散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

特急額作りで展覧会初日の巻

2013-03-04 15:41:18 | 美術関係





ようやく一段落。
今日は空も明るく太陽が出ている。太陽が出ている時間に散歩をしなければという強迫観念で近所の畑の周りを一回りしてきたところだ。
やっぱり天気が良いと心も晴れる。 
昨日はオープニングで半日喋りつづけたが、最後のお客様を見送ってからあと、急に空気の抜けた風船のようにしぼんで、スイッチが切れた。もうにっちもさっちも行かない。
入り口のドアにClosedの札を下げてから近所のタイ軽食屋からグリーンカレーを届けて貰い、くたびれ果て私たち皆は黙々とスプーンを口に運び続けた。だけど、悪い気分ではない。
うれしいことに、初日たくさんの方々に見ていただいた。
どうしても初日前日の土曜日に見たいとお客様からの連絡があった。
その日の昼過ぎにギャラリーから何点か作品が売れたので代わりがあるかどうかという電話があった。
別件のグループ展の初日でボッフムの美術館へ出かける直前だった。道中、材木が足りないかと心配が募る。
何しろ土曜日は何時もの材木屋も早い店じまいだし、日曜日は休みだ。早々に帰宅し、材料を調べるとちょうど額の分だけ木材があったのでホッと胸をなでおろした。
幸い中身は出来上がっているものがあったので仕上げることができた。
そんなわけで、展覧会の一週間も前に展示作品は先方に託しすっかり楽になったと思ったのもつかぬ間、結局前日の夜中まで作業をしていた。
私はどうしても額にこだわりがあって、それは立派な額だというわけではなく、シンプルな白木の額なのだが、どうも手ごろな値段で買える額では満足がいかない。
そういうわけでどうしても自作となるのだから仕方が無い。

今日は初日に来てくださった知り合いの作曲家からCDをいただいたので、聞いている。
少し春色に見えてきた空の光を眺めながら聞いている。
これはちょっとした御褒美だ。