いきなり春にワープした。
今日の寒暖計は20度を示している。もっとも週末はまた下降するとの事。
アトリエに訪問があるので朝出かけた。お客さまを連れてきたのは展覧会のコーディネートなど生業にする知人で、顧客が何かを買い上げれば彼に手数料が入る仕組みだ。彼が連れてきたのは某ホテル チェーンのオーナーで孫の誕生日に絵をプレゼントしたいという趣旨だった。孫は9歳になるのだという。どんな坊やだか知らないが私の作品で喜ぶものかどうかな?
そうやって坊やは未来のアートコレクターに育つのかもしれない。(オーナーの子息もコレクターに育っているようだ)
四方八方めでたく彼らが引き上げたあと、アトリエを片付けていたとき、またもや腰をやられてしまった。歩けるし階段も昇れるくらいだが痛い。右手首から始まって右肘、肩の使いすぎが祟ってこれは不味いな、と思っていた矢先で、ああ、やっぱり。。。と情け無い。
天気も良いのでやっとテラスの掃除もできるかと思っていたけれどこれでは無理だ。外の陽だまりを眺めながら(今の時間、我が家はどの窓からも日は差し込まない)お茶を飲みながら休息。しかし、無防備にくしゃみを一つしたらひどく痛くなってしまった。
まだPCに向かう仕事は沢山残っているのに。。。
腰を痛めるまえに片付けていたら出てきた”物”があった。
ピアノのハンマーの一部。これは在るパフォーマンスのお土産だった。
もう随分前の話だけれど故フルクサスアーティストのアル・ハンセン展がschloss moyland美術館で開かれた時のこと、やはりフルクサスの斉藤陽子さんにお供して出かけたときの事だ。フルクサスの展覧にこれだけ人が集まるっていうのは一体どうしちゃったのか?ましてやこの若者達の群れは何だ?と首をかしげながら美術館の入り口に向かうと黒づくめのボディーガードたちが立ちふさがっている。なかなか首を立てに振らない。特別案内状を振りかざし、説明して確認してもらいやっと入れてもらうことができた。私だけでは入り口で足止めだ。
アル・ハンセンの孫が来て記者会見があるということだったが遅れているというのでワインを飲みながらとりあえず待っていた。何が起こっているのかわからないまま周囲のざわめきからパフォーマンスが始まるという事を知ってあわてて移動。その孫というのはミュージシャンのBeckだった。つまり美術館の外に八重十重に取り巻く若者達はBeckを一目見ようと集まったわけだ。
アル・ハンセンへのオマージュとしてのパフォーマンスはピアノを2階の窓から地面に落とすというもので一瞬にしてアクション終了。(はっきり言ってつまらないパフォーマンス。。失礼)無惨なピアノの残骸の山からいくつかピアノのハンマーを拾いあげた時、思わず”お骨拾い”を連想してしまったっけ。。。もうそこでうろうろする気も失せてその後に用意されていた食事会を辞退し、斉藤さんともう一人のお供だったギャラリストに別れを告げ、出口に向かうとロープの向こうに押し寄せているBeckのファンたちがキャーキャー黄色い声を上げている。「私にもそのピアノの欠片頂戴~~~」とお願いモード全開の瞳が私を捉えた。なにやらその願いをかなえなければ私は踏みつけの刑になりそうな気配だったのでいくつか拾ってバラバラ投げてみれば、まるで腹ペコ狼達が肉塊に飛びつくの図。
切りが無いので、その隙に私はむくつけき黒づくめの山のような男達の隙間をするりと抜け出た。
片手にピアノの遺骨を一つ握って。。。
実はそれまでBeckの音楽を知らなかった。
後で聞いてみたら悪くない。。。割り合い気に入ってたまに聞いている。
今日の寒暖計は20度を示している。もっとも週末はまた下降するとの事。
アトリエに訪問があるので朝出かけた。お客さまを連れてきたのは展覧会のコーディネートなど生業にする知人で、顧客が何かを買い上げれば彼に手数料が入る仕組みだ。彼が連れてきたのは某ホテル チェーンのオーナーで孫の誕生日に絵をプレゼントしたいという趣旨だった。孫は9歳になるのだという。どんな坊やだか知らないが私の作品で喜ぶものかどうかな?
そうやって坊やは未来のアートコレクターに育つのかもしれない。(オーナーの子息もコレクターに育っているようだ)
四方八方めでたく彼らが引き上げたあと、アトリエを片付けていたとき、またもや腰をやられてしまった。歩けるし階段も昇れるくらいだが痛い。右手首から始まって右肘、肩の使いすぎが祟ってこれは不味いな、と思っていた矢先で、ああ、やっぱり。。。と情け無い。
天気も良いのでやっとテラスの掃除もできるかと思っていたけれどこれでは無理だ。外の陽だまりを眺めながら(今の時間、我が家はどの窓からも日は差し込まない)お茶を飲みながら休息。しかし、無防備にくしゃみを一つしたらひどく痛くなってしまった。
まだPCに向かう仕事は沢山残っているのに。。。
腰を痛めるまえに片付けていたら出てきた”物”があった。
ピアノのハンマーの一部。これは在るパフォーマンスのお土産だった。
もう随分前の話だけれど故フルクサスアーティストのアル・ハンセン展がschloss moyland美術館で開かれた時のこと、やはりフルクサスの斉藤陽子さんにお供して出かけたときの事だ。フルクサスの展覧にこれだけ人が集まるっていうのは一体どうしちゃったのか?ましてやこの若者達の群れは何だ?と首をかしげながら美術館の入り口に向かうと黒づくめのボディーガードたちが立ちふさがっている。なかなか首を立てに振らない。特別案内状を振りかざし、説明して確認してもらいやっと入れてもらうことができた。私だけでは入り口で足止めだ。
アル・ハンセンの孫が来て記者会見があるということだったが遅れているというのでワインを飲みながらとりあえず待っていた。何が起こっているのかわからないまま周囲のざわめきからパフォーマンスが始まるという事を知ってあわてて移動。その孫というのはミュージシャンのBeckだった。つまり美術館の外に八重十重に取り巻く若者達はBeckを一目見ようと集まったわけだ。
アル・ハンセンへのオマージュとしてのパフォーマンスはピアノを2階の窓から地面に落とすというもので一瞬にしてアクション終了。(はっきり言ってつまらないパフォーマンス。。失礼)無惨なピアノの残骸の山からいくつかピアノのハンマーを拾いあげた時、思わず”お骨拾い”を連想してしまったっけ。。。もうそこでうろうろする気も失せてその後に用意されていた食事会を辞退し、斉藤さんともう一人のお供だったギャラリストに別れを告げ、出口に向かうとロープの向こうに押し寄せているBeckのファンたちがキャーキャー黄色い声を上げている。「私にもそのピアノの欠片頂戴~~~」とお願いモード全開の瞳が私を捉えた。なにやらその願いをかなえなければ私は踏みつけの刑になりそうな気配だったのでいくつか拾ってバラバラ投げてみれば、まるで腹ペコ狼達が肉塊に飛びつくの図。
切りが無いので、その隙に私はむくつけき黒づくめの山のような男達の隙間をするりと抜け出た。
片手にピアノの遺骨を一つ握って。。。
実はそれまでBeckの音楽を知らなかった。
後で聞いてみたら悪くない。。。割り合い気に入ってたまに聞いている。