ブクログより
子どもの頃から、何でも長続きせず何となく過ごしてきた作者。
大学に入って出会った登山にめざめ、山一辺倒の生活となり、やがてロッククライミングの虜となり、社会人になり仕事も充実してきたころ、目に異変をきたす。
網膜の病気によりいずれ失明してしまう。と医者からいわれ、生活は一変、どん底に落とされる。
自分はこれからどうしたらいいんだろう。何をしたらいいんだろう。と問いかけて帰ってきた言葉「あなたがしたいことをすればいいんです。そうしたら私もまわりも協力することができます」この医者の言葉に勇気づけられた作者は、自分には山しかない、クライミングがしたい。という結論に達し、前を向いて進み出すと、本当に手をさしのべてくれる人がいたり、協力者が現れる。もちろん作者はあくまで手助けをしてもらうだけで、時には絶望に落ち込みながら、自分でできることは自分で少しづつ進んでいくのだ。
「ネガティブになってつい、下を向いてしまう。でも一度止まってしまったら、再び歩き出すのは大仕事だろう。だからたとえゆっくりとでも歩き続ける」 心に響く言葉だ。
見えないチカラ / 小林幸一郎
★★★★☆
ブクログより
最近図書館に行くと何だか山の本が目につきます。
夏山シーズンに向けてのディスプレイでしょうか。見つけるとやっぱり手に取ってみます。
この本もそんな一冊で、作者は日本登山インストラクターズ協会の会長。だからというわけではないでしょうが、どの項目も短く的確で読みやすいです。
題名から想像すると、入門書のようですが、なかなか、冬山からクライミングから海外登山まで手広く説明されていて、興味があるかたは、それぞれ専門書を読んでください、という感じでしょうか。
山登りを始めたくなったら読む本 / 岩崎元郎
★★★★☆