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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

首長部局が文書やメールの隠ぺいしたら、マスコミは教委と同じくらい批判せよ―「不存在」だったはずの大阪港湾局のIR関連のメールが「あった」件に関して

2023-07-03 19:46:41 | 国際・政治

【速報】「存在しないメール」が198通存在した 外付けハードディスクにデータ残る 大阪のIR用地をめぐり『行政と不動産鑑定業者のやりとり』業者と担当者名記載して他社に送信も (ヤフーニュース2023年7月3日配信=もとはMBSニュース)

このニュースについて、先ほどフェイスブックに書き込んだ内容は、下記のとおり。ブログへの転載にあたって、加筆修正しています。

これまで学校事故・事件対応では、「教委・学校の事実隠ぺい」に対して、マスコミ経由でなにかと批判がでてました。でも、首長部局(しかも大阪維新の首長2人が共同運営してる大阪港湾局)だって、「ない、ない」と情報公開請求していた市民側に伝えていたメールが、「実はありました」とかいって、今ごろ言ってるわけですよ。

同じ行政の部署だと考えれば、教委の事実隠ぺいと同様に、今回の大阪港湾局と首長コンビに対して強い批判をしないと、マスコミの在り方、相当に偏っているといわざるをえません。

要するにここで大阪港湾局と首長コンビをたたけないなら、学校事故・事件対応のときなど、マスコミは常に「たたきやすいところたたいていただけ」ってことになりますね。「そんなもの、ちっともフェア(公平)な報道じゃない」と思いますよ、私。

<以下、転載内容=加筆修正済み>

こういうとき、末端の市職員に記者会見で謝罪させて、大阪市長=大阪維新の会幹事長は表にでてこない。記者会見開いて、謝りもしない。いったいどこが「身を切る改革」なのか? 

これ、経過からすると「市民からの情報公開請求に対して、維新市政にとって不都合なメール等を隠ぺいした」と言われてもおかしくない事案。

同じことを学校事故・事件対応でやったら、被害者家族や遺族、その支援者から、教育行政はボロクソに批判されるし、マスコミもたたきまくる(何年か前の神戸市教委の中学校いじめ自死対応でのメモ隠ぺいが典型的)。でも、維新だったらマスコミ、この程度しかたたかない。「なんじゃそれ?」ですよ。

ついでにいうと、同じことを学校事故・事件対応で教委がやったら、首長部局に事務局置いて「第三者調査委員会」で徹底して検証して、問題点明らかにしますよね?

でも、今度は首長部局ですよ。しかも、事情からすると末端の首長部局職員のあいだで、「市長への忖度」が働いてメール等の削除が行われた恐れすらある。そういうときには、市教委に事務局を置いて、首長部局の文書管理の在り方を「第三者調査委員会」で徹底的に検証して、問題点明らかにしたらどうですか? (ほんとうに「フェア(公平)さ」を追い求めるなら、そういうことになりますわね。あるいは、市議会・府議会できちんと検証委員会たちあげるとか…。でも、維新が多数派の大阪市会・大阪府議会だと、議会に「フェアさ」は期待はできませんわ…)

・・・と、このくらいのこと、ほんとうに「公平さ」を求めるのであれば、学校事故・事件対応にかかわってきた人々とか、被害者家族・遺族も言うたらどうですか? せっかくの機会なので、ぜひ、みなさんも発言してください。「首長部局=善、教委=悪」みたいな「神話」から自由になるために。「首長部局だって、市長を忖度して、文書削除とか隠ぺいとかやりかねん」と私、常々思ってきたので。

それから、この首長部局。大阪港湾局ですよね。大阪府・市で共同設置して港湾管理している部署なんだから、大阪市長だけでなく、大阪府知事=大阪維新の会代表も、大阪市長=大阪維新の会幹事長といっしょに、このメール等の管理の問題について謝罪しないといけないんじゃないですか? 大阪府・大阪市で共同設置している役所の部署であることで、最終的な責任の所在があいまいになっているとしたら、「府・市の行政部署の統合ってなんのためにしてるの?」ですよ。


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