
粘土いじりをしていると落ち着く。
無心に子供のように泥遊びをしている。
子供の頃泥団子と言うものを良く作った。
その辺の地面を掘ってよさそうな土を見つけるとコロコロと直系5cm位の小さな団子を作って固く硬く結び、砂をかけたり、磨いたりして堅牢な泥玉を作り上げるのが”目的”だ。
日が暮れると、その『宝玉』を秘密の場所に掘った穴の中に葉っぱなどで大事に包んで閉じ込めてから家に帰るのだけれど、慌てていると翌日、何処だっけ?と言うことにもなる事もあった。
旨く仕上がると艶も出て中々な風格が出てくる。自慢の団子を友達同士で見せ合って品評会をしたり、時には交換などもした覚えがある。
思い切りの良い奴等は泥団子どうしをぶつけて強いもの勝ちの試合をしていたが、私はせっせと、息吹きかけ磨き葉っぱに包んで埋めてばかりいたものだ。冬眠前の栗鼠みたいだった。
ある日会心の作が出来上がり、丁寧に埋め、埋め跡に草などもぎゅっと押し付けて家に帰ったが、隠蔽が完璧すぎたか以降二度と見つからずじまいだった。その時の事を良く覚えているが、そういう悔しさって何時までもちゃんと覚えているものなのだ。


↑写真。 1965年の写真やのクーポン券集めシート。
20ペニヒに一枚の割りあいでもらえるクーポンを250枚集めて1,50マルクもらえる。1965年の1,50マルクだとどんな感じだったのだろうか。
これは〝こういうもの”が好きな友人がどこかで見つけたものを分けてくれた。
私も〝こういうもの”を貰って大した宝物を貰ったかの様に喜んでいる。