![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/63/97822538719b8cfa3c06638702285d5c.jpg)
大阪は天満橋のドーンセンターで開催しました。
いつものように元気に開幕
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e6/1ce4026298575039a19a9849040ecb28.jpg)
まずは、
バルセロナ報告のビデオを上映。
そして、恒例の人形劇です。
今回はじめて声優(?)にチャレンジした新人
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
もがんばりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/1b/0ce99d0429d87291225abddca296b2d0.jpg)
続いて蜷川SDCC事務局長から、IUCNの三度目の勧告と
国連国際生物多様生年についてお話しました。
三度目の「勧告」と言っていますが、実は今回の会議で
ジュゴン保護について「勧告」ではなく、「決議」として
採択されました。
IUCNのサイト(英語)
Resolutions and Recommendations(決議と勧告)
決議はIUCN自らが問題の解決にあたるもので、
WWFジャパンの花輪さんによると、勧告よりも
実現可能性が高いそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/90/be75643cbff017d344b85be6afef92ec.jpg)
そしてカンジャナさんの登場。
まず、世界のジュゴン分布状況や、移動性について。
ジュゴンの行動域は結構広いようです。
そしてタイでの保護活動について。
タイのジュゴン生息数は空中目視調査などにより、約250頭
だと思われるそうです。タイでも絶滅の危機に瀕しています。
政府がジュゴン保護区を作っていますが、漁民との関係など
まだまだ課題も残されているようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/d8/77e83b8a752720ce91e1cb241899d918.jpg)
次はボン条約(1979年)。ボン条約は、移動性の動物(渡り鳥やクジラ、
ジュゴンなど)の保全に関する条約です。条約なので、国家の
署名、批准が必要です。ジュゴンについては、2002年にふたつの
勧告が出ていますが、日本は捕鯨の関係でボン条約に加盟していません。
さまざまな理由で加盟していない国は他にも多いのです。
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そこで、広くジュゴンを守るために登場したのが、
「ボン条約のジュゴン保護の覚書」(SDCCの仮訳PDF)。
英文は
こちら。
ジュゴンを守るための各国間の取り決めです。
覚え書きには法的拘束力がなく、それゆえボン条約に
加盟していない国も参加できるのです。もちろん日本もです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/3d/51912d194fed325da8e85d4803e722fc.jpg)
現在覚書に参加しているのは12カ国です。
ジュゴン生息国には、生息地の減少、混獲など、
それぞれの国が抱えている問題があります。
沖縄では、それに加えて米軍基地建設という
大きな問題があります。しかし、「覚書に参加することで
すべての国の問題解決をはかっていくことができる」と
カンジャナさんはおっしゃっています。
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バルセロナのIUCN決議は、すべてのジュゴン生息国に
この覚書への参加を要請しています。即ちこの決議の履行を
求める私たちの活動は、すべてのジュゴン生息国のジュゴン
保護活動とつながっているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/2d/bc47f4d502dfab8c87469e66fe91a1ea.jpg)
年間死亡率が千分の13頭以上になると、ジュゴンは個体群の
維持ができなくなるという新しいデータが出たそうです。
「沖縄のジュゴンは本当に大丈夫なんだろうか」と
心配になりますが、「その心配をするより、今は1頭も
無駄に死なせないようにすることが大切」とカンジャナさん。
一刻も早く、基地計画をとめてジュゴン保護区を作ることが
大事ですね。
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大阪セミナーの参加者です。
「覚書」の重要性がとてもよくわかりましたし、
質問もたくさん出て、活発な討議ができました。
とても勇気のわくセミナーでした。
カンジャナさん、皆さんありがとうございました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_en.gif)
ZAN