動議17「島しょ生態系への外来種の侵入経路管理の強化」が採択されました!
アメリカ合衆国ハワイ州で開催された国際自然保護連合(IUCN)第6回世界自然保護会議で
日本の環境6団体(注)が提案した動議「島しょ生態系への外来種の侵入経路管理の強化」(別紙)が
電子投票(8月3日~17日)で採択され、8月31日に投票結果が発表されました。
今後、この動議はIUCN決議となります。
(注)提案6団体:日本自然保護協会、ジュゴン保護キャンペーンセンター、WWFジャパン、
日本野鳥の会、ラムサール・ネットワーク日本、野生生物保全論研究会
Ⅰ 採択の結果は以下の通りです。
投票総数は、政府が156、NGOが687、合計843 でした。
政府関係 賛成 80 反対 2 棄権 74
NGO関係 賛成 459 反対 24 棄権 204
*日本政府は棄権しました。
棄権はカウントされないので、政府関係、NGO関係で賛成率は98%、95%です。
Ⅱ私たちの見解
1. 日本自然保護協会など6団体が提出した動議17は、2010年生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(議長国・日本)で
採択した愛知目標9「侵略的外来種のうち優先度の高い種を制御し、根絶する。その導入や定着を防止するための対策を講じる」や、
2012年国際自然保護連合(IUCN)の決議21、CBD締約国会議決議のⅥ/23付属書などをふまえたものです。
2. 日米両政府は、過去三度(2000年,2004年,2008年)の国際自然保護連合(IUCN)世界自然保護会議で採択された
沖縄のジュゴンや高江のヤンバルクイナ・ノグチゲラの保全決議をふまえて、生物多様性豊かな沖縄の生態系を守らなければなりません。
しかも、日本政府は沖縄島、奄美大島、徳之島を世界自然遺産登録地としてユネスコに推薦しているのです。
3. 日本政府は名護市辺野古に米軍基地を建設するために、埋め立て土砂2100万㎥のうち本土や奄美大島、徳之島から1700万㎥の土砂が運ばれます。
広島や瀬戸内などから運ばれる土砂には侵略的外来種アルゼンチンアリが広範囲に分布していることを環境省も認めています。
アルゼンチンアリはパイナップルやサトウキビなど沖縄の農作物に影響を与える可能性があります。
しかし、米軍基地建設を進める防衛省・沖縄防衛局は「外来種対策は業者に任せる」と無責任な態度に終始しています。
4. 動議17は①IUCN本部に、外来種を早期に発見するモニタリング能力を高めること
②日本政府に、埋め立て土砂の搬出前に、混入する外来種の早期発見方法を確立し、専門家と適切なリスク軽減策の議論を深めること。
建設予定地周辺をモニタリングし、外来種の早期発見・根絶を求めること
③米国政府に、日本政府と協力して沖縄に入る外来種の影響を最小化することなどを具体的に提言しています。
5. 日本政府は「IUCNは科学者の意見」「拘束されない」などと国際世論に背をむける国会答弁をしています。
沖縄の生態系の保全を求める4度目の勧告決議を、日本政府は今こそ真摯に受け止めるべきです。
私たちは9月1日から始まるIUCN第6回世界自然保護会議において、今回採択された「動議17」と、
「過去3度のIUCN勧告決議~環境アセスメントの見直しと沖縄ジュゴンの保護計画の策定」の履行を日米両政府に求める国際署名を参加者に広げ、
辺野古大浦湾の埋め立て阻止の運動に積極的な協力を求めます。
Ⅲ IUCNでのSDCCの取り組み
1)動議17の履行を日米両政府に求める国際署名を取り組み、11月下旬に日本政府に提出します。
2)記者会見(9月4日午前10時45分~11時15分 Room320)
稲嶺進名護市長、海勢頭豊SDCC代表が「ジュゴンの海の埋め立て反対」を訴えます。
(2012年チェジュでの記者会)
3)ポスターセッション(9月4日13時~13時30分 On Screen16)
「沖縄ジュゴン保護:IUCN勧告決議を地域の保全活動に」を報告します。
4)ワークショップ(9月4日14時30分~2時間Room318B)は、IISDと共催します。
稲嶺名護市長の報告について、今後の取り組み方針を議論します。
(7月名護市長との意見交換)
(注)IISD International Institute for Sustainable Development
5)ブースNO828(9月2日~5日)で、「埋め立て反対、沖縄ジュゴン保護区の設置」をアピールします。
6)米国の環境団体、平和団体と交流します。
9月1日午後5時30分~7時30分 学習会 Hawaii Okinawa Alliance主催 in ハワイ大学マノア校
Ⅳ 取り組みの報告
1)報告集の発行 10月上旬
2)報告会
沖縄10月1日(土)午後7時~名護市労働者福祉センター
大阪11月5日(土)午後1時~ドーンセンター
東京11月12日(土)午後 港勤労福祉会館(予定)
沖縄タイムス9月1日「辺野古の外来種対策を求め勧告 国際自然保護連合が決議 日米両政府は棄権」
琉球新報9月1日「『辺野古新基地』に外来生物対策勧告 IUCNが採択 きょう総会」
琉球新報8月30日「「基地ノー訴える」 IUCN来月総会、県内団体も参加へ」
アメリカ合衆国ハワイ州で開催された国際自然保護連合(IUCN)第6回世界自然保護会議で
日本の環境6団体(注)が提案した動議「島しょ生態系への外来種の侵入経路管理の強化」(別紙)が
電子投票(8月3日~17日)で採択され、8月31日に投票結果が発表されました。
今後、この動議はIUCN決議となります。
(注)提案6団体:日本自然保護協会、ジュゴン保護キャンペーンセンター、WWFジャパン、
日本野鳥の会、ラムサール・ネットワーク日本、野生生物保全論研究会
Ⅰ 採択の結果は以下の通りです。
投票総数は、政府が156、NGOが687、合計843 でした。
政府関係 賛成 80 反対 2 棄権 74
NGO関係 賛成 459 反対 24 棄権 204
*日本政府は棄権しました。
棄権はカウントされないので、政府関係、NGO関係で賛成率は98%、95%です。
Ⅱ私たちの見解
1. 日本自然保護協会など6団体が提出した動議17は、2010年生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(議長国・日本)で
採択した愛知目標9「侵略的外来種のうち優先度の高い種を制御し、根絶する。その導入や定着を防止するための対策を講じる」や、
2012年国際自然保護連合(IUCN)の決議21、CBD締約国会議決議のⅥ/23付属書などをふまえたものです。
2. 日米両政府は、過去三度(2000年,2004年,2008年)の国際自然保護連合(IUCN)世界自然保護会議で採択された
沖縄のジュゴンや高江のヤンバルクイナ・ノグチゲラの保全決議をふまえて、生物多様性豊かな沖縄の生態系を守らなければなりません。
しかも、日本政府は沖縄島、奄美大島、徳之島を世界自然遺産登録地としてユネスコに推薦しているのです。
3. 日本政府は名護市辺野古に米軍基地を建設するために、埋め立て土砂2100万㎥のうち本土や奄美大島、徳之島から1700万㎥の土砂が運ばれます。
広島や瀬戸内などから運ばれる土砂には侵略的外来種アルゼンチンアリが広範囲に分布していることを環境省も認めています。
アルゼンチンアリはパイナップルやサトウキビなど沖縄の農作物に影響を与える可能性があります。
しかし、米軍基地建設を進める防衛省・沖縄防衛局は「外来種対策は業者に任せる」と無責任な態度に終始しています。
4. 動議17は①IUCN本部に、外来種を早期に発見するモニタリング能力を高めること
②日本政府に、埋め立て土砂の搬出前に、混入する外来種の早期発見方法を確立し、専門家と適切なリスク軽減策の議論を深めること。
建設予定地周辺をモニタリングし、外来種の早期発見・根絶を求めること
③米国政府に、日本政府と協力して沖縄に入る外来種の影響を最小化することなどを具体的に提言しています。
5. 日本政府は「IUCNは科学者の意見」「拘束されない」などと国際世論に背をむける国会答弁をしています。
沖縄の生態系の保全を求める4度目の勧告決議を、日本政府は今こそ真摯に受け止めるべきです。
私たちは9月1日から始まるIUCN第6回世界自然保護会議において、今回採択された「動議17」と、
「過去3度のIUCN勧告決議~環境アセスメントの見直しと沖縄ジュゴンの保護計画の策定」の履行を日米両政府に求める国際署名を参加者に広げ、
辺野古大浦湾の埋め立て阻止の運動に積極的な協力を求めます。
Ⅲ IUCNでのSDCCの取り組み
1)動議17の履行を日米両政府に求める国際署名を取り組み、11月下旬に日本政府に提出します。
2)記者会見(9月4日午前10時45分~11時15分 Room320)
稲嶺進名護市長、海勢頭豊SDCC代表が「ジュゴンの海の埋め立て反対」を訴えます。
(2012年チェジュでの記者会)
3)ポスターセッション(9月4日13時~13時30分 On Screen16)
「沖縄ジュゴン保護:IUCN勧告決議を地域の保全活動に」を報告します。
4)ワークショップ(9月4日14時30分~2時間Room318B)は、IISDと共催します。
稲嶺名護市長の報告について、今後の取り組み方針を議論します。
(7月名護市長との意見交換)
(注)IISD International Institute for Sustainable Development
5)ブースNO828(9月2日~5日)で、「埋め立て反対、沖縄ジュゴン保護区の設置」をアピールします。
6)米国の環境団体、平和団体と交流します。
9月1日午後5時30分~7時30分 学習会 Hawaii Okinawa Alliance主催 in ハワイ大学マノア校
Ⅳ 取り組みの報告
1)報告集の発行 10月上旬
2)報告会
沖縄10月1日(土)午後7時~名護市労働者福祉センター
大阪11月5日(土)午後1時~ドーンセンター
東京11月12日(土)午後 港勤労福祉会館(予定)
沖縄タイムス9月1日「辺野古の外来種対策を求め勧告 国際自然保護連合が決議 日米両政府は棄権」
琉球新報9月1日「『辺野古新基地』に外来生物対策勧告 IUCNが採択 きょう総会」
琉球新報8月30日「「基地ノー訴える」 IUCN来月総会、県内団体も参加へ」