2105冊目はこの本。
藤井聡『大阪都構想が日本を破壊する』(文春新書、2015年)
あらためていうまでもなく、このたびの大阪市解体・特別区設置(いわゆる「都構想」)の問題を早くから指摘し、いろんな分野の研究者を約100人近く集め(そのなかのひとりが私)、「都構想」の問題点を世に広く知らしめた方の書いた本。最後の章にある「大大阪(だいおおさか)」構想にはかなり違和感があるものの(そもそも「リニア」の大阪までの建設のコストと環境破壊、そしてそれを維持するための電力消費(=原発再稼働するつもり?)等々を考えたら、「これってほんまにつくってええの?」と思ってしまうので)、それ以外の「都構想」の問題点を指摘した部分には、おおいに賛成・納得できた。