昨日、大阪市議会のホームページで、「市政改革特別委員会」での「青少年会館」関係の議論を中心に「会議録検索」をかけてみました。そうしたら、今年9月25日の同委員会での審議経過がわかってきました。
この日、大阪市長などに対する市会議員(以後「市議」と略)からの質問・意見のなかで、たとえば「地対財特法期限後の事業等に関する監理委員会」の8月末に出した「まとめ」に対して、ある市議から「性急で乱暴なまとめではないか」とか、「これまでの議論の中にもありますように、この際、飛鳥事件や芦原病院問題、これらの処理に合わせて一挙に片づけてしまいたいという思惑があるんではなかったか」「この同和問題関連としての一連の処分はもう済ましたんだから、あとはできるだけ行政側の責任を問われないような、指摘を受けないような形で早く切り上げようというふうに」考えたのではないか、といったような意見が出ていることがわかりました。これはなかなか、今の大阪市政に対する的確な批判だな、と思います。
なおかつ、「この検討・審議されるに当たりましては、対象となります事業や施設等の実態に詳しい所管局より詳細なヒアリングもなされた」と市民局側はこの市議からの質問に答弁しているのですが、これに対して、「詳細なヒアリングがされたということなんですが、現場からそういうふうには聞かされておらない」ということを、この市議は次の質問で述べています。
こんな風に、徐々にですが、最近では大阪市議会のなかでも、青少年会館条例の廃止等々、8月末に出した監理委員会の「まとめ」や、市長の出した方針案に対して、批判的な意見を述べている市議が出てきたようです。今後も引き続き、市議会会議録をチェックしながら、青少年会館の存続問題について私なりのコメントをしていくつもりです。
ついでにいうと、この日、先ほど紹介した市議とは別の市議とのやりとりのなかで、大阪市長は、青少年会館や人権文化センターなどについて、「施設の見直しについてですが、これを具体的に進めるに当たりましては、これはやっぱり幅広く市民あるいは現在利用しておられる方の御意見も聞きながら、あらゆる角度から検討して、この具体化を進めていきたい」ということも市議会で述べています。
だとしたら、今日、弁天町で「市民の会」がイベントを開きますが、そこに大阪市長は出てきて、「幅広く市民あるいは現在利用しておられる方」からの意見を聞いてほしいですね。大阪市長は、市議会で市議相手に答弁していることと、実際に市民というか、青少年会館の利用者相手にやっていることとが、かなり食い違っているように思うのですが。