミーさんが
「イスラエルの空爆でガザ地区の子ども、女性、その家族が大量殺戮されています。
私たちは、世界の人々と団結し、戦争を止めよう!」
とアピールされ、事務局長のポール・ガランさんからは、
2023年度の平和教育活動についての報告や今後の取り組みが紹介されました。


日本からは、AKAYの取り組み報告、関東子全の子ども和太鼓の演奏などがあり、
ジュゴン保護キャンペーンセンターからは、
辺野古の海はHopeSpot希望の海の動画を紹介しました。
フィリピンには、ジュゴンが生息し、かつて米軍基地がありました。
そんな共通点もあり、ABAKADAのセミナーでこの動画が教材として使用され、
親子で平和メッセージを書いたそうです
ジュゴンを守る事は平和を守る事。海をこえて平和の心をつなぎましょう

どうぞ動画をご覧ください。
辺野古の海はHopeSpot希望の海  @2024年「日本とフィリピンの 子どもたちとともにつくる平和の集い」


ZAN

2/18第7回ジュゴンオンラインセミナー「佐喜眞美術館より ~沖縄戦の図と普天間基地~」報告

2024年03月24日 | 活動報告
たいへん遅くなりましたが、2月18日のジュゴンオンラインセミナー
「佐喜眞美術館より ~沖縄戦の図と普天間基地~」の報告です。

沖縄県宜野湾市にある佐喜眞美術館は館長の佐喜眞道夫さんが
「心静かに“もの想う場”をつくりたい」と、普天間基地に接収されていた
先祖代々の土地を取り戻して1994年に建てた美術館です。


かつて、普天間から首里に続く街道沿いには、見事な松林が続いていたのですが、
沖縄戦でほとんどの松の木が鉄の暴風で吹き飛び、残った木も米兵がすべて切り倒してしまいました。


米軍は戦争しながら、基地建設を進めていきます。
家も墓地も木も、米軍によって引きならされフェンスに囲まれてしまいます。
写真は、フェンスの外から地域の拝所(うがんじゅ)を拝んでいるところです。


佐喜眞さんは接収されていた先祖代々の土地を取り戻すため、那覇防衛施設局(当時)に
3年以上通い詰めますが、なしのつぶて。
そこで地元宜野湾市の桃原正賢市長や比嘉盛光企画部長に協力を求めると
在沖米海兵隊の不動産管理事務所長ポール・ギノザさんを紹介してくれました。
沖縄系移民3世のポール・ギノザさんは「美術館が出来たら宜野湾はよくなる」と
1回の会談で土地の返還をOKしてくれたのです。
「あんなところ(日本政府)に話をしたってだめだよ」とポール・ギノザさん。
日米安保条約は対等の関係ではなく、従属の関係であることが
ありありとわかった出来事でした。


佐喜眞さんと、地元の市長さんたち、沖縄にルーツのあるポール・ギノザさん。
佐喜眞美術館は、沖縄を思う3つの心が奇跡の化学変化を起こして出来たのです。
上の写真は、基地に食い込むように建てられた佐喜眞美術館(赤線が基地の境界)。


佐喜眞美術館は、「原爆の図」でも知られる丸木位里、丸木俊夫妻の
「沖縄戦の図」を展示するために設計されました。


6月23日の慰霊の、祈りの日。その日にちなみ、6段と23段でつくられた屋上の階段。
夏至の日には夕日が窓に一直線に差し込みます。



「沖縄戦の図」を描くために沖縄にやってきた丸木夫妻のもとには、
多くの人が集まってきて沖縄戦の体験談を語ったそうです。
またその方たちがモデルになって、沖縄戦の図が描き上げられました。
島ごとに異なる着物の柄も忠実に再現した細かい描写に
「沖縄の人にしか書けない絵だ」と言われるほどです。
“戦争をみんなで記憶し、描いた「沖縄戦の図」は、「命どぅ宝」の思いを可視化したもの。
沖縄の思いが世界に通ずる言葉になった”と佐喜眞さん。


「沖縄戦の図」を全国の人に知ってもらいたいという思いで
昨年、映画『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』が作られ、
2023年キネマ旬報の第3位に入り、全国で上映されました。
ミュージアムショップで、DVDを購入することもできます。

佐喜眞美術館での沖縄戦の図全14部の展示は、3月24日に終わりましたが、
いつも何作かは常設展示されています。
沖縄島を訪問される際は、ぜひお立ち寄りください。

ZAN

3/8国際女性デーのつどい参加報告

2024年03月09日 | 活動報告
3月8日は国際女性デー
大阪・天満橋のドーンセンターで開催された「国際女性デーのつどい」に参加してきました。

メイン講師は在日コリアンの方で、2月、大阪法務局に
人権侵犯被害の申し立てをした3人の女性のひとりです。
3人の女性は、2016年スイス・ジュネーブの国連女性差別撤廃委員会に参加。
同じ場に出席した杉田水脈議員がブログなどで、
「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん・・・」
「はっきり言って小汚い」などの投稿をしたことは皆さんご存じかと思います。
2月18日杉田水脈議員は、このことで大阪法務局から『人権侵犯』の認定を受けました。

この方は、高校までは通名、大学になって本名を名乗り始めたといいます。
それでも、アルバイト先で通名を名乗るなど、幾度かの迷いがあったと。
日本社会の中で、在日コリアン、かつ女性であることの生きづらさを
語ってくださいました。

今年10月にスイスのジュネーブで国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)の
日本報告審議が予定されいて、それに向けて準備されているそうです。


ジュゴン保護キャンペーンセンターは、ブースを出して
署名集め、グッズ販売をしました。


国際女性デーのつどいに参加したのは、はじめてです。
フィリピンの子どもたちの支援をしているグループ、
アフガニスタンの女性や子どもたちの支援をしているグループなど、
色んな活動をされている女性たちから、報告があり、元気が出ました。
男性参加者が少なかったのが少し残念。
2023年の日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位、
web上のヘイトスピーチもひどい状態ですが、
みんなで平和で自由で人権が尊重される世の中を、作っていきたいと思いました。

ZAN